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32.斎藤の起し方 (斎藤・夢主・川路)
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いつもより早めに出勤した武尊は斎藤の部屋の前に立ったが起きている気配を感じられなかったので、きっと昨日も遅くまで起きていたに違いない、と、仮眠している所を起こしてはいけないと、いつものようにドアの前で膝を抱えて待っては見るが今日はいつも斎藤が起きてくる時間になってもやっぱり気配がない。
「おはようございま-す・・・。」
心配になってちょっと控えめに声を出しながら斎藤の部屋のドアノブを回すとカチャリと動いた。
扉を開けた瞬間、武尊は思わず、
「うっ。」
と、声を出した。
部屋が白くなるほど煙草の煙が充満してて、それと同じくらい存在を主張する臭い。
武尊はたまらず寝ている斎藤の足元を駆け抜けて窓を開けて換気をする。
「ぷは-!何これ!」
止めていた息を外のきれいな空気にはき出し、改めて部屋の中を見回す。
(うわ~~~~~、想像に違わない書類の山が・・・・・・。)
そして同じく机には今まで見たこともないぐらいの高さになっている煙草の吸殻・・・・・・。
さぞかし、昨日は書類の修羅場だったのだろうかと、武尊は脱いだ上着で顔を隠してソファ-で寝ている上司をまじまじと見ていると、
「・・・・起きてるぞ。」
と、ぼそっと斎藤が声を出した。
「斎藤さん・・・大丈夫ですか?」
あまりにもの部屋の状況に斎藤を心配する武尊。
斎藤は左手で上着を顔からずらすと武尊を見た。
まるでこっちへ来いと言わんばかりに。
武尊が側へ来るとその左手でぐっと武尊の腕を掴みソファ-へ座らせた。
「ちょっ!」
武尊の焦りとは裏腹に斎藤は、
「ここにいろ・・・そして一時間経ったら起こせ。」
と言うと再び目を閉じた。
手はしっかり武尊の腕を握ったまま・・・。
武尊は完全に閉めきってない扉が気になってしょうがない。
「斎藤さん・・・、扉しめてきますね。」
と、自分の腕を掴んでいる斎藤の手を反対の手でやさしくさすると、ようやく斎藤の手の力が抜けた。
武尊は扉を閉めに行き、鍵もしっかりかけ、ソファ-に戻ると傍らに腰かけ斎藤の上着のポケットを探る。
ポケットの中にはマッチの箱以外に丸くて平べったい金属の感触。
武尊はそれを取り出して開いた・・・・懐中時計だ。
ぱかっ、と開いて時間を見る。
「一時間後ね・・・。」
時間を確認すると蓋を閉じて斎藤の寝顔に自然に見入ってしまう。
武尊は自然と静かに微笑んでしまう。
もしかすると起きていてこっちを伺ってるかもしれない、
とも思ったが先ほどの様子だとほぼ徹夜に近かったのだと思わざるををえない。
こんなに近くで斎藤さんのこんな寝顔を見れる人はそうそういないぞ・・・。
と、ちょっと嬉しくなる武尊。
じっと斎藤の寝顔を見ていると今度はオールバックからいつも垂れ下がる前髪?が気になって来た。
(どうしたら、毎回こうやって垂れ下がってくるんだろう・・・・。)
武尊は、つい、その一本を指でひっかけ、くるっと巻き上げてみる。
(いつもだったら絶対させてくれないだろうなぁ~。邪魔にならないのかな?まるでスダレみたいだ。)
思わず、クスッ、と笑ってしまう。
そんなささやかないたずらをしても斎藤は熟睡しているようだ。
無防備すぎる斎藤を見ているうちに武尊はkissでもしてもっといたずらをしたくなってきたが、そこはぐっと堪える。
武尊から見ても働き過ぎなのだ。
睡眠を取れるときは取ってもらわないと・・・・・。
と、斎藤の体を案ずる。
そして、一時間・・・・・武尊にとって斎藤二人きりになれる貴重な時間。
武尊は斎藤の側で、その束の間の幸せの時間を静かにかみしめた。
「おはようございま-す・・・。」
心配になってちょっと控えめに声を出しながら斎藤の部屋のドアノブを回すとカチャリと動いた。
扉を開けた瞬間、武尊は思わず、
「うっ。」
と、声を出した。
部屋が白くなるほど煙草の煙が充満してて、それと同じくらい存在を主張する臭い。
武尊はたまらず寝ている斎藤の足元を駆け抜けて窓を開けて換気をする。
「ぷは-!何これ!」
止めていた息を外のきれいな空気にはき出し、改めて部屋の中を見回す。
(うわ~~~~~、想像に違わない書類の山が・・・・・・。)
そして同じく机には今まで見たこともないぐらいの高さになっている煙草の吸殻・・・・・・。
さぞかし、昨日は書類の修羅場だったのだろうかと、武尊は脱いだ上着で顔を隠してソファ-で寝ている上司をまじまじと見ていると、
「・・・・起きてるぞ。」
と、ぼそっと斎藤が声を出した。
「斎藤さん・・・大丈夫ですか?」
あまりにもの部屋の状況に斎藤を心配する武尊。
斎藤は左手で上着を顔からずらすと武尊を見た。
まるでこっちへ来いと言わんばかりに。
武尊が側へ来るとその左手でぐっと武尊の腕を掴みソファ-へ座らせた。
「ちょっ!」
武尊の焦りとは裏腹に斎藤は、
「ここにいろ・・・そして一時間経ったら起こせ。」
と言うと再び目を閉じた。
手はしっかり武尊の腕を握ったまま・・・。
武尊は完全に閉めきってない扉が気になってしょうがない。
「斎藤さん・・・、扉しめてきますね。」
と、自分の腕を掴んでいる斎藤の手を反対の手でやさしくさすると、ようやく斎藤の手の力が抜けた。
武尊は扉を閉めに行き、鍵もしっかりかけ、ソファ-に戻ると傍らに腰かけ斎藤の上着のポケットを探る。
ポケットの中にはマッチの箱以外に丸くて平べったい金属の感触。
武尊はそれを取り出して開いた・・・・懐中時計だ。
ぱかっ、と開いて時間を見る。
「一時間後ね・・・。」
時間を確認すると蓋を閉じて斎藤の寝顔に自然に見入ってしまう。
武尊は自然と静かに微笑んでしまう。
もしかすると起きていてこっちを伺ってるかもしれない、
とも思ったが先ほどの様子だとほぼ徹夜に近かったのだと思わざるををえない。
こんなに近くで斎藤さんのこんな寝顔を見れる人はそうそういないぞ・・・。
と、ちょっと嬉しくなる武尊。
じっと斎藤の寝顔を見ていると今度はオールバックからいつも垂れ下がる前髪?が気になって来た。
(どうしたら、毎回こうやって垂れ下がってくるんだろう・・・・。)
武尊は、つい、その一本を指でひっかけ、くるっと巻き上げてみる。
(いつもだったら絶対させてくれないだろうなぁ~。邪魔にならないのかな?まるでスダレみたいだ。)
思わず、クスッ、と笑ってしまう。
そんなささやかないたずらをしても斎藤は熟睡しているようだ。
無防備すぎる斎藤を見ているうちに武尊はkissでもしてもっといたずらをしたくなってきたが、そこはぐっと堪える。
武尊から見ても働き過ぎなのだ。
睡眠を取れるときは取ってもらわないと・・・・・。
と、斎藤の体を案ずる。
そして、一時間・・・・・武尊にとって斎藤二人きりになれる貴重な時間。
武尊は斎藤の側で、その束の間の幸せの時間を静かにかみしめた。