※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
5.告白 (比古・夢主)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「どこから話していいのかわかりませんが・・・・。」
武尊は少し考えて
「その前に確認したいんですが、今って何年ですか?」
と、聞いた。
「明治十一年だ。」
現代の山奥のどこかだと思っていたのが明治だなんて・・。
でも今回はこれが嘘だとか夢だとかは考えられない。
今見える景色も、私を抱きしめてくれている人も確かにここにある、ここにいる。
そしてちゃんと記憶を持った私もここにいる・・・・・。
武尊は比古の目を見ながら
「・・・・・・・比古さん、、、信じてもらえないかもしれませんが、私は今から約百三十年後の未来から来ました。」
そう言って、その後、視線を目の前の景色に・・・どこか遠くを見る様にして、ぽつぽつと話始めた。
「もちろん、自分で自由に来れるわけではありません。なにかの力によって連れてこられたと思うんです。そして最初に比古さんが私を見たと言った時は私は元の自分の記憶がなくて自分の兄、と名乗る人物と幕末を一緒に暮らしていました。」
兄という言葉に、この時代の兄と呼んだ人物と未来で自分の護衛だった男の顔がちらっと浮かんだ。
「時々・・・・兄は私に薬を飲ませました。そうすると、私は記憶を無くし、その間に兄はもう一人の私に目的達成の為に色々とさせてました・・人も殺したようです。」
武尊は自分の知らぬところで行われた虐殺を想像しぐっと手を握りしめた。
「具体的に何をしたというのは私の記憶には残らないのでよくわからないのですが・・兄の目的は父の敵討で相手を追って共に会津まで行ったのですがそこで過去の記憶がなくなって未来に戻ったんです。」
と、武尊は肩の傷を服の上から軽く押さえた。
「最初は長い夢を見ているのだと思いました。未来で京都に観光に行ったらはずなのに目が覚めたら肩を怪我して入院・・療養してました。その間に見た長い夢だったのだと・・。」
一区切りおいて武尊は比古を見つめた。
「比古さん、ここは何処ですか?」
「京都の天ヶ岳ってとこだ。」
「そうですか・・京都だったんですね。」
武尊は視線を森に移して話を続けた。
「私がこの怪我で療養していたところって、北海道なんですよ。あ・・北海道って分かります?蝦夷地って言った方がいいのかな。だから今日びっくりしました。北海道にいたのになんでって。」
そこまで話すと武尊は起き上がろうと身体を起こした。
「もう大丈夫です、ありがとうございました。比古さん、水汲みもするんでしたよね。汲むのって川の水?」
「いや、川の水でもいいがすぐそこに湧き水が出るところがあるからそこから組んでいる。」
比古は岩の後ろ辺りを指さした。
「喉が渇いたので飲んできますね。」
「立ちあがって大丈夫か?」
「はい。」
武尊は比古の指差したほうへ歩いて行った。
武尊は少し考えて
「その前に確認したいんですが、今って何年ですか?」
と、聞いた。
「明治十一年だ。」
現代の山奥のどこかだと思っていたのが明治だなんて・・。
でも今回はこれが嘘だとか夢だとかは考えられない。
今見える景色も、私を抱きしめてくれている人も確かにここにある、ここにいる。
そしてちゃんと記憶を持った私もここにいる・・・・・。
武尊は比古の目を見ながら
「・・・・・・・比古さん、、、信じてもらえないかもしれませんが、私は今から約百三十年後の未来から来ました。」
そう言って、その後、視線を目の前の景色に・・・どこか遠くを見る様にして、ぽつぽつと話始めた。
「もちろん、自分で自由に来れるわけではありません。なにかの力によって連れてこられたと思うんです。そして最初に比古さんが私を見たと言った時は私は元の自分の記憶がなくて自分の兄、と名乗る人物と幕末を一緒に暮らしていました。」
兄という言葉に、この時代の兄と呼んだ人物と未来で自分の護衛だった男の顔がちらっと浮かんだ。
「時々・・・・兄は私に薬を飲ませました。そうすると、私は記憶を無くし、その間に兄はもう一人の私に目的達成の為に色々とさせてました・・人も殺したようです。」
武尊は自分の知らぬところで行われた虐殺を想像しぐっと手を握りしめた。
「具体的に何をしたというのは私の記憶には残らないのでよくわからないのですが・・兄の目的は父の敵討で相手を追って共に会津まで行ったのですがそこで過去の記憶がなくなって未来に戻ったんです。」
と、武尊は肩の傷を服の上から軽く押さえた。
「最初は長い夢を見ているのだと思いました。未来で京都に観光に行ったらはずなのに目が覚めたら肩を怪我して入院・・療養してました。その間に見た長い夢だったのだと・・。」
一区切りおいて武尊は比古を見つめた。
「比古さん、ここは何処ですか?」
「京都の天ヶ岳ってとこだ。」
「そうですか・・京都だったんですね。」
武尊は視線を森に移して話を続けた。
「私がこの怪我で療養していたところって、北海道なんですよ。あ・・北海道って分かります?蝦夷地って言った方がいいのかな。だから今日びっくりしました。北海道にいたのになんでって。」
そこまで話すと武尊は起き上がろうと身体を起こした。
「もう大丈夫です、ありがとうございました。比古さん、水汲みもするんでしたよね。汲むのって川の水?」
「いや、川の水でもいいがすぐそこに湧き水が出るところがあるからそこから組んでいる。」
比古は岩の後ろ辺りを指さした。
「喉が渇いたので飲んできますね。」
「立ちあがって大丈夫か?」
「はい。」
武尊は比古の指差したほうへ歩いて行った。