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天文学部集合!
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翌日・・・七夕の日の夜。
「あーあ、今年はダメか~。」
「流石に天候だけはどうにもならんな。」
天文学部のある屋上に高性能の天体望遠鏡を設置しながら何も見えない空を見上げて二人はため息をついた。
雨まで振り出しそうになって来たので懐中電灯をつけ、部室に引き上げようとしたその時蒼紫の前髪が少し逆立った。
蒼紫はザッと武尊をかばうように一歩前へ出た。
「蒼紫にい?」
武尊はただ突然の兄の行動に驚いた。
そして蒼紫が向けた懐中電灯の灯りの先に見えたものに武尊は思わず声を上げた。
「あ・・・。」
「なんだ、お前らか。いったい何の用だ、リベンジか?」
そこには【御庭番衆】の四人の姿。
般若を前に、後ろに三人。
蒼紫の言葉に四人はその場に土下座をして声をそろえて言った。
「われら四人、斎ノ森様の子分にしてください!」
「は?」
蒼紫がまったく意味がわからないという顔をしていると、横から武尊が、
「もしかして入部希望なんじゃない?」
と言った。
「募集はしていない。」
と蒼紫は武尊に向かって言うと、
「顧問の先生にお伺いしましたら入部試験に合格すれば入れてもらえるとのことでした。」
と般若が頭も上げずに答えた。
「・・・。」
「・・蒼紫にい。」
と、武尊は横から肘でくいくいと蒼紫をつついた。
「武尊様もこれからは【御頭】の妹様として我ら接っさせていただきますゆえ・・昨晩の御無礼どうかお許しください。」
「え??」
「なんだ【御頭】というのは。そもそも何時、誰がお前らの【御頭】になったというのだ。」
「いえ、【御頭】が何と言おうと我ら四人【御頭】についていくと決めたんです!」
四人の真剣な気迫に蒼紫はたまりかねて言った。
「わかったわかった、入部希望の件は明日改めて部室に来い、いいな!今日は帰ってくれ!」
四人はにんまり笑うと、では明日と言って帰って行った。
武尊も蒼紫もあまりにも意表を突かれ過ぎて少しの間その場に立ち尽くしていた。
「意外過ぎてびっくりしたぁ。」
「あいつら・・・何なんだ。明日は全員不合格にしてやる。」
「でも今日は昨日全然違った雰囲気だったよね。何だかものすごく好意的だったような。」
「こ・・好意的でも何でもかまわん、天文学部には(武尊以外は)人はいらん。」
「まったそんな事言うんだから。妹としてはこれでも無口で人付き合いのない蒼紫にいの事をこれでも心配してるんだからね。あの人たちが入部すれば蒼紫にいも明るくなるかもよ!」
と、武尊はクスッと笑った。
「俺を根暗と一緒にするな。別に面白い事がなければ笑う必要はないだろう。それに武尊は嫌ではないのか?昨日あいつらにひどい目に合ったばかりじゃないか。」
「うーん、確かに手荒い事はされたけど根っからの悪い人じゃない気もしたし・・それに四人だけで話しているのを聞いていると漫才みたいで結構面白かったよ。」
「武尊はお人よし過ぎるぞ。」
「そうだけど・・何かこれから蒼紫にいが明るくなりそうな予感がするなー。」
「こら!俺は暗くはないぞ。」
「はいはい。」
そう言って笑う武尊の笑顔に蒼紫はいつも癒される。
暗闇の中でも武尊の笑顔は蒼紫の心を照らす暖かな光なのだ。
(俺が闇なら武尊・・・お前は光だ・・。)
今年の七夕は星こそは見えなかったが蒼紫は自分という闇を照らす光を感じることが出来てよかったと思った。
「あーあ、今年はダメか~。」
「流石に天候だけはどうにもならんな。」
天文学部のある屋上に高性能の天体望遠鏡を設置しながら何も見えない空を見上げて二人はため息をついた。
雨まで振り出しそうになって来たので懐中電灯をつけ、部室に引き上げようとしたその時蒼紫の前髪が少し逆立った。
蒼紫はザッと武尊をかばうように一歩前へ出た。
「蒼紫にい?」
武尊はただ突然の兄の行動に驚いた。
そして蒼紫が向けた懐中電灯の灯りの先に見えたものに武尊は思わず声を上げた。
「あ・・・。」
「なんだ、お前らか。いったい何の用だ、リベンジか?」
そこには【御庭番衆】の四人の姿。
般若を前に、後ろに三人。
蒼紫の言葉に四人はその場に土下座をして声をそろえて言った。
「われら四人、斎ノ森様の子分にしてください!」
「は?」
蒼紫がまったく意味がわからないという顔をしていると、横から武尊が、
「もしかして入部希望なんじゃない?」
と言った。
「募集はしていない。」
と蒼紫は武尊に向かって言うと、
「顧問の先生にお伺いしましたら入部試験に合格すれば入れてもらえるとのことでした。」
と般若が頭も上げずに答えた。
「・・・。」
「・・蒼紫にい。」
と、武尊は横から肘でくいくいと蒼紫をつついた。
「武尊様もこれからは【御頭】の妹様として我ら接っさせていただきますゆえ・・昨晩の御無礼どうかお許しください。」
「え??」
「なんだ【御頭】というのは。そもそも何時、誰がお前らの【御頭】になったというのだ。」
「いえ、【御頭】が何と言おうと我ら四人【御頭】についていくと決めたんです!」
四人の真剣な気迫に蒼紫はたまりかねて言った。
「わかったわかった、入部希望の件は明日改めて部室に来い、いいな!今日は帰ってくれ!」
四人はにんまり笑うと、では明日と言って帰って行った。
武尊も蒼紫もあまりにも意表を突かれ過ぎて少しの間その場に立ち尽くしていた。
「意外過ぎてびっくりしたぁ。」
「あいつら・・・何なんだ。明日は全員不合格にしてやる。」
「でも今日は昨日全然違った雰囲気だったよね。何だかものすごく好意的だったような。」
「こ・・好意的でも何でもかまわん、天文学部には(武尊以外は)人はいらん。」
「まったそんな事言うんだから。妹としてはこれでも無口で人付き合いのない蒼紫にいの事をこれでも心配してるんだからね。あの人たちが入部すれば蒼紫にいも明るくなるかもよ!」
と、武尊はクスッと笑った。
「俺を根暗と一緒にするな。別に面白い事がなければ笑う必要はないだろう。それに武尊は嫌ではないのか?昨日あいつらにひどい目に合ったばかりじゃないか。」
「うーん、確かに手荒い事はされたけど根っからの悪い人じゃない気もしたし・・それに四人だけで話しているのを聞いていると漫才みたいで結構面白かったよ。」
「武尊はお人よし過ぎるぞ。」
「そうだけど・・何かこれから蒼紫にいが明るくなりそうな予感がするなー。」
「こら!俺は暗くはないぞ。」
「はいはい。」
そう言って笑う武尊の笑顔に蒼紫はいつも癒される。
暗闇の中でも武尊の笑顔は蒼紫の心を照らす暖かな光なのだ。
(俺が闇なら武尊・・・お前は光だ・・。)
今年の七夕は星こそは見えなかったが蒼紫は自分という闇を照らす光を感じることが出来てよかったと思った。