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13.足跡・・・庵 (蒼紫・翁・操・夢主・悪い奴等)
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夕方、蒼紫が帰って来た。
「蒼紫、土岐君のことじゃが・・。」
翁が話し出す。
「何かわかったのか。」
「幕末、京都で一時期十六夜丸という人斬りがおったらしい。」
「・・・また人斬りか。」
「緋村君みたいに長州維新志士としてどこかに組織に入っていたということではなく、ほとんど単独で動いており目撃情報がほとんどないんじゃ。」
翁が茶をすすりながら言う。
「噂によれば短髪に赤い眼、右頬の三本の傷という容貌だということじゃが・・・。」
翁がひげをなでながら思案にふける。
「ただのぅ・・。」
「なんだ。」
「腑に落ちんのは当初は見廻組や新撰組が十六夜丸殺られたという噂がある一方、後は薩摩藩士ばかり狙っていた節があるということじゃ。」
「それは妙だな。薩摩と幕府側と敵対側だったはず。狙う基準はなんだ?」
「それは分からん。じゃが十六夜丸は数か月で突然音沙汰がなくなっておる。死んでしまっておればそれまでじゃがな。」
「そいつが京都にいたと言われるのはいつ頃だ。」
「そうじゃのぅ、大政奉還の前じゃったはずじゃ。」
「もし、十六夜丸が京を離れ江戸へ向かっていたのなら時期が合う。やはり土岐は十六夜丸か。いや待て。それにしては風貌がおかしい。」
「そうじゃ、蒼紫。比古殿から土岐君の歳を聞いた。二十五とのことじゃ。だとすると当時は十二か十三。今と見目が合わんぞ。だが蒼紫よ、もし土岐君が十六夜丸だったとしてもじゃ。儂等もお前も、もはや土岐君と争う理由はもはやないはずじゃ。」
「ああ・・俺もそう願いたい。」
「儂等が土岐君に十六夜丸のことを言うならばこちらの素性も明らかになるでのぅ。まあ、比古殿の言う通りこのまま何も言わず土岐君を緋村君のところへ送り届ければええじゃろう。」
「蒼紫、土岐君のことじゃが・・。」
翁が話し出す。
「何かわかったのか。」
「幕末、京都で一時期十六夜丸という人斬りがおったらしい。」
「・・・また人斬りか。」
「緋村君みたいに長州維新志士としてどこかに組織に入っていたということではなく、ほとんど単独で動いており目撃情報がほとんどないんじゃ。」
翁が茶をすすりながら言う。
「噂によれば短髪に赤い眼、右頬の三本の傷という容貌だということじゃが・・・。」
翁がひげをなでながら思案にふける。
「ただのぅ・・。」
「なんだ。」
「腑に落ちんのは当初は見廻組や新撰組が十六夜丸殺られたという噂がある一方、後は薩摩藩士ばかり狙っていた節があるということじゃ。」
「それは妙だな。薩摩と幕府側と敵対側だったはず。狙う基準はなんだ?」
「それは分からん。じゃが十六夜丸は数か月で突然音沙汰がなくなっておる。死んでしまっておればそれまでじゃがな。」
「そいつが京都にいたと言われるのはいつ頃だ。」
「そうじゃのぅ、大政奉還の前じゃったはずじゃ。」
「もし、十六夜丸が京を離れ江戸へ向かっていたのなら時期が合う。やはり土岐は十六夜丸か。いや待て。それにしては風貌がおかしい。」
「そうじゃ、蒼紫。比古殿から土岐君の歳を聞いた。二十五とのことじゃ。だとすると当時は十二か十三。今と見目が合わんぞ。だが蒼紫よ、もし土岐君が十六夜丸だったとしてもじゃ。儂等もお前も、もはや土岐君と争う理由はもはやないはずじゃ。」
「ああ・・俺もそう願いたい。」
「儂等が土岐君に十六夜丸のことを言うならばこちらの素性も明らかになるでのぅ。まあ、比古殿の言う通りこのまま何も言わず土岐君を緋村君のところへ送り届ければええじゃろう。」