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3.陶芸家の家 (比古・夢主)
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武尊が目を覚ました時、すでに翌日の朝だった。
「・・・。」
武尊は低血圧で寝起きが悪い。
心身共々疲弊していたので尚更だった。
初めて見る小屋でどうして私は寝ているのだろう。
と、思ったが、即、昨日のことを思い出した。
だが、今すぐ死んでやる!っという意気込みはまだ湧いてこない。
(追われてないからかな?それとも寝起きで感情がまだぼんやりしてるからかな。)
少なくともここは所長以下、研究所の人はいない、そう思った。
ここはいったいどこなんだろう。
と小屋を見回すと、くつくつと湯気を出した鍋がかかっている囲炉裏の他には、棚にたくさん飾ってある焼き物が目に入る。
こんな山奥でお茶碗のコレクターでもしているのかなと思った。
だんだんシャキンとしてきたので布団からのそっと、上半身を出したところで
「あ、服着ていないんだった・・・・。どうしよう。やっぱり困るよねぇ・・・・。」
「おう、起きたか。」
と入り口のすだれを上げてここの主が入ってきた。
「ぎゃ!」
っと武尊は声をあげて布団にもぐりこむ。
「ん?何だ?昨日たっぷり見たからそんなに恥ずかしがらなくてもいいぞ。」
「た、たっぷり---?!」
顔だけ出して確認すると、にやりと笑う顔。
「う~~~~。」
なんか悔しい~!っと思っていたら
「ほらよ。」
声と同時に何かが飛んできて武尊の視界をさえぎった。
「うわ!」
「俺のでよかったら着ろ。やっと乾いた。下の方はお前には大きすぎるが上だけでも隠れるからいいだろう。」
武尊は目を見開いて驚いた。
こんな私に親切にしてくれるなんて・・心からありがたく思ったので
「あ、ありがとうございます!」
と言いながら涙がこぼれそうになった。
後ろ向きで借りた着物に袖を通しながら
「ええと・・・・。」
と首だけ振り返って比古を見る。
お礼の後に名前を呼ぼうと思ってたら、そういえば名前を聞いていなかった。
「何だ。」
「あの、、お名前を教えていただけますか?」
「新津・・・・いや、比古清十郎だ。」
「にいついやひこせいじゅうろうさん・・・・。長いお名前ですね。」
「比古清十郎だ。(天然か!こいつ?!)新津覚之進は陶芸家としての名前だ。」
「す、すみません、比古さん、昨日から本当にいろいろありがとうございました!」
そう言うと、武尊は勢いよく頭を下げた。
「お前は何て言うんだ。」
「土岐 武尊・・。」
”自分”を表す固有名詞を言うのに少し声が詰まった。
比古はそれを敏感に察したが、
「『武尊』か。いい名前だ。」
と言ったのだった。
「・・・。」
武尊は低血圧で寝起きが悪い。
心身共々疲弊していたので尚更だった。
初めて見る小屋でどうして私は寝ているのだろう。
と、思ったが、即、昨日のことを思い出した。
だが、今すぐ死んでやる!っという意気込みはまだ湧いてこない。
(追われてないからかな?それとも寝起きで感情がまだぼんやりしてるからかな。)
少なくともここは所長以下、研究所の人はいない、そう思った。
ここはいったいどこなんだろう。
と小屋を見回すと、くつくつと湯気を出した鍋がかかっている囲炉裏の他には、棚にたくさん飾ってある焼き物が目に入る。
こんな山奥でお茶碗のコレクターでもしているのかなと思った。
だんだんシャキンとしてきたので布団からのそっと、上半身を出したところで
「あ、服着ていないんだった・・・・。どうしよう。やっぱり困るよねぇ・・・・。」
「おう、起きたか。」
と入り口のすだれを上げてここの主が入ってきた。
「ぎゃ!」
っと武尊は声をあげて布団にもぐりこむ。
「ん?何だ?昨日たっぷり見たからそんなに恥ずかしがらなくてもいいぞ。」
「た、たっぷり---?!」
顔だけ出して確認すると、にやりと笑う顔。
「う~~~~。」
なんか悔しい~!っと思っていたら
「ほらよ。」
声と同時に何かが飛んできて武尊の視界をさえぎった。
「うわ!」
「俺のでよかったら着ろ。やっと乾いた。下の方はお前には大きすぎるが上だけでも隠れるからいいだろう。」
武尊は目を見開いて驚いた。
こんな私に親切にしてくれるなんて・・心からありがたく思ったので
「あ、ありがとうございます!」
と言いながら涙がこぼれそうになった。
後ろ向きで借りた着物に袖を通しながら
「ええと・・・・。」
と首だけ振り返って比古を見る。
お礼の後に名前を呼ぼうと思ってたら、そういえば名前を聞いていなかった。
「何だ。」
「あの、、お名前を教えていただけますか?」
「新津・・・・いや、比古清十郎だ。」
「にいついやひこせいじゅうろうさん・・・・。長いお名前ですね。」
「比古清十郎だ。(天然か!こいつ?!)新津覚之進は陶芸家としての名前だ。」
「す、すみません、比古さん、昨日から本当にいろいろありがとうございました!」
そう言うと、武尊は勢いよく頭を下げた。
「お前は何て言うんだ。」
「土岐 武尊・・。」
”自分”を表す固有名詞を言うのに少し声が詰まった。
比古はそれを敏感に察したが、
「『武尊』か。いい名前だ。」
と言ったのだった。