※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
14.秋の空の下で (蒼紫・夢主)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
(この声・・・、四乃森さん?!)
どんな顔をして顔を合わせればいいのだろう。
迷って顔を上げることなく数度頷く。
しかし、相手が誰であろうとお礼を言わなければ。
「し、四乃森さん?ですか。助けてくれたの。有難うございました。」
お礼を言いつつ涙が突然こぼれて頬を伝う。
蒼紫は最初に悲鳴とか非難の言葉とかが来ると思ったので少し驚いて、腕をついて上半身を起こし武尊を見た。
武尊と目が合った。
武尊の目からぽろりぽろりと落ちる銀の粒。
「泣いているのか?」
赤い顔をして涙をこぼしながらも笑って武尊は言う。
「勝手に涙がでてます。大丈夫です、すみません。」
蒼紫が起き上がった為にコートの隙間に風が入る。
思わず鳥肌を立てぶるると震える武尊を見て蒼紫は
「着物が着れるようになるにはもう少し時間がかかる。もうしばしこのままでいるか。」
「わ、私は大丈夫です!」
と武尊が言うと
「あれだけ体を冷やしたんだ。暖かくしていろ。俺のことは意識するな。こんな状況だ。」
(そうは言っても・・・・ねぇ・・・。)
意識が戻ってしまっては、肌が当たっているところにはどうしても意識が行く。
そして黙っているのは気まずい。
先ほど蒼紫が起き上がったときに回りの景色が見えた。
「四乃森さん・・・、ここ、私が落ちたところの庵ですよねぇ。」
「ああ。」
「どうして四乃森さんがいるんですか?」
当たり前の質問が来た。
どんな顔をして顔を合わせればいいのだろう。
迷って顔を上げることなく数度頷く。
しかし、相手が誰であろうとお礼を言わなければ。
「し、四乃森さん?ですか。助けてくれたの。有難うございました。」
お礼を言いつつ涙が突然こぼれて頬を伝う。
蒼紫は最初に悲鳴とか非難の言葉とかが来ると思ったので少し驚いて、腕をついて上半身を起こし武尊を見た。
武尊と目が合った。
武尊の目からぽろりぽろりと落ちる銀の粒。
「泣いているのか?」
赤い顔をして涙をこぼしながらも笑って武尊は言う。
「勝手に涙がでてます。大丈夫です、すみません。」
蒼紫が起き上がった為にコートの隙間に風が入る。
思わず鳥肌を立てぶるると震える武尊を見て蒼紫は
「着物が着れるようになるにはもう少し時間がかかる。もうしばしこのままでいるか。」
「わ、私は大丈夫です!」
と武尊が言うと
「あれだけ体を冷やしたんだ。暖かくしていろ。俺のことは意識するな。こんな状況だ。」
(そうは言っても・・・・ねぇ・・・。)
意識が戻ってしまっては、肌が当たっているところにはどうしても意識が行く。
そして黙っているのは気まずい。
先ほど蒼紫が起き上がったときに回りの景色が見えた。
「四乃森さん・・・、ここ、私が落ちたところの庵ですよねぇ。」
「ああ。」
「どうして四乃森さんがいるんですか?」
当たり前の質問が来た。