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289.長い夜、長い物話(7)(比古・夢主)
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(炎が迫り来る中、気を失ってどうやって助かった?)
比古はどんな奇跡が起こったのかと考えざるを得なかった。
と、同時に『薬』を飲んだ武尊が十六夜丸に何故ならなかったのか。
ともかく、武尊の話の続きを待った。
冷めた湯呑を両手に持ちながら武尊は続きを話し始めた。
「どれくらい気を失っていたかわからない。でも、遠くで一 の声がしたような気がした。
目を開いてみたけど、何も見えなくて、
でも、一 の煙草の臭いがしたから本当に一 だ、って思ったけどすぐにまた気を失った。
気が付いたのはどこかの小屋だった。
ハッと気が付いたのはオーラを抑え切れなくなって意識が現実世界に帰って来たというか、そのときに一 と蒼紫が目に入って、
『すぐにここから逃げて!』
って言ったあと、制御できないオーラが爆発的に放出されて私はまた気を失った。
次に意識が戻ったのは現実世界じゃなかった。
あの漆黒の世界。
私のオーラが手から溢れているのを見て、遠くに一発オーラを撃ってみたけど、オーラは枯れることなく満ちているのを感じた。
きっとこの世界に十六夜丸はいる、そう思った。
だから、意識を集中してもう一度目を開いたら、すぐ目の前に自分と同じ顔のあいつがいてギョッとした。
私は十六夜丸に髪を掴まれ、大馬鹿者と怒鳴られた。
十六夜丸は怒っていた。
睨みつけているだけで何も言わない十六夜丸に腹がたって、何か言いなさいよ!って言ったら私のオーラが静電気みたいにバチッって当たって十六夜丸が手を引っ込めた。
ええと・・静電気っていうのは・・何というか・・そう、小さい小さい雷みたいなもの!」
武尊は比古に手振りで一生懸命伝えようとしている。
比古がうんうんと頷くと武尊はまた続きを話し出した。
「十六夜丸は私のオーラにびっくりしていた。もちろん、私自信も。そして折角十六夜丸に会えたのだから、ずっと考えていた疑問を聞いてみた。
一体十六夜丸が何者なのか、何故私にとりついているのか、そして、何故兄が十六夜丸のことを知っているのか、って。
だけどその後すぐに十六夜丸は上の方を見上げ、姿を消した。
私は十六夜丸を見るためにオーラを集中したときに自分のいる世界が漆黒ではなく、あの世とこの世を繋ぐ賽の河原にいることが分かった。
だけど、どうすれば現実世界に戻れるのか分からなくって途方にくれた。
そういえば阿片を打たれてかなり危ない状況にあったことを思い出して、このまま死んでしまうんじゃないか、って思ってた。
だけどそんな時、何故か一 の気配がした。
そう思った途端に目の前の景色が暗転して漆黒の世界になった。
あれ?って思ってると、目の前に綺麗な紅葉がはらり、はらりと落ちてきて拾い集めようとしていたら一 が立っていた。
え?なんでこの世界に?
