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15.その微笑み (蒼紫・夢主)
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蒼紫の耳には武尊の小さな独り言も良く聞こえた。
(お前も何かを抱えているのか。否、何も抱えてない人間なんていやしない。そうだ、解っている・・悩みを持つ人間は俺だけではないということを。)
抜刀斎との死闘。
抜刀斎の言葉が甦る。
(嗚呼・・。)
蒼紫が回想に刹那ふけった後、はっと気が付き土岐を見たらいつの間にか目を閉じていた。
「お前はどうなんだ土岐。前に進む道は見つかったのか。」
蒼紫の呼びかけに武尊が目を開く。
「・・・・・これから・・・これから東京にいってその答えを探すの。」
「東京に何かあるのか?」
「ん-、師匠が、お弟子さんの所に行けって。」
「師匠?比古清十郎がか?(とすると弟子をいうのは抜刀斉か。)」
蒼紫が複雑な表情を浮かべる。
考え込む蒼紫を見て不思議に思った武尊が声をかける。
「四乃森さん?」
「あ・・、いやなんでもない。」
「・・・お前も笑えるようになるといいな。」
さっき思いっきり睨まれた蒼紫かあらそんな言葉を聞くとは思わなくて武尊は目を丸くして驚いた。
「そんなに驚いた顔をするな。」
そういう蒼紫の顔は少し困って見えた。