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10.接点は江戸城 (蒼紫・翁・操・夢主)
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「痛い!!!」
武尊が思わず叫ぶと同時に驚いた翁と操。
「蒼紫!」
「蒼紫様!!」
武尊は手首だけではなく、撃たれた肩の痛さもあり、顔をしかめて蒼紫の掴んでいる手を自分の反対の手で引き離そうとするが全然動かない。
「蒼紫、どうしたのじゃ!」
翁が二人を引き離そうと近寄った。
「蒼紫!」
翁が蒼紫を低く叫ぶと蒼紫ははっとしたように手を緩めた。
その隙にやっと自分の手を自由にしてその手を押さえてしゃがみ込んだ。
蒼紫は武尊の顔をじっと見て何かを確認しているようだった。
「蒼紫様一体?」
操は蒼紫と武尊を交互に見る。
「土岐君、大丈夫か?蒼紫一体どうしたのじゃ。」
蒼紫はどうしても納得がいかない顔をしていたが
「すまん・・・。」
と言うと武尊の側に屈み、
「手を見せてみろ。」
と言った。
自分で痛い目に合わせておきながら何を言ってると思っていたら勝手に手を触れられた。
ビクッ
っと反応する武尊。
先ほどは違ってあまりにもやわらかく触れるものだから武尊も押さえていた手をその手に合わせてよける。
武尊の手首には蒼紫の手の後が真っ青にくっきり残っていた。
「これは腫れてくるな・・・。今湿布を取ってこよう・・・。」
と立ち上がり蒼紫は部屋を出た。
「蒼紫様!私も行きます。」
操も蒼紫の後を追って部屋を出た。
「すまんのぅ、土岐君。蒼紫の奴一体どうしたというのか・・。」
「いえ、大丈夫です。今のはどなたですか?」
「葵屋の者で四乃森蒼紫という。最近ちょっといろいろあってのぅ・・・。本当に申し訳ない。」
翁の言い様に何か深い理由があるのだと察するも、元はといえばその原因は恐らく自分。
「いえ、気にしないでください。私は大丈夫ですから。」
と武尊は言った。
湿布を取りに行った二人が戻ってきた。
「蒼紫様、私が湿布巻きますね。」
そう言って操が武尊に湿布を貼る。
その間、蒼紫は立ったまま腕を組み武尊を探る様に見ていた。
武尊は蒼紫の視線が微妙に動いていることに気が付いた。
自分の顔と、自分の顔の右側。
(まさか!?)
自分の顔の右側には心当りがある。
(いや、でも、、しかし、、三本傷についてはついこの間まで何もなかった。)
今すぐ鏡で自分の顔を確認したいと武尊は思った。
三本傷とこの男に関係があるとしたら・・その関係も蒼紫と呼ばれる男の目つきを見れば良好ではないということぐらい何となく察しがつく。
それにしても町へ来て初日の朝からこれだ。
一体幕末、あいつは何をしでかしていたのか。
結構、薬飲んだもんねぇ・・・。
武尊が思わず叫ぶと同時に驚いた翁と操。
「蒼紫!」
「蒼紫様!!」
武尊は手首だけではなく、撃たれた肩の痛さもあり、顔をしかめて蒼紫の掴んでいる手を自分の反対の手で引き離そうとするが全然動かない。
「蒼紫、どうしたのじゃ!」
翁が二人を引き離そうと近寄った。
「蒼紫!」
翁が蒼紫を低く叫ぶと蒼紫ははっとしたように手を緩めた。
その隙にやっと自分の手を自由にしてその手を押さえてしゃがみ込んだ。
蒼紫は武尊の顔をじっと見て何かを確認しているようだった。
「蒼紫様一体?」
操は蒼紫と武尊を交互に見る。
「土岐君、大丈夫か?蒼紫一体どうしたのじゃ。」
蒼紫はどうしても納得がいかない顔をしていたが
「すまん・・・。」
と言うと武尊の側に屈み、
「手を見せてみろ。」
と言った。
自分で痛い目に合わせておきながら何を言ってると思っていたら勝手に手を触れられた。
ビクッ
っと反応する武尊。
先ほどは違ってあまりにもやわらかく触れるものだから武尊も押さえていた手をその手に合わせてよける。
武尊の手首には蒼紫の手の後が真っ青にくっきり残っていた。
「これは腫れてくるな・・・。今湿布を取ってこよう・・・。」
と立ち上がり蒼紫は部屋を出た。
「蒼紫様!私も行きます。」
操も蒼紫の後を追って部屋を出た。
「すまんのぅ、土岐君。蒼紫の奴一体どうしたというのか・・。」
「いえ、大丈夫です。今のはどなたですか?」
「葵屋の者で四乃森蒼紫という。最近ちょっといろいろあってのぅ・・・。本当に申し訳ない。」
翁の言い様に何か深い理由があるのだと察するも、元はといえばその原因は恐らく自分。
「いえ、気にしないでください。私は大丈夫ですから。」
と武尊は言った。
湿布を取りに行った二人が戻ってきた。
「蒼紫様、私が湿布巻きますね。」
そう言って操が武尊に湿布を貼る。
その間、蒼紫は立ったまま腕を組み武尊を探る様に見ていた。
武尊は蒼紫の視線が微妙に動いていることに気が付いた。
自分の顔と、自分の顔の右側。
(まさか!?)
自分の顔の右側には心当りがある。
(いや、でも、、しかし、、三本傷についてはついこの間まで何もなかった。)
今すぐ鏡で自分の顔を確認したいと武尊は思った。
三本傷とこの男に関係があるとしたら・・その関係も蒼紫と呼ばれる男の目つきを見れば良好ではないということぐらい何となく察しがつく。
それにしても町へ来て初日の朝からこれだ。
一体幕末、あいつは何をしでかしていたのか。
結構、薬飲んだもんねぇ・・・。