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17.半分どうぞ (蒼紫・夢主)
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少し経って意識が戻ってきたが、一度目を開けた後、もう起き上がる気力もなくそのまま眠りに落ちてしまった。
「しばらくは起きてこないな。」
蒼紫は安堵した。
武尊が再び起きたのは日が西に傾くころだった。
寒さを覚えて、目を覚ますとコートの中は一人。
ゆっくり体を起こし、周りを見回すと蒼紫は縁側に座って座禅を組んでいた。
蒼紫は見たこともない黒い服を着ていた。
蒼紫は武尊が起きたことに気が付いているが目を閉じたままである。
武尊は蒼紫が服を着ているので服が乾いたことが分かり自分も身に着ける。
ただ、まだ、いかされた後の気怠さが残っていて気を抜くとまた眠ってしまいそうだった。
体を無理やり起こすためにもエネルギーがいる。
そう言えば、と、武尊はよろよろと立ち上がり持ってきたおにぎりと水筒を庵の奥から取って戻ってきた。
その時、縁側で座禅を組む蒼紫を見てその姿が美しいと思った。
静かに深く流れる水のようだと思った。
自分も何となく同じく座禅を組む。
今の自分はは心静かだと思った。
・・・いや、いった後で何も考えられなくて心が空なだけかもしれない。
自分のオーラを見る。
薄っぺらでぼんやりしている。
(本当に【気】って正直だよねぇ・・・。やっぱりおにぎり食べよう。)
竹の葉の包を開くと、武尊は
「四乃森さんもどうぞ。」
と、一つ蒼紫に差し出す。
やっと蒼紫は目を開けて武尊、それから
差し出されたおにぎりを見る。
「四乃森さんもお昼食べてないでしょ?折角持ってきたから半分どうぞ。」
普通に話しかけてくる武尊。
蒼紫がそのまま動かないでいると、武尊は蒼紫の手をとっておにぎりを持たせた。
そして自分のおにぎりをパクっと食べた。
「土岐、怒ってないのか。」
武尊は口の中に入っているおにぎりを食道に送ると蒼紫の方へ向いて言った。
「四乃森さんは何も悪くないもの。悪いのは私。・・・すみません、なんかさっきは感情丸出しにしちゃって。思いっきりいかされたのですっきりしたというか、もうどうでもいいというか・・。恥ずかしいところ全部みられちゃったし・・・・。私がちゃんと話が出来ていれば四乃森さんにあんなことさせなくて済んだのにと思うと、こちらこそすみません。」
それから付け加える様に言った。
「四乃森さんの事嫌いじゃないですよ。私に対してどうのというのではなく、客観的に見ていい人だと思いますから。」
そして、一度視線を下に落とした後再び蒼紫を見て
「あ・・・、四乃森さんに一つだけお願いがあります。もし・・・過去に、私が四乃森さんの恨みを買っていて私を殺したいと思っていたら来年になってからにしてもらえませんか?逃げも隠れもしませんので。」
と言って、また正面を向きおにぎりを頬張った。
「しばらくは起きてこないな。」
蒼紫は安堵した。
武尊が再び起きたのは日が西に傾くころだった。
寒さを覚えて、目を覚ますとコートの中は一人。
ゆっくり体を起こし、周りを見回すと蒼紫は縁側に座って座禅を組んでいた。
蒼紫は見たこともない黒い服を着ていた。
蒼紫は武尊が起きたことに気が付いているが目を閉じたままである。
武尊は蒼紫が服を着ているので服が乾いたことが分かり自分も身に着ける。
ただ、まだ、いかされた後の気怠さが残っていて気を抜くとまた眠ってしまいそうだった。
体を無理やり起こすためにもエネルギーがいる。
そう言えば、と、武尊はよろよろと立ち上がり持ってきたおにぎりと水筒を庵の奥から取って戻ってきた。
その時、縁側で座禅を組む蒼紫を見てその姿が美しいと思った。
静かに深く流れる水のようだと思った。
自分も何となく同じく座禅を組む。
今の自分はは心静かだと思った。
・・・いや、いった後で何も考えられなくて心が空なだけかもしれない。
自分のオーラを見る。
薄っぺらでぼんやりしている。
(本当に【気】って正直だよねぇ・・・。やっぱりおにぎり食べよう。)
竹の葉の包を開くと、武尊は
「四乃森さんもどうぞ。」
と、一つ蒼紫に差し出す。
やっと蒼紫は目を開けて武尊、それから
差し出されたおにぎりを見る。
「四乃森さんもお昼食べてないでしょ?折角持ってきたから半分どうぞ。」
普通に話しかけてくる武尊。
蒼紫がそのまま動かないでいると、武尊は蒼紫の手をとっておにぎりを持たせた。
そして自分のおにぎりをパクっと食べた。
「土岐、怒ってないのか。」
武尊は口の中に入っているおにぎりを食道に送ると蒼紫の方へ向いて言った。
「四乃森さんは何も悪くないもの。悪いのは私。・・・すみません、なんかさっきは感情丸出しにしちゃって。思いっきりいかされたのですっきりしたというか、もうどうでもいいというか・・。恥ずかしいところ全部みられちゃったし・・・・。私がちゃんと話が出来ていれば四乃森さんにあんなことさせなくて済んだのにと思うと、こちらこそすみません。」
それから付け加える様に言った。
「四乃森さんの事嫌いじゃないですよ。私に対してどうのというのではなく、客観的に見ていい人だと思いますから。」
そして、一度視線を下に落とした後再び蒼紫を見て
「あ・・・、四乃森さんに一つだけお願いがあります。もし・・・過去に、私が四乃森さんの恨みを買っていて私を殺したいと思っていたら来年になってからにしてもらえませんか?逃げも隠れもしませんので。」
と言って、また正面を向きおにぎりを頬張った。