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プロローグ (夢主)
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「さて、そんな淡い気持ちは切り上げてっと。」
武尊は壁時計をちらっとみた。
昼からはしばらくぶりの講義があったんだと武尊は身なりを整えて遅めの朝食を取った。
きっかり13時。
「失礼します。武尊様。」
と、二人の男が武尊の部屋に入って来た。
この男達が武尊の家庭教師兼、SP、何でも係だ。
武尊は男達が入って来た時、思わず、
「あ。」
と、声が出た。
「どうかなさいましたか。」
「あ、いえ。久しぶりの講義かな~って思って。」
「そうですね。京都では申し訳ございませんでした。」
と、二人して武尊に深々と謝罪した。
「え、大丈夫だよ。ほら、私こんなに元気だし。それにあの時何が起こったか誰にも分かってないんだから。」
と、言いつつ武尊は内心ドキドキしていた。
何故なら二人のSPの顔が夢の”兄”と”鷹”そのものだったから。
(そうだよね、ほぼ毎日顔合わせてるから夢の中に出て来ても不思議じゃないよね。)
鷹が生きていることに安堵している自分もなんだかな、と思いつつテキストを開く。
タイトルは【犯罪者組織における行動学Vol.1 reported by FBI 】。
病み上がり自室での3時間ぶっ続け講義。
「はい、今日はこれで終了です。」
「疲れた~!」
終了の声に武尊は後方の自分のベッドにダイブした。
「武尊様、お疲れさまでした。それではまた明日。」
と二人は部屋を出て行った。
武尊は壁際までゴロゴロと転がり、死んだとばかりにぐったりしたがふと目を開いたらベッドと壁の隙間に何かが落ちていることに気が付いた。
「何だこれ?」
拾い上げてみるとメモリースティックだった。
武尊の部屋は研究所の奥にあり、出入りする人間も限られている。
が、それでも誰のか分かったら返しやすいだろうと武尊はパソコンに差し入れた。
パスワードがかかっていた。
「当然だよね。じゃ、明日鷹に渡しとこ。」
と思いつつ適当にパスワード打ってみた。
それは自分の名前の半角小文字。
画面が変わり、データが開いた。
「うっそ。誰よ、私の名前をパスワード何かにしてるのは。」
武尊はデータの中を見始めた。