※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
30.お買いものについていく (比古・翁・時尾・夢主)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
同日、昼過ぎ、目を覚ました武尊。
身体はまだだるいものの熱は下がったようだ。
時尾さんが気をきかせて障子を閉めてくれていたようで静かに寝ることが出来た。
「本当、私って、すぐ熱出したり具合悪くなることが多すぎ・・・。」
ちょっと自己嫌悪に陥る武尊。
まだ日があるうちにこの汗で湿った布団を干さなくっちゃ。
と思い、久々の着流しを着る。
布団を干し終わって枕元に置いてあった湯呑と手桶などををさげに台所へ向かっていると、カチャーンと何かが割れる音。
武尊は急いで音のする方へ走った。
台所に時尾の姿を見つけて武尊は叫んだ。
「時尾さん、大丈夫ですか!」
「ああ・・・武尊さん、すみません、大丈夫です。ちょっと手が滑ってお茶碗が割れてしまいました。」
と言って時尾は割れたかけらを拾い集めていた。
拾い終わると時尾は武尊を見て
「よかった、武尊さん、顔色がよくなってますね。熱も下がったみたいですね。」
と言った。
「ええ、御陰様でよくなりました。でも制服がまだ乾いてませんでしたから、今日はもう、お休みを頂戴することにしました。」
と、武尊は答えた。
と、言ったものの、内心、書類が気になってしょうがない。
元はと言えば自分が知恵熱を出して倒れてしまったのが原因。
と思いだし、落ち込みの悪循環にまた足を突っ込みそうになる。
それを聞いて時尾が
「それがいいですわ。たまにはゆっくりされた方がいいですよ。」
と優しく言われると、不思議とそうしようかな、っと思えてくる。
よし!今日は気分転換に仕事は置いておこう!
そう、明日のことは明日に!
なんて思っていると時尾が買い物に行くとのことで武尊もついて行くことにした。
東京で買い物することに興味があったのだ。
野菜をたくさん買っても持ってくれる人がいると助かりますと言われ、結構たくさん買って帰っていると陶器市の旗が立っていた。
武尊と時尾は顔を見合わせちょっと覗いてみることに。
しばし二人別れて好きな店を見て回る。
武尊がたまたま通りかかった出店の中に
「!!」
と思うものがあり、立ち止まって手に取ってみた。
するとお店の人が
「お、兄さん、お目が高いね。これね、実は今、京都でちょっと有名どころの作品なんだよ。普通、こんな所じゃ買えない代物だけど、安くしておくからどう?」
と、声をかける。
そんな事を言われなくても武尊には判った・・・。
手に取った時、そのお皿から受ける感じでこれを作ったのが誰なのか。
思わずポロっと涙がこぼれる。
(比古さん・・・・。)
それを見て店の人がびっくりして慌てた。
「ちょいと、兄さん!」
武尊はふふっ、と笑って
「あ、ごめん。いい作品なんで感動しちゃった。どうも、お邪魔しました。」
そう言って足早やに離れた。
武尊はお金を持ってないから最初から買えないのは分かっていたけど、まさかこんな所で比古さんの作品に出会うなんて。
まるで武尊に『頑張れよ』、と言わんばかりに。
そうだよね、落ち込んでばかりもいられないよね。
比古さんみたいに心臓に毛でも生やさないとね!
さ、明日も頑張るぞ!
という事で時尾さん、どこ行った・・・。はぐれたら一人じゃ帰れないぞ-!
身体はまだだるいものの熱は下がったようだ。
時尾さんが気をきかせて障子を閉めてくれていたようで静かに寝ることが出来た。
「本当、私って、すぐ熱出したり具合悪くなることが多すぎ・・・。」
ちょっと自己嫌悪に陥る武尊。
まだ日があるうちにこの汗で湿った布団を干さなくっちゃ。
と思い、久々の着流しを着る。
布団を干し終わって枕元に置いてあった湯呑と手桶などををさげに台所へ向かっていると、カチャーンと何かが割れる音。
武尊は急いで音のする方へ走った。
台所に時尾の姿を見つけて武尊は叫んだ。
「時尾さん、大丈夫ですか!」
「ああ・・・武尊さん、すみません、大丈夫です。ちょっと手が滑ってお茶碗が割れてしまいました。」
と言って時尾は割れたかけらを拾い集めていた。
拾い終わると時尾は武尊を見て
「よかった、武尊さん、顔色がよくなってますね。熱も下がったみたいですね。」
と言った。
「ええ、御陰様でよくなりました。でも制服がまだ乾いてませんでしたから、今日はもう、お休みを頂戴することにしました。」
と、武尊は答えた。
と、言ったものの、内心、書類が気になってしょうがない。
元はと言えば自分が知恵熱を出して倒れてしまったのが原因。
と思いだし、落ち込みの悪循環にまた足を突っ込みそうになる。
それを聞いて時尾が
「それがいいですわ。たまにはゆっくりされた方がいいですよ。」
と優しく言われると、不思議とそうしようかな、っと思えてくる。
よし!今日は気分転換に仕事は置いておこう!
そう、明日のことは明日に!
なんて思っていると時尾が買い物に行くとのことで武尊もついて行くことにした。
東京で買い物することに興味があったのだ。
野菜をたくさん買っても持ってくれる人がいると助かりますと言われ、結構たくさん買って帰っていると陶器市の旗が立っていた。
武尊と時尾は顔を見合わせちょっと覗いてみることに。
しばし二人別れて好きな店を見て回る。
武尊がたまたま通りかかった出店の中に
「!!」
と思うものがあり、立ち止まって手に取ってみた。
するとお店の人が
「お、兄さん、お目が高いね。これね、実は今、京都でちょっと有名どころの作品なんだよ。普通、こんな所じゃ買えない代物だけど、安くしておくからどう?」
と、声をかける。
そんな事を言われなくても武尊には判った・・・。
手に取った時、そのお皿から受ける感じでこれを作ったのが誰なのか。
思わずポロっと涙がこぼれる。
(比古さん・・・・。)
それを見て店の人がびっくりして慌てた。
「ちょいと、兄さん!」
武尊はふふっ、と笑って
「あ、ごめん。いい作品なんで感動しちゃった。どうも、お邪魔しました。」
そう言って足早やに離れた。
武尊はお金を持ってないから最初から買えないのは分かっていたけど、まさかこんな所で比古さんの作品に出会うなんて。
まるで武尊に『頑張れよ』、と言わんばかりに。
そうだよね、落ち込んでばかりもいられないよね。
比古さんみたいに心臓に毛でも生やさないとね!
さ、明日も頑張るぞ!
という事で時尾さん、どこ行った・・・。はぐれたら一人じゃ帰れないぞ-!