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「何だ、武尊は寝てしまったのか。」
一はすやすやと寝ている武尊を見下ろしようやく吸える煙草にシュボっと火を点けた。
「おかえりなさい兄さん。」
蒼紫はパンと本を閉じると立ち上がってのびをした。
「何処へいってたの?かまってくれる人がいないから武尊寝ちゃったよ。」
「久々の森林浴さ。お陰で肺の中はいい空気で満たされたぞ。」
「よく言うよ。」
蒼紫はうまそうに煙草を吸うヘビ-スモ-カ-の兄に飽きれながら言った。
「少し早いが日が落ちる前に夕飯を済ますつもりならぼちぼち火をおこしておくか。」
「そうだね、そのほうがいいね。」
二人はバ-ベキュ-コンロに炭を入れ準備を始めた。
武尊はしばらくして二人の足音や動き回る気配で目が覚めた。
「あ・・・だいぶ寝ちゃったのかな・・・。」
武尊がまだ寝惚け顔で何やら音のする方を振り返れば二人の兄がバ-ベキュ-コンロ置き場に隣設してあるテーブルの椅子に座っていて起きてきた武尊を見て言った。
「いいタイミングだな。丁度火もいい感じになって肉を焼こうと思っていたところだ。」
一はビールを飲みながら言った。
「おはよう武尊。いつでも焼く準備OKだよ。起きてすぐだけど食べれるかい?」
と蒼紫がトングで炭をひっくり返しながら言った。
「ん・・・・食べれる・・・。」
と、武尊は起き上がって目を擦りながら一の隣に座った。
その後は焼肉奉行は蒼紫に任せて武尊は食べることに専念した。
黙々と食べる武尊に一は、
「肉にはビ-ルが合うんだぞ。」
と言うと、
「私まだ十九だよ。二十歳になるのは次の誕生日。」
「そうだったかな、まあ親代わりの俺が許す。試しに味見してみろ。」
と、一は自分の飲んでいるビ-ルを武尊の前に置くと蒼紫に、
「兄さん、兄さんは警官なんだからそんな事を武尊に勧めないでよ。」
と諌められた。
「これは家長としての教育の一環だ。」
ふっ、と一は軽く笑うと武尊を見た。
武尊は、
「う-ん・・・。ホントにいいの?一にい、逮捕されない?」
「見なかったことにする。それとも内緒で飲んでるのか。」
「なわけないじゃん、・・・・昔お義父さんが夕飯食べる時に舐めたことあるけどおいしくなかったよ・・・。」
と、言いつつも武尊は一の置いたビール缶を掴むとちょぴっと口に含んだ。
「苦っ!!」
やっぱりおいしくないと即行で一にビールを返し慌ててお茶を飲んだ。
「お子様め。」
と一に笑われると武尊は、
「カクテルならきっと飲めるよ。」
と蒼紫を見て言った。
「飲むな。」
と、玉ねぎをひっくり返しながら蒼紫は答えた。
「甘いのもあるんでしょ?甘かったらきっと飲めるよ。」
「甘くても辛くてもアルコ-ルには変わりない。度数で言えばビールより高いからいきなり飲むと大変な事になるぞ。」
「ふ~ん・・・蒼紫にいは飲めないって言うわりによく知ってるね。」
「一応バ-テンのバイトだからな。」
ほら玉ねぎ焼けたぞと、武尊の皿に玉ねぎが投入される。
「でも、ビールを飲むお義父さんってなんか“お父さん”っていう感じがするよね。」
武尊はホゥっと遠い眼をして亡くなった義父を思い出していた。
武尊が“お父さん”という存在に強くあこがれを抱いているという事を知っている蒼紫はテーブルの上にあった一の置いていた次のビール缶を手に取りプシュっと開けるとゴクゴクと飲んだ。
「おいっ!」
慌てて一が手を伸ばすが、
「大丈夫だよ兄さん、俺だって全然飲めないわけじゃない。好きじゃないから飲まないだけだよ。」
