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20.ゼントモ (蒼紫・操・夢主)
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「操、すまないが和尚に俺にも茶をもらえるよう頼んでもらえないか。もう少ししたら土岐を連れて行く。」
蒼紫様にお願いごとされちゃった!っと舞い上がった操は
「わかりました!お願いしてきま-す!」
と言うと脱兎のごとくいなくなった。
それを見届けると蒼紫は武尊に
「土岐、ここはなかなか良い所だろう。」
と言った。
「ええ、自然の気がたくさん感じられていい所だと思います。」
「土岐が座禅をするとは思わなかったな。」
「それは私のセリフ・・・じゃなくて、ええと、四乃森さんだって座禅好きだなんて思いませんでした。」
「別に好きでやっているわけではない・・が、お陰で得られたものもある。この間、俺に『前に進めるといい』といったな。・・・・少しは前に進めそうになったぞ。」
「この間は出過ぎたことを言ったと思いました。四乃森さんのことを何にも知らないのにそんな事いうなんて失礼でした。すみませんでした。」
「いや、案外自分自身が一番自分が見えてないのかもしれん。そんな時に座禅はいい。それと俺がこうやって自分を取り戻すことができたのは翁、操、そして葵屋の者たちのお陰だ。土岐、人は時には助けが必要だ。俺には幸いにも葵屋の皆がいてくれたがお前には誰もいないように思える。」
「・・・・・・。」
「・・・・土岐、俺がお前の相談役になろう。」
蒼紫に何か人生で大きな出来事があったことは翁の話もあり薄々そんな気がしていた武尊だったが、だからと言って何故そこで自分の相談役という話になるのか。
「・・・え?・・いや・・でも、私、四乃森さんとこないだ会ったばっかりですし、そういう訳には・・(確かに私には頼れる人はいないのは確かだけど。)」。
「この間、お前を抱いて話をしたとき、お前の目に時々映った死への願望。俺と同じ目をしていたものを目の前にして見過ごせというのか。」
「!」
蒼紫に『死への願望』と言われて背に氷水を浴びせられたように固まった。
比古にあれほど生きる為の努力をすると言っておきながら、まだ自分では気が付かないうちに死を望んでいたというのか?
そして目の前の男も同じだったと・・?
そのことで武尊の心は揺れた。
そして心のつながりは比古さえいれば、他はいらない、別に一人でも構わないと思うが一人では欲しい情報手に入れるのは難しい。
同じ日本でもまるで異国のようなこの時代に必要なのは人のつながり。
それは以前幕末に来たときにも実感した。
そして読み書きもできない武尊にとって話ができる人は欲しいと思うが相談役と言われても肩書が大きすぎてやはり遠慮してしまう。
武尊がどうしようかと悩んでいることをのが分かった蒼紫は、
「土岐、あまり難しく考えるな。そうだな・・・・・相談役というのが堅苦しければ友というのはどうだ。」
(”友”?!・・いきなり友達?!)
考えもしなかった蒼紫の言葉の真意が益々分からない。
「四乃森さん・・・。本当に四乃森さんにはお世話になっていると思います。そして私は読み書きも出来ませんし、世間にも疎いです。その点に置いては助けが欲しいと思っています。だけど・・・だけど、どうしてそこまで親切にして下さるんですか?」
「先ほども言ったが俺と同じ目をしている者をほおっておけないというのと、・・・後は縁だな。」
「縁・・・・・・。」
「これも天の導きとあれば土岐も文句ないだろう。」
そう言われれば武尊には断る理由がない。
「土岐。今から俺達は友だ。まあ、座禅が俺達の共通点だというのなら俺達は禅友というのもいいだろう。」
斬新すぎる友達に武尊は開いた口が塞がらない。
(禅友!?真顔でどこからそんな言葉がでてくるの!ぜんゆうって言ってたけど、漢字で書けば禅友・・・『ゼントモ』とも読めるんだヨ~!メルトモじゃあるまいし、そんなノリでいいのか!?)
