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12.ぶらぶら (蒼紫・翁・操・夢主)
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「ふう~、助かった。お姉さん、ありがとうございます。」
汗だくで武尊がその女に礼を言う。
そして操に振り返り
「で、操ちゃん。どうしてここに?」
「あ、湿布を取り換えてあげようと思ったんだけど、武尊さん、もういなくって。で、爺やに聞いたらこっちの方に行ったっていうからついてきたの。」
「え-、声かけてくれたらよかったのに。」
「武尊さんがどこに行くのか興味あったし-。でもついてきて正解だったね!大きな声だしてたからすぐわかったけど。」
「・・・・。」
(気配に気が付かなかったのは迂闊だったなぁ・・・もっと集中しないとだめだなぁ。)
屯所にたどり着いていなくてよかったと思った。
未来の観光と化した時代と違って、明治の世の中、幕府側だった新撰組と関係があったと思われたら厄介かと思ったから。
武尊が思案していると先ほどの女が声をかけてきた。
「あの・・・、十六夜丸様ではないのでしょうか?白梅です、嶋原の。」
武尊は一瞬ぎくっとした。こんな所で、しかも普通の町の人にその名を呼ばれるとは思わなかったからだ。
操がすかさず答える。
「違うよ。この人は土岐武尊って言うの。」
女が武尊と操を交互に見て
「そうですか・・・人違いでしたか。もしやと思って声をおかけしましたが、十年経っても変わらぬ御姿・・・、そんなはずありませんもんね・・。」
と寂しそうにうつむく。
深入りはしたくないと思いつつも十六夜丸の名前が出てくると武尊は気になる。
「あの・・・十六夜丸という人とどういう関係でしょう?」
と聞いてみた。
「十六夜丸様なら、市彦様の居場所を知っていらっしゃるのではと・・・・。」
「市彦さんという人はあなたの・・・・。」
と武尊が聞くと、
「市彦さんは私の見受けをしてくださった方でした・・・。」
武尊はそれを聞いて驚いた。
(兄様にそんな人がいたんだ・・・。)
「そうですか・・。再会できるといいですね。」
「すみません、こんな愚痴みたなこと言って。」
「こちらこそ助けていただいてありがとうございました。」
「武尊さんもそちらの御嬢さんと仲良くね。」
「え-!私には蒼・・・・もごもご。」
叫ぶ操の口を押さえ助けてもらった女に礼を言って武尊はそこを出た。
「武尊さん、何するのよ~!私の好きなのは蒼紫様だけなんだからね-。」
と言った後、操は武尊がその蒼紫様に初対面でひどい目にあったことを思い出した。
「あ・・・蒼紫様は本当はあんな人じゃない・・。」
「私は気にしてないよ、操ちゃん。こんなに可愛い操ちゃんが信じる人だもん。操ちゃんにとっていい人ならそれでいいんじゃないかな。・・・・さあ、お腹がすいたから帰ろう。」
蒼紫様には足元にも及ばないが容姿そこそこの若い男に可愛いと言われてよろこばない女子はいない。
「武尊さん、朝食べてこなかったの!こんな所まで来るのに?」
「なんとなく、ちょっとぶらぶらするだけのつもりだったから。」
はははと笑う武尊だった。
汗だくで武尊がその女に礼を言う。
そして操に振り返り
「で、操ちゃん。どうしてここに?」
「あ、湿布を取り換えてあげようと思ったんだけど、武尊さん、もういなくって。で、爺やに聞いたらこっちの方に行ったっていうからついてきたの。」
「え-、声かけてくれたらよかったのに。」
「武尊さんがどこに行くのか興味あったし-。でもついてきて正解だったね!大きな声だしてたからすぐわかったけど。」
「・・・・。」
(気配に気が付かなかったのは迂闊だったなぁ・・・もっと集中しないとだめだなぁ。)
屯所にたどり着いていなくてよかったと思った。
未来の観光と化した時代と違って、明治の世の中、幕府側だった新撰組と関係があったと思われたら厄介かと思ったから。
武尊が思案していると先ほどの女が声をかけてきた。
「あの・・・、十六夜丸様ではないのでしょうか?白梅です、嶋原の。」
武尊は一瞬ぎくっとした。こんな所で、しかも普通の町の人にその名を呼ばれるとは思わなかったからだ。
操がすかさず答える。
「違うよ。この人は土岐武尊って言うの。」
女が武尊と操を交互に見て
「そうですか・・・人違いでしたか。もしやと思って声をおかけしましたが、十年経っても変わらぬ御姿・・・、そんなはずありませんもんね・・。」
と寂しそうにうつむく。
深入りはしたくないと思いつつも十六夜丸の名前が出てくると武尊は気になる。
「あの・・・十六夜丸という人とどういう関係でしょう?」
と聞いてみた。
「十六夜丸様なら、市彦様の居場所を知っていらっしゃるのではと・・・・。」
「市彦さんという人はあなたの・・・・。」
と武尊が聞くと、
「市彦さんは私の見受けをしてくださった方でした・・・。」
武尊はそれを聞いて驚いた。
(兄様にそんな人がいたんだ・・・。)
「そうですか・・。再会できるといいですね。」
「すみません、こんな愚痴みたなこと言って。」
「こちらこそ助けていただいてありがとうございました。」
「武尊さんもそちらの御嬢さんと仲良くね。」
「え-!私には蒼・・・・もごもご。」
叫ぶ操の口を押さえ助けてもらった女に礼を言って武尊はそこを出た。
「武尊さん、何するのよ~!私の好きなのは蒼紫様だけなんだからね-。」
と言った後、操は武尊がその蒼紫様に初対面でひどい目にあったことを思い出した。
「あ・・・蒼紫様は本当はあんな人じゃない・・。」
「私は気にしてないよ、操ちゃん。こんなに可愛い操ちゃんが信じる人だもん。操ちゃんにとっていい人ならそれでいいんじゃないかな。・・・・さあ、お腹がすいたから帰ろう。」
蒼紫様には足元にも及ばないが容姿そこそこの若い男に可愛いと言われてよろこばない女子はいない。
「武尊さん、朝食べてこなかったの!こんな所まで来るのに?」
「なんとなく、ちょっとぶらぶらするだけのつもりだったから。」
はははと笑う武尊だった。