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29.体調の見分け方 (斎藤・夢主・時尾)
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翌朝、武尊は額がひんやりする感覚で目を覚ました。
「・・・斎藤さん・・・。」
斎藤が出勤前に武尊の手ぬぐいを替えに来ていた。
「ようやく目を覚ましたか。」
「あれ、私・・・・。」
ようやく武尊は自分が布団に寝かされていることに気が付き、外にはスズメがちゅんちゅんといっているのが聞こえる。
「朝?」
「嗚呼。帰って来たとたんに玄関で倒れたぞ。」
「ええ~。・・・あ、もう行く時間ですね、私も準備しなきゃ。」
「今日はいい、寝てろ。」
「だめですよ、仕事ですもん。」
「まだこんなに熱いのに行かせられるか、阿呆。」
「自分だったらどんなに熱があったって出勤するくせに・・・。ま、熱なんか絶対出るわけないけど。」
「減らず口が叩けても俺が許可すると思うか。」
「だって、昨日の今日でしょ、書類も山のように来るだろうし、短銃の手入れもあるし、何より私当事者なので行かないとだめなのでは。」
と、言って起き上がろうとすると、
(うっ、立ちくらみが・・・。)
ちらっと、斎藤を見ると、しっかり、くらくらしているのを見られていた。
あちゃ~、っと武尊が思っていると、斎藤が
「武尊、幕末土方副長が隊士の体調を見るのに考案した簡単な方法があるんだが。」
と言った。
「簡単なの?」
「ああ、短い文を三回詰まらず言うだけなんだがちゃんと言えたら、出勤を許可してやる。」
「わかりました、いいです。三回ですね。」
「嗚呼。いくぞ。」
「はい。」
「『局長の帰郷許可。』」
なんだ、簡単ジャン、と、軽く考えていた
武尊だったが、
「きょくちょうのききょうきょきゃ、・・・・きゃ?・・・・・きゃ~~~~あ!」
初っ端から詰まってしまった武尊。
なんで?と思いつつ、斎藤に
「もう一回だけ、お願いします!」
と斎藤にお願いするが斎藤は黙ったまま。
武尊はもう一度言ってみる。
「きょくちょうのききょうきょか、きょきゅきょ・・・・・・。」
うわ~!と叫ぶ武尊。
そんな武尊を見て斎藤が、
「阿呆。」
と呟いたことに武尊は気が付かなかったぐらい武尊はショックを受けていた。
「どうして~!簡単な言葉なのにぃ-!」
斎藤は、フンと鼻で笑うと
「という訳だ。今日はあきらめて家で寝ているんだな。」
「でも、短銃の手入れしないと、ススが固まってしまう・・・。」
「短銃?これのことか?」
と、いつの間にか斎藤が二丁の短銃を手にしている。
「あ、それ、いつの間に!。」
「悔しかったら早くその熱を下げてくるんだな。」
そう言うと斎藤は短銃を手に、立ち上って部屋を出て行った。
「・・・斎藤さん・・・。」
斎藤が出勤前に武尊の手ぬぐいを替えに来ていた。
「ようやく目を覚ましたか。」
「あれ、私・・・・。」
ようやく武尊は自分が布団に寝かされていることに気が付き、外にはスズメがちゅんちゅんといっているのが聞こえる。
「朝?」
「嗚呼。帰って来たとたんに玄関で倒れたぞ。」
「ええ~。・・・あ、もう行く時間ですね、私も準備しなきゃ。」
「今日はいい、寝てろ。」
「だめですよ、仕事ですもん。」
「まだこんなに熱いのに行かせられるか、阿呆。」
「自分だったらどんなに熱があったって出勤するくせに・・・。ま、熱なんか絶対出るわけないけど。」
「減らず口が叩けても俺が許可すると思うか。」
「だって、昨日の今日でしょ、書類も山のように来るだろうし、短銃の手入れもあるし、何より私当事者なので行かないとだめなのでは。」
と、言って起き上がろうとすると、
(うっ、立ちくらみが・・・。)
ちらっと、斎藤を見ると、しっかり、くらくらしているのを見られていた。
あちゃ~、っと武尊が思っていると、斎藤が
「武尊、幕末土方副長が隊士の体調を見るのに考案した簡単な方法があるんだが。」
と言った。
「簡単なの?」
「ああ、短い文を三回詰まらず言うだけなんだがちゃんと言えたら、出勤を許可してやる。」
「わかりました、いいです。三回ですね。」
「嗚呼。いくぞ。」
「はい。」
「『局長の帰郷許可。』」
なんだ、簡単ジャン、と、軽く考えていた
武尊だったが、
「きょくちょうのききょうきょきゃ、・・・・きゃ?・・・・・きゃ~~~~あ!」
初っ端から詰まってしまった武尊。
なんで?と思いつつ、斎藤に
「もう一回だけ、お願いします!」
と斎藤にお願いするが斎藤は黙ったまま。
武尊はもう一度言ってみる。
「きょくちょうのききょうきょか、きょきゅきょ・・・・・・。」
うわ~!と叫ぶ武尊。
そんな武尊を見て斎藤が、
「阿呆。」
と呟いたことに武尊は気が付かなかったぐらい武尊はショックを受けていた。
「どうして~!簡単な言葉なのにぃ-!」
斎藤は、フンと鼻で笑うと
「という訳だ。今日はあきらめて家で寝ているんだな。」
「でも、短銃の手入れしないと、ススが固まってしまう・・・。」
「短銃?これのことか?」
と、いつの間にか斎藤が二丁の短銃を手にしている。
「あ、それ、いつの間に!。」
「悔しかったら早くその熱を下げてくるんだな。」
そう言うと斎藤は短銃を手に、立ち上って部屋を出て行った。