「あ、蒼紫様おかえりなさい。」


操が翁と話をしている蒼紫を見つけて挨拶をする。



「蒼紫様、聞いて下さい～。今日武尊さんの跡をつけていったら武尊さん、違う人に間違えられたんですけど～｡その人、私と武尊さんが出来てると勘違いしたんですよ－！」



「安心せい操、土岐君は女じゃぞ。」



翁が言う。



「え－－！うっそ！」



操は目が点になる。



そう言われてみれば言葉使いは男の物ではなかったが全く意識してなかった｡



「だ・だ・だって髪を短いし、男物の服きてるし・・」



その質問は夕餉の前まで寝ていた武尊に問われることはなかった。