と蒼紫は言った。
「好きじゃないなら飲まなきゃいいだろう。」
そう言って一は今開けているビールを飲み干すと、置いてあったビールを蒼紫に取られてしまった為ク-ラ-ボックスに取りに行った。
「おい武尊、ここに入っている牛乳はどうするんだ。氷朝まで持つかどうかわからんぞ。」
「それはカフェ・オ・レ用。後で飲むの。朝もカフェ・オ・レ飲みたいから小さいの買ってきた。」
「早めに飲めよ。」
と言った。
その時一は蒼紫が酒を飲まないのは好きではないからと本人から聞いていたが、まさか飲めない体質だったとは知らなかった。
大量に投入された玉ねぎを武尊がやっつけながら、ピーマンをひっくり返していた蒼紫の様子がおかしい事に武尊は気がついた。
「蒼紫にい・・・、顔赤いんじゃない?大丈夫?」
「あ、ああ・・・。」
幾分呼吸も荒いようだ。
「蒼紫、お前酒に弱いんじゃないのか。」
一も蒼紫の様子がおかしいことに気がつき、
「ちょっと座ってろ。」
と蒼紫に言いつつ武尊に、
「武尊、ちょっと手伝え。タ-プをたたむぞ。」
「え・・・、あ、うん。」
武尊も一がしようとしていることを察し二人は急いでタ-プをたたみ、テントの下に敷いた。
二人が戻って来たとき蒼紫はテーブルで、
「頭痛がする・・・・気持ち悪い・・・。」
と言って突っ伏していた。
「蒼紫、お茶飲めるか。」
と、一は蒼紫にお茶を飲ませ、
「ちょっと横になってろ。」
と、蒼紫に肩を貸しテントに連れて行き寝かせた。
「ごめん・・・兄さん・・・・。」
「いいから休んどけ。」
「蒼紫にい、これ氷。」
と、武尊はビニ-ルに入れた氷水を蒼紫の首にあてた。
「ありがとう・・・武尊・・。」
返事もつらそうに蒼紫は武尊を見る。
「蒼紫にいの分残しておくからとりあえず休んで。」
「ああ・・そうする・・。」
心配そうな武尊の顔を見ながら蒼紫はそう言うと目を閉じた。
一はすやすやと寝ている武尊を見下ろしようやく吸える煙草にシュボっと火を点けた。
「おかえりなさい兄さん。」
蒼紫はパンと本を閉じると立ち上がってのびをした。
「何処へいってたの?かまってくれる人がいないから武尊寝ちゃったよ。」
「久々の森林浴さ。お陰で肺の中はいい空気で満たされたぞ。」
「よく言うよ。」
蒼紫はうまそうに煙草を吸うヘビ-スモ-カ-の兄に飽きれながら言った。
「少し早いが日が落ちる前に夕飯を済ますつもりならぼちぼち火をおこしておくか。」
「そうだね、そのほうがいいね。」
二人はバ-ベキュ-コンロに炭を入れ準備を始めた。
武尊はしばらくして二人の足音や動き回る気配で目が覚めた。
「あ・・・だいぶ寝ちゃったのかな・・・。」
武尊がまだ寝惚け顔で何やら音のする方を振り返れば二人の兄がバ-ベキュ-コンロ置き場に隣設してあるテーブルの椅子に座っていて起きてきた武尊を見て言った。
「いいタイミングだな。丁度火もいい感じになって肉を焼こうと思っていたところだ。」
一はビールを飲みながら言った。
「おはよう武尊。いつでも焼く準備OKだよ。起きてすぐだけど食べれるかい?」
と蒼紫がトングで炭をひっくり返しながら言った。
「ん・・・・食べれる・・・。」
と、武尊は起き上がって目を擦りながら一の隣に座った。
その後は焼肉奉行は蒼紫に任せて武尊は食べることに専念した。
黙々と食べる武尊に一は、
「肉にはビ-ルが合うんだぞ。」
と言うと、
「私まだ十九だよ。二十歳になるのは次の誕生日。」
「そうだったかな、まあ親代わりの俺が許す。試しに味見してみろ。」
と、一は自分の飲んでいるビ-ルを武尊の前に置くと蒼紫に、
