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6.星の降る夜に (比古・夢主)
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人工的な灯りがなくとも月星の光で目が慣れた外に比べたら、小屋に入った瞬間は中が真っ暗に見えた。
(うわっ、暗!)
少し立ったままで室内を見る。
囲炉裏の残り火はとうに消えていたが目が慣れてくると物がある所は黒い影が濃いのでそれをよけながら、そ~っと歩く。
(あったあった、布団。)
足に当たった布団の感触にそのまま滑り込もうと思ったが比古が寒い思いをしてないかと、掛布団を比古に掛けようとした時、
「眠れないのか?」
と、突然声がした。
「!!」
比古は寝ているもんだとばかり思ってた武尊は心臓が縮みあがるかと思うほどびっくりした。
「あ・・・・、すみません、起こしちゃいました?トイレ・・・小用に言ってました。すみません、昨日も今日もお布団使わせてもらって・・。」
武尊は掛布団を比古に掛けようとする。
「なんだ?」
「あ、お布団です。すみません、比古さんのお布団だから。それに今晩も冷えますし。私、敷布団借りてもいいでしょうか?ほら、半分に折ってその中に挟まって寝ますから。」
「・・・・・・・・お前なぁ。」
と、言いながら比古はのそっと、上半身を起こした。
二人とも沈黙する。
黒い影のような比古を見つめたままいると比古が、
「しばらく外にいたんだろ?」
と口を開いた。
比古は武尊の腕をつかむと
「こんなに冷たくなりやがって・・・・。」
と言った。
「え?」
(なんでそんな事知ってるの?もしかして布団から出たときに起こしちゃた?一時間近く外にいたんですけど・・・。)
「ちゃんと布団で寝ろ。お前は俺とは違って多少の事じゃあ風邪なんかひかねぇんだよ。」
武尊は少し困った。
例え比古が見かけどおり丈夫でもこの家の主を床にほったらかしでは武尊の気が済まないのだ。
それに本当に自分は大きい体格ではないので敷布団サンドでも、この季節なら十分にいける。
まぁ、比古には硬い床が敷布団代わりになってしまうのはごめんなさいと言うことにして・・だ。
武尊はどうしたら比古が布団を使ってくれるか必死になって考えた。
深い意味はまったくなかったが、口から出たのはこんな言葉。
「じゃぁ、比古さんも一緒に布団で寝てください。」
「あ?」
比古は一瞬面食らったが、にやりとすると。
「いいのか?」
「え・・はい。だってこの家の主を床に二日も放りっぱなしにはできませんから。」
「じゃ・・。せっかくの申し出だ。」
バチン!バチン!と何かが弾ける音。
続いてゴトン。
と、鉄か何かが床に当たる重い音。
武尊は比古がマントを取る時そんな音がするなんて思ってなかった(昨日は気が付かなくて)ので目を丸くして驚いた。
「マントに何か入ってるんですか?」
「まあな、十貫の重りとバネってとこかな。」
十貫と言われても何kgか分からないが音を聞けばヤバいぐらいの重さであることが推測できる。
マントに気を取られていると
「来い。」
と言って腕を引っ張られ、布団に連れ込まれた。
「ひ、、、比古さん・・そんなにくっつかなくても・・。」
「何言ってやがる。自分から誘っといて。これ以上離れると背中が布団から出ちまうんだよ。考えれば分かるだろ。」
「いえ、分かってませんでしたー!」
がっしり腕の中に取り込まれて身動きも出来ない武尊だった。
(うわっ、暗!)
少し立ったままで室内を見る。
囲炉裏の残り火はとうに消えていたが目が慣れてくると物がある所は黒い影が濃いのでそれをよけながら、そ~っと歩く。
(あったあった、布団。)
足に当たった布団の感触にそのまま滑り込もうと思ったが比古が寒い思いをしてないかと、掛布団を比古に掛けようとした時、
「眠れないのか?」
と、突然声がした。
「!!」
比古は寝ているもんだとばかり思ってた武尊は心臓が縮みあがるかと思うほどびっくりした。
「あ・・・・、すみません、起こしちゃいました?トイレ・・・小用に言ってました。すみません、昨日も今日もお布団使わせてもらって・・。」
武尊は掛布団を比古に掛けようとする。
「なんだ?」
「あ、お布団です。すみません、比古さんのお布団だから。それに今晩も冷えますし。私、敷布団借りてもいいでしょうか?ほら、半分に折ってその中に挟まって寝ますから。」
「・・・・・・・・お前なぁ。」
と、言いながら比古はのそっと、上半身を起こした。
二人とも沈黙する。
黒い影のような比古を見つめたままいると比古が、
「しばらく外にいたんだろ?」
と口を開いた。
比古は武尊の腕をつかむと
「こんなに冷たくなりやがって・・・・。」
と言った。
「え?」
(なんでそんな事知ってるの?もしかして布団から出たときに起こしちゃた?一時間近く外にいたんですけど・・・。)
「ちゃんと布団で寝ろ。お前は俺とは違って多少の事じゃあ風邪なんかひかねぇんだよ。」
武尊は少し困った。
例え比古が見かけどおり丈夫でもこの家の主を床にほったらかしでは武尊の気が済まないのだ。
それに本当に自分は大きい体格ではないので敷布団サンドでも、この季節なら十分にいける。
まぁ、比古には硬い床が敷布団代わりになってしまうのはごめんなさいと言うことにして・・だ。
武尊はどうしたら比古が布団を使ってくれるか必死になって考えた。
深い意味はまったくなかったが、口から出たのはこんな言葉。
「じゃぁ、比古さんも一緒に布団で寝てください。」
「あ?」
比古は一瞬面食らったが、にやりとすると。
「いいのか?」
「え・・はい。だってこの家の主を床に二日も放りっぱなしにはできませんから。」
「じゃ・・。せっかくの申し出だ。」
バチン!バチン!と何かが弾ける音。
続いてゴトン。
と、鉄か何かが床に当たる重い音。
武尊は比古がマントを取る時そんな音がするなんて思ってなかった(昨日は気が付かなくて)ので目を丸くして驚いた。
「マントに何か入ってるんですか?」
「まあな、十貫の重りとバネってとこかな。」
十貫と言われても何kgか分からないが音を聞けばヤバいぐらいの重さであることが推測できる。
マントに気を取られていると
「来い。」
と言って腕を引っ張られ、布団に連れ込まれた。
「ひ、、、比古さん・・そんなにくっつかなくても・・。」
「何言ってやがる。自分から誘っといて。これ以上離れると背中が布団から出ちまうんだよ。考えれば分かるだろ。」
「いえ、分かってませんでしたー!」
がっしり腕の中に取り込まれて身動きも出来ない武尊だった。