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289.長い夜、長い物話(7)(比古・夢主)
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武尊は比古を見つめて言った。
「最初に十六夜丸に見せられたって言ったでしょ。
それがここの話。
ゆっくり数えて三十ぐらい・・身体ごと引っ張られてどこかに飛んで行ったと思ったら、夜の平原にいた。
実際私のからだはなかったから、意識だけ飛んでったっていう感じだった。なんか、見てるだけ、っていう感じ。」
武尊はフフッと笑うと、時間を飛んだ古代の月夜の平原をまるで見ているかのように話しを進めた。
「大きな丸い月が出ていて、月の光が草原を明るく照らしていただけでも美しい景色だった。
そのうち、草原に月の光の粒が集まって来たかと思うと、光が人型になって、十六夜丸になった・・
不思議な光景に驚いたけど、見入ってしまった。あまりにも美しい情景だったから。
見てたのが後ろ姿だったから回り込んで十六夜丸の顔を見た。・・過去の十六夜丸から私の姿は見えなかったみたい・・というか、十六夜丸の記憶を見てるということだからなんだろうけど、ともかく、顔を見たの。
びっくりしたのはその目が月の光と同じ優しい金色だったということ。

私が知っている十六夜丸とは違いすぎて彼を見続けていました。すると、
十六夜丸は両手を広げ、月の光を浴びるように受け止めて目を閉じました。
サワサワを音を立てる草原が光に満ちていつまでもそよいでいました。その姿が幻想的で私もいつまでも見守っていました・・。」
2026.6.
「最初に十六夜丸に見せられたって言ったでしょ。
それがここの話。
ゆっくり数えて三十ぐらい・・身体ごと引っ張られてどこかに飛んで行ったと思ったら、夜の平原にいた。
実際私のからだはなかったから、意識だけ飛んでったっていう感じだった。なんか、見てるだけ、っていう感じ。」
武尊はフフッと笑うと、時間を飛んだ古代の月夜の平原をまるで見ているかのように話しを進めた。
「大きな丸い月が出ていて、月の光が草原を明るく照らしていただけでも美しい景色だった。
そのうち、草原に月の光の粒が集まって来たかと思うと、光が人型になって、十六夜丸になった・・
不思議な光景に驚いたけど、見入ってしまった。あまりにも美しい情景だったから。
見てたのが後ろ姿だったから回り込んで十六夜丸の顔を見た。・・過去の十六夜丸から私の姿は見えなかったみたい・・というか、十六夜丸の記憶を見てるということだからなんだろうけど、ともかく、顔を見たの。
びっくりしたのはその目が月の光と同じ優しい金色だったということ。

私が知っている十六夜丸とは違いすぎて彼を見続けていました。すると、
十六夜丸は両手を広げ、月の光を浴びるように受け止めて目を閉じました。
サワサワを音を立てる草原が光に満ちていつまでもそよいでいました。その姿が幻想的で私もいつまでも見守っていました・・。」
2026.6.
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