っと武尊も変な所で引っ掛かる。
蒼紫は立ち上がると武尊にスッと手を差し出した。
「四乃森さん・・・・。」
差し出された誠意は受け取らないのは義に反する、と武尊は蒼紫の出した手に向かって自分の手を伸ばした。
蒼紫様にお願いごとされちゃった!っと舞い上がった操は
「わかりました!お願いしてきま-す!」
と言うと脱兎のごとくいなくなった。
それを見届けると蒼紫は武尊に
「土岐、ここはなかなか良い所だろう。」
と言った。
「ええ、自然の気がたくさん感じられていい所だと思います。」
「土岐が座禅をするとは思わなかったな。」
「それは私のセリフ・・・じゃなくて、ええと、四乃森さんだって座禅好きだなんて思いませんでした。」
「別に好きでやっているわけではない・・が、お陰で得られたものもある。この間、俺に『前に進めるといい』といったな。・・・・少しは前に進めそうになったぞ。」
「この間は出過ぎたことを言ったと思いました。四乃森さんのことを何にも知らないのにそんな事いうなんて失礼でした。すみませんでした。」
「いや、案外自分自身が一番自分が見えてないのかもしれん。そんな時に座禅はいい。それと俺がこうやって自分を取り戻すことができたのは翁、操、そして葵屋の者たちのお陰だ。土岐、人は時には助けが必要だ。俺には幸いにも葵屋の皆がいてくれたがお前には誰もいないように思える。」
「・・・・・・。」
「・・・・土岐、俺がお前の相談役になろう。」
蒼紫に何か人生で大きな出来事があったことは翁の話もあり薄々そんな気がしていた武尊だったが、だからと言って何故そこで自分の相談役という話になるのか。
「・・・え?・・いや・・でも、私、四乃森さんとこないだ会ったばっかりですし、そういう訳には・・(確かに私には頼れる人はいないのは確かだけど。)」。
「この間、お前を抱いて話をしたとき、お前の目に時々映った死への願望。俺と同じ目をしていたものを目の前にして見過ごせというのか。」
「!」
蒼紫に『死への願望』と言われて背に氷水を浴びせられたように固まった。
比古にあれほど生きる為の努力をすると言っておきながら、まだ自分では気が付かないうちに死を望んでいたというのか?
そして目の前の男も同じだったと・・?
そのことで武尊の心は揺れた。
そして心のつながりは比古さえいれば、他はいらない、別に一人でも構わないと思うが一人では欲しい情報手に入れるのは難しい。
同じ日本でもまるで異国のようなこの時代に必要なのは人のつながり。
それは以前幕末に来たときにも実感した。
そして読み書きもできない武尊にとって話ができる人は欲しいと思うが相談役と言われても肩書が大きすぎてやはり遠慮してしまう。
武尊がどうしようかと悩んでいることをのが分かった蒼紫は、
「土岐、あまり難しく考えるな。そうだな・・・・・相談役というのが堅苦しければ友というのはどうだ。」
(”友”?!・・いきなり友達?!)
考えもしなかった蒼紫の言葉の真意が益々分からない。
「四乃森さん・・・。本当に四乃森さんにはお世話になっていると思います。そして私は読み書きも出来ませんし、世間にも疎いです。その点に置いては助けが欲しいと思っています。だけど・・・だけど、どうしてそこまで親切にして下さるんですか?」
「先ほども言ったが俺と同じ目をしている者をほおっておけないというのと、・・・後は縁だな。」
「縁・・・・・・。」
「これも天の導きとあれば土岐も文句ないだろう。」
そう言われれば武尊には断る理由がない。
「土岐。今から俺達は友だ。まあ、座禅が俺達の共通点だというのなら俺達は禅友というのもいいだろう。」
斬新すぎる友達に武尊は開いた口が塞がらない。
(禅友!?真顔でどこからそんな言葉がでてくるの!ぜんゆうって言ってたけど、漢字で書けば禅友・・・『ゼントモ』とも読めるんだヨ~!メルトモじゃあるまいし、そんなノリでいいのか!?)
っと武尊も変な所で引っ掛かる。
蒼紫は立ち上がると武尊にスッと手を差し出した。
「四乃森さん・・・・。」
差し出された誠意は受け取らないのは義に反する、と武尊は蒼紫の出した手に向かって自分の手を伸ばした。