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4.始まりは十三年前 (比古・夢主)
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あまりにも意表をついた返事だったので武尊は思わず振り返ってしまった。
「あ・・・・・・。」
武尊が驚いたのは比古の大事な所を見てしまったから・・ではない。
フンドシはしっかり着用されていた。
が、立ち姿の比古の左肩から斜め下に走る、皮膚をえぐるようなものすごい傷跡を見たからだ。
心配そうな顔をする武尊の顔に比古は、
「ああ、これか・・。ま、大したことじゃねぇ。」
と涼しい顔で言う。
(大したことないって言うけど・・・。)
顔を曇らせる武尊に比古はさっさと着物を着ると、武尊の所に来てその顔を両手でパシッ!っと軽く叩いた。
「ふぎゃ!」
比古にとっては軽くでも武尊には両手同時ビンタみたいなものだったから変な声が出た。
比古はそんなことは分かってて、
「心配するな。もう何でもねぇんだから。」
と、武尊の頭を撫で撫でした。
子供でもないのに頭を撫でられて恥ずかしい気持ちはあったが、比古の手が撫でる度にこんな風に自分の不安を消していく・・・。
武尊の表情からだんだん不安がなくなっていく。
「比古さんの手って不思議・・・。」
呟く武尊に、
「ん?」
と比古か聞き返すと、
「暖かい・・・。」
と目を閉じそうになる武尊に、
「惚れたか?」
と水を差すセリフが武尊の耳に聞こえた。
「はい?!」
武尊は全力で問い返した。
「おいおい・・・。あからさまにそれはないだろう・・。」
比古はちょっと呆れたように言う。
武尊はハッとして、こんなに気を使ってくれているのにそんな言い方をしてしまって申し訳ないと慌てて弁解した。
「いえ、あの、嫌って言う意味じゃなくって、、、びっくりしただけです!嫌じゃないです!比古さんは優しいし、何でも出来るし、恰好いいし、、、。」
あたふたと、一生懸命取り繕っていると、言葉を遮るように比古が言った。
「誰にでも優しいわけじゃねぇぞ。」
「え?」
「ちなみに付け加えておけば俺は人間嫌いだ。・・・・武尊、お前だからだ。特別なのは。」
武尊は突然の比古のその言葉に目を見開くと同時に心臓がドクンと跳ねた。
「俺は十三年待ったんだ。」
比古はそう言い武尊をじっと見つめた。
「・・・・十三年!?」
謎の時間十三年前に武尊は比古に会った覚えなどない。
研究所内でも比古くらい個性が強ければたとえ一度しか会ってなくても忘れるわけがないと思った。
「・・比古さん、今、十三年って言いましたよね?!どこで会ったんですか?」
「ああ・・武尊は覚えてなくて当然か。気を失っていたからな。昨晩と同じ場所に裸で武尊が倒れてたんで連れて帰って寝かせておいたんだが、次の日お前の兄という男がが気を失ったままの武尊を来て連れいったことがあった。」
「今”兄”って言いました?」
「嗚呼。兄じゃなかったのか?」
(兄といえば・・”兄様”のことでは。)
武尊は目の前が暗くなった。
「あ・・・・・・。」
武尊が驚いたのは比古の大事な所を見てしまったから・・ではない。
フンドシはしっかり着用されていた。
が、立ち姿の比古の左肩から斜め下に走る、皮膚をえぐるようなものすごい傷跡を見たからだ。
心配そうな顔をする武尊の顔に比古は、
「ああ、これか・・。ま、大したことじゃねぇ。」
と涼しい顔で言う。
(大したことないって言うけど・・・。)
顔を曇らせる武尊に比古はさっさと着物を着ると、武尊の所に来てその顔を両手でパシッ!っと軽く叩いた。
「ふぎゃ!」
比古にとっては軽くでも武尊には両手同時ビンタみたいなものだったから変な声が出た。
比古はそんなことは分かってて、
「心配するな。もう何でもねぇんだから。」
と、武尊の頭を撫で撫でした。
子供でもないのに頭を撫でられて恥ずかしい気持ちはあったが、比古の手が撫でる度にこんな風に自分の不安を消していく・・・。
武尊の表情からだんだん不安がなくなっていく。
「比古さんの手って不思議・・・。」
呟く武尊に、
「ん?」
と比古か聞き返すと、
「暖かい・・・。」
と目を閉じそうになる武尊に、
「惚れたか?」
と水を差すセリフが武尊の耳に聞こえた。
「はい?!」
武尊は全力で問い返した。
「おいおい・・・。あからさまにそれはないだろう・・。」
比古はちょっと呆れたように言う。
武尊はハッとして、こんなに気を使ってくれているのにそんな言い方をしてしまって申し訳ないと慌てて弁解した。
「いえ、あの、嫌って言う意味じゃなくって、、、びっくりしただけです!嫌じゃないです!比古さんは優しいし、何でも出来るし、恰好いいし、、、。」
あたふたと、一生懸命取り繕っていると、言葉を遮るように比古が言った。
「誰にでも優しいわけじゃねぇぞ。」
「え?」
「ちなみに付け加えておけば俺は人間嫌いだ。・・・・武尊、お前だからだ。特別なのは。」
武尊は突然の比古のその言葉に目を見開くと同時に心臓がドクンと跳ねた。
「俺は十三年待ったんだ。」
比古はそう言い武尊をじっと見つめた。
「・・・・十三年!?」
謎の時間十三年前に武尊は比古に会った覚えなどない。
研究所内でも比古くらい個性が強ければたとえ一度しか会ってなくても忘れるわけがないと思った。
「・・比古さん、今、十三年って言いましたよね?!どこで会ったんですか?」
「ああ・・武尊は覚えてなくて当然か。気を失っていたからな。昨晩と同じ場所に裸で武尊が倒れてたんで連れて帰って寝かせておいたんだが、次の日お前の兄という男がが気を失ったままの武尊を来て連れいったことがあった。」
「今”兄”って言いました?」
「嗚呼。兄じゃなかったのか?」
(兄といえば・・”兄様”のことでは。)
武尊は目の前が暗くなった。