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8.下山~葵屋へ (比古・夢主・翁)
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京都の町中に着いたのは夜も更けるころ。
人通りはほぼない。
「比古さん、町に着いたから降りますよ。」
「もう少しだ。このままでいろ。」
「だって人に見られたら恥ずかしいですよ~。」
と言って辺りを見回すがほとんど人がいない。
「あれ?」
(もしかして比古さん、人を避けてこんなに遅い時間に着くようにしたのかな?)
そう思っていたら
「武尊のそんな恰好、明るいところで見せられるわけねぇだろう。」
と比古がぼそっと言う。
(確かに着物の上だけ羽織っただけで歩いてたりしたら変かも・・・。)
そこまで考えてくれた比古の優しさに嬉しくて
「比古さん・・・・ありがとう。」
と、お礼を言う。
だけど、その時、ちょっと悪戯がしたくなって
「お礼に・・・・。」
と言って比古の耳を軽く噛んだ。
「!」
やわらかい武尊の唇の感触、噛んだ耳に触れる武尊のねっとりとした舌。
実体験が1回しかない武尊が何故そんなことが出来るかというと時々見ていたアメリカ映画の影響だ。
(わざとやったな。くそぅ、一体どれだけ俺が欲を我慢してると思っているんだこいつは・・・。)
「コラ、武尊!覚えてろよ。」
比古が悔しげに言うのが武尊は楽しくて
「ふふ。」
と笑う。
してやったり顔の武尊だったが、このとき武尊は比古の記憶力は尋常じゃないことを知らなった。
それから少し行った先で
「着いたぞ。」
の比古の声。
武尊は比古の背中から降りると比古は
「『比古清十郎』は一応隠し名だからな。お前は陶芸家新津覚之進の弟子でここから先は俺のことを『師匠』と呼べ。」
と言った。
武尊はコクコクと頷く。
「行くぞ。武尊。ここからお前の戦いだ。」
比古以外の人間・・・。
(ここからが私の戦い・・・。)
武尊は汗で冷たくなった両手をぐっと握りしめた。
比古は勝手口を叩いた。
人通りはほぼない。
「比古さん、町に着いたから降りますよ。」
「もう少しだ。このままでいろ。」
「だって人に見られたら恥ずかしいですよ~。」
と言って辺りを見回すがほとんど人がいない。
「あれ?」
(もしかして比古さん、人を避けてこんなに遅い時間に着くようにしたのかな?)
そう思っていたら
「武尊のそんな恰好、明るいところで見せられるわけねぇだろう。」
と比古がぼそっと言う。
(確かに着物の上だけ羽織っただけで歩いてたりしたら変かも・・・。)
そこまで考えてくれた比古の優しさに嬉しくて
「比古さん・・・・ありがとう。」
と、お礼を言う。
だけど、その時、ちょっと悪戯がしたくなって
「お礼に・・・・。」
と言って比古の耳を軽く噛んだ。
「!」
やわらかい武尊の唇の感触、噛んだ耳に触れる武尊のねっとりとした舌。
実体験が1回しかない武尊が何故そんなことが出来るかというと時々見ていたアメリカ映画の影響だ。
(わざとやったな。くそぅ、一体どれだけ俺が欲を我慢してると思っているんだこいつは・・・。)
「コラ、武尊!覚えてろよ。」
比古が悔しげに言うのが武尊は楽しくて
「ふふ。」
と笑う。
してやったり顔の武尊だったが、このとき武尊は比古の記憶力は尋常じゃないことを知らなった。
それから少し行った先で
「着いたぞ。」
の比古の声。
武尊は比古の背中から降りると比古は
「『比古清十郎』は一応隠し名だからな。お前は陶芸家新津覚之進の弟子でここから先は俺のことを『師匠』と呼べ。」
と言った。
武尊はコクコクと頷く。
「行くぞ。武尊。ここからお前の戦いだ。」
比古以外の人間・・・。
(ここからが私の戦い・・・。)
武尊は汗で冷たくなった両手をぐっと握りしめた。
比古は勝手口を叩いた。