「兄さん、兄さんは警官なんだからそんな事を武尊に勧めないでよ。」
と諌められた。
「これは家長としての教育の一環だ。」
ふっ、と一は軽く笑うと武尊を見た。
武尊は、
「う-ん・・・。ホントにいいの?一にい、逮捕されない?」
「見なかったことにする。それとも内緒で飲んでるのか。」
「なわけないじゃん、・・・・昔お義父さんが夕飯食べる時に舐めたことあるけどおいしくなかったよ・・・。」
と、言いつつも武尊は一の置いたビール缶を掴むとちょぴっと口に含んだ。
「苦っ!!」
やっぱりおいしくないと即行で一にビールを返し慌ててお茶を飲んだ。
「お子様め。」
と一に笑われると武尊は、
「カクテルならきっと飲めるよ。」
と蒼紫を見て言った。
「飲むな。」
と、玉ねぎをひっくり返しながら蒼紫は答えた。
「甘いのもあるんでしょ?甘かったらきっと飲めるよ。」
「甘くても辛くてもアルコ-ルには変わりない。度数で言えばビールより高いからいきなり飲むと大変な事になるぞ。」
「ふ~ん・・・蒼紫にいは飲めないって言うわりによく知ってるね。」
「一応バ-テンのバイトだからな。」
ほら玉ねぎ焼けたぞと、武尊の皿に玉ねぎが投入される。
「でも、ビールを飲むお義父さんってなんか“お父さん”っていう感じがするよね。」
武尊はホゥっと遠い眼をして亡くなった義父を思い出していた。
武尊が“お父さん”という存在に強くあこがれを抱いているという事を知っている蒼紫はテーブルの上にあった一の置いていた次のビール缶を手に取りプシュっと開けるとゴクゴクと飲んだ。
「おいっ!」
慌てて一が手を伸ばすが、
「大丈夫だよ兄さん、俺だって全然飲めないわけじゃない。好きじゃないから飲まないだけだよ。」
と蒼紫は言った。
「好きじゃないなら飲まなきゃいいだろう。」
そう言って一は今開けているビールを飲み干すと、置いてあったビールを蒼紫に取られてしまった為ク-ラ-ボックスに取りに行った。
「おい武尊、ここに入っている牛乳はどうするんだ。氷朝まで持つかどうかわからんぞ。」
「それはカフェ・オ・レ用。後で飲むの。朝もカフェ・オ・レ飲みたいから小さいの買ってきた。」
「早めに飲めよ。」
と言った。
その時一は蒼紫が酒を飲まないのは好きではないからと本人から聞いていたが、まさか飲めない体質だったとは知らなかった。
大量に投入された玉ねぎを武尊がやっつけながら、ピーマンをひっくり返していた蒼紫の様子がおかしい事に武尊は気がついた。
「蒼紫にい・・・、顔赤いんじゃない?大丈夫?」
「あ、ああ・・・。」
幾分呼吸も荒いようだ。
「蒼紫、お前酒に弱いんじゃないのか。」
一も蒼紫の様子がおかしいことに気がつき、
「ちょっと座ってろ。」
と蒼紫に言いつつ武尊に、
「武尊、ちょっと手伝え。タ-プをたたむぞ。」
「え・・・、あ、うん。」
武尊も一がしようとしていることを察し二人は急いでタ-プをたたみ、テントの下に敷いた。
二人が戻って来たとき蒼紫はテーブルで、
「頭痛がする・・・・気持ち悪い・・・。」
と言って突っ伏していた。
「蒼紫、お茶飲めるか。」
と、一は蒼紫にお茶を飲ませ、
「ちょっと横になってろ。」
と、蒼紫に肩を貸しテントに連れて行き寝かせた。
「ごめん・・・兄さん・・・・。」
「いいから休んどけ。」
「蒼紫にい、これ氷。」
と、武尊はビニ-ルに入れた氷水を蒼紫の首にあてた。
「ありがとう・・・武尊・・。」
返事もつらそうに蒼紫は武尊を見る。
「蒼紫にいの分残しておくからとりあえず休んで。」
「ああ・・そうする・・。」
心配そうな武尊の顔を見ながら蒼紫はそう言うと目を閉じた。