※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
8.下山~葵屋へ (比古・夢主・翁)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「比古さん、もうすぐ日が暮れますよ。真っ暗になりますよ。」
「ああ、ぼちぼち行くとするか。」
またここにきっと戻ってくる。
そう約束したのに言葉少なくなる比古と武尊。
「武尊、俺におぶされ。」
比古が武尊に背を向けてしゃがむ。
「え!比古さん、私、大丈夫です!歩けます!」
「これから暗くなる。足場も悪くなるし、お前の足は裸足で暮らしていた足じゃねぇだろう。お世話になる向こう様のことも考えろ。」
そう言われると、途中でくじいたり、転んで怪我でもしたら向こうの迷惑になると思うと比古の言うとおりだと思う。
そう思ったら素直にするのがいい。
と思った。
「すみません、比古さん。町に出るまで背中お借りします。」
「おう。」
「私重いですから休憩したくなったら言ってくださいね。」
そう言って武尊は諦めて比古におぶさった。
「・・・・・・・比古さん、マント硬い・・・。」
「それはしょうがないな。我慢しろ。」
比古がからかうように言う。
「は-い。」
武尊もいたずらっ子みたいに返事をする。
広い比古の背中。
おんぶだなんてありえないな・・・。
嬉し恥ずかしでも、すっかり比古の背中に体重を預ける。
比古も武尊の重さを嬉しく思っていた。
だが、一歩一歩進むたびに別れが近づくと思うと心中複雑である。
そんな時武尊が比古の名を呼ぶ。
「比古さん・・・。」
「なんだ。」
「重くないですか?」
「ああ、大丈夫だ。」
少ししてまた武尊が比古を呼ぶ。
「比古さん。」
「なんだ。」
「ありがとう。」
「ああ。」
そう言って武尊は比古につかまっている両手に力を込めた。
「比古さん、私、今一番幸せです。だから今死んでも幸せです。」
「馬鹿野郎、それじゃあ、俺が幸せじゃないって言ってるだろ。」
「あ、そうでした。ごめんなさい。」
ふふふと笑う武尊。
「おい、武尊、分かっているのか?」
「は-い!分かってますよ~。」
《比古、夢主絵省略》
「比古さん。」
「なんだ。」
「大好きです。」
「おう、俺もだ。」
「・・・・・・・・・。」
「どうした。」
背中で黙る武尊。
少しの沈黙の後、少し震える声で武尊は
「ありがとう・・・比古さん。ありがとう・・・・。」
と祈るように呟いた。
「ああ、ぼちぼち行くとするか。」
またここにきっと戻ってくる。
そう約束したのに言葉少なくなる比古と武尊。
「武尊、俺におぶされ。」
比古が武尊に背を向けてしゃがむ。
「え!比古さん、私、大丈夫です!歩けます!」
「これから暗くなる。足場も悪くなるし、お前の足は裸足で暮らしていた足じゃねぇだろう。お世話になる向こう様のことも考えろ。」
そう言われると、途中でくじいたり、転んで怪我でもしたら向こうの迷惑になると思うと比古の言うとおりだと思う。
そう思ったら素直にするのがいい。
と思った。
「すみません、比古さん。町に出るまで背中お借りします。」
「おう。」
「私重いですから休憩したくなったら言ってくださいね。」
そう言って武尊は諦めて比古におぶさった。
「・・・・・・・比古さん、マント硬い・・・。」
「それはしょうがないな。我慢しろ。」
比古がからかうように言う。
「は-い。」
武尊もいたずらっ子みたいに返事をする。
広い比古の背中。
おんぶだなんてありえないな・・・。
嬉し恥ずかしでも、すっかり比古の背中に体重を預ける。
比古も武尊の重さを嬉しく思っていた。
だが、一歩一歩進むたびに別れが近づくと思うと心中複雑である。
そんな時武尊が比古の名を呼ぶ。
「比古さん・・・。」
「なんだ。」
「重くないですか?」
「ああ、大丈夫だ。」
少ししてまた武尊が比古を呼ぶ。
「比古さん。」
「なんだ。」
「ありがとう。」
「ああ。」
そう言って武尊は比古につかまっている両手に力を込めた。
「比古さん、私、今一番幸せです。だから今死んでも幸せです。」
「馬鹿野郎、それじゃあ、俺が幸せじゃないって言ってるだろ。」
「あ、そうでした。ごめんなさい。」
ふふふと笑う武尊。
「おい、武尊、分かっているのか?」
「は-い!分かってますよ~。」
《比古、夢主絵省略》
「比古さん。」
「なんだ。」
「大好きです。」
「おう、俺もだ。」
「・・・・・・・・・。」
「どうした。」
背中で黙る武尊。
少しの沈黙の後、少し震える声で武尊は
「ありがとう・・・比古さん。ありがとう・・・・。」
と祈るように呟いた。