と思ったら、大丈夫だ。って頭をポンって叩かれた。
その後一 は消えてまた自分だけが漆黒の世界に残された。
以前その漆黒の世界で蒼紫の死んだ部下だった四人と会ったことがあった。
だから一 が死んだのではないかと、そっちの方を心配していたら今度は別の人が目の前に現れた。
古代の神が着るような服を着て、薄金色に輝く腰まで伸びた髪を持つ美しい青年。
一体誰だろうと思った時、目が、あの真紅に輝く目をしていた。
彼が本当の十六夜丸だった。
十六夜丸は私の名を呟き唸り声をあげて突然自分の喉を搔きむしった。
そして『お前のせいだ』と低く呟き私を睨んだ。
私は驚き唖然として固まっていると、今度は突然笑い出して
『いいだろう、お前にだけ見せてやる。それからお前自身でどうするか考えるがいい。どの道俺に身を任せた回数が半端じゃなく多いお前の寿命は先が見えている。』
って言った。
何を言っているのか分からなった。
特に後半の『俺に身を任せた回数が半端じゃなく多いお前の寿命は先が見えている。』という意味が分からなかった。
寿命の先が見えてるって・・ってどういうこと?っと思っていると、身体ごとものすごい力で引っ張られた。」
比古はどんな奇跡が起こったのかと考えざるを得なかった。
と、同時に『薬』を飲んだ武尊が十六夜丸に何故ならなかったのか。
ともかく、武尊の話の続きを待った。
冷めた湯呑を両手に持ちながら武尊は続きを話し始めた。
「どれくらい気を失っていたかわからない。でも、遠くで
目を開いてみたけど、何も見えなくて、
でも、
気が付いたのはどこかの小屋だった。
ハッと気が付いたのはオーラを抑え切れなくなって意識が現実世界に帰って来たというか、そのときに
『すぐにここから逃げて!』
って言ったあと、制御できないオーラが爆発的に放出されて私はまた気を失った。
次に意識が戻ったのは現実世界じゃなかった。
あの漆黒の世界。
私のオーラが手から溢れているのを見て、遠くに一発オーラを撃ってみたけど、オーラは枯れることなく満ちているのを感じた。
きっとこの世界に十六夜丸はいる、そう思った。
だから、意識を集中してもう一度目を開いたら、すぐ目の前に自分と同じ顔のあいつがいてギョッとした。
私は十六夜丸に髪を掴まれ、大馬鹿者と怒鳴られた。
十六夜丸は怒っていた。
睨みつけているだけで何も言わない十六夜丸に腹がたって、何か言いなさいよ!って言ったら私のオーラが静電気みたいにバチッって当たって十六夜丸が手を引っ込めた。
ええと・・静電気っていうのは・・何というか・・そう、小さい小さい雷みたいなもの!」
武尊は比古に手振りで一生懸命伝えようとしている。
比古がうんうんと頷くと武尊はまた続きを話し出した。
「十六夜丸は私のオーラにびっくりしていた。もちろん、私自信も。そして折角十六夜丸に会えたのだから、ずっと考えていた疑問を聞いてみた。
一体十六夜丸が何者なのか、何故私にとりついているのか、そして、何故兄が十六夜丸のことを知っているのか、って。
だけどその後すぐに十六夜丸は上の方を見上げ、姿を消した。
私は十六夜丸を見るためにオーラを集中したときに自分のいる世界が漆黒ではなく、あの世とこの世を繋ぐ賽の河原にいることが分かった。
だけど、どうすれば現実世界に戻れるのか分からなくって途方にくれた。
そういえば阿片を打たれてかなり危ない状況にあったことを思い出して、このまま死んでしまうんじゃないか、って思ってた。
だけどそんな時、何故か
そう思った途端に目の前の景色が暗転して漆黒の世界になった。
あれ?って思ってると、目の前に綺麗な紅葉がはらり、はらりと落ちてきて拾い集めようとしていたら
え?なんでこの世界に?
と思ったら、大丈夫だ。って頭をポンって叩かれた。
その後
以前その漆黒の世界で蒼紫の死んだ部下だった四人と会ったことがあった。
だから
古代の神が着るような服を着て、薄金色に輝く腰まで伸びた髪を持つ美しい青年。
一体誰だろうと思った時、目が、あの真紅に輝く目をしていた。
彼が本当の十六夜丸だった。
十六夜丸は私の名を呟き唸り声をあげて突然自分の喉を搔きむしった。
そして『お前のせいだ』と低く呟き私を睨んだ。
私は驚き唖然として固まっていると、今度は突然笑い出して
『いいだろう、お前にだけ見せてやる。それからお前自身でどうするか考えるがいい。どの道俺に身を任せた回数が半端じゃなく多いお前の寿命は先が見えている。』
って言った。
何を言っているのか分からなった。
特に後半の『俺に身を任せた回数が半端じゃなく多いお前の寿命は先が見えている。』という意味が分からなかった。
寿命の先が見えてるって・・ってどういうこと?っと思っていると、身体ごとものすごい力で引っ張られた。」