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4.始まりは十三年前 (比古・夢主)

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比古は武尊の目がまんまるになって自分と箸を往復しているのが可笑しくて笑いをこらえるのがつらいほどだ。



・・・・・おもしろい女だ。



最初の印象もいいが実に多面な様子をみせる。





「御馳走様でした。」




武尊は感謝を込めてもう一度合掌すると、




「比古さんのも洗ってきます。洗い場はどこですか?」



と聞いた。



「ん?そんなものねぇぞ。下に川があるからそこで洗っている。」



比古の返答に一瞬無言になる武尊



(ここは山奥すぎて電気・ガス・水道が来てないんだと思ったいたが、まさか川とは・・どれだけワイルドな生活なんだ・・。)




「ああ、今の季節は猪が出るし、道もわからねぇだろう。後から水汲みもあるからそこに置いとけ。」



(猪?!川で食器洗いの次は猪!)



「は、はい・・。じゃ、布団干してきます。」




布団なんて余程のことがないかぎり使わない比古。(いつも酒飲んでゴロン)別に干さなくてもいい、、、、と言おうとしたときはすでに武尊は布団を持ち上げえっちらおっちら表へ出るとこだった。





お日様の光が眩しい。



昨日は雨で暗かったから外の景色は分からなかったけど今は木々に囲まれた自然の中ってことはものすごく実感できる景色だった。


そこで武尊はあることに気が付く。


(そういえば・・・この植生は内地の植生だよね…?)



研究所は札幌のはずれ。

北海道の森に自生しているトドマツ、ダケカンバ、シラカバ、チシマザサなどはどこにも見当たらない。



(北海道では・・・ない?どうやってここに来た??)



疑問と違和感で首を傾げる武尊だったが布団を干したので小屋にもどる。


「干しました。」


「やはり先に水汲みにでも行くか。茶碗もってついて来い。」


「はい。」




細い坂道を下っていくと川があった。


「痛ててて。」


「どうした。」


「あ、靴はいてないの硬い草が足に・・。でも大丈夫ですよ!」


「そうか・・。」


確かに履物のことは忘れていたと比古は思った。
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