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キャンプ場へ行こう!
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昼は通りすがりの田舎蕎麦屋で蕎麦を食べ、順調にキャンプ場へと着いた三人。
入り口の地図に従って進めば武尊達の区画はキャンプ場の一番奥だった。
途中の管理棟に寄り、蒼紫と武尊はそこで車から降りた。
一は『先に場所を下見して来る。』と行ってしまった。
管理人に券を見せてテントとタ-プとコンロと荷車(コンロまで車に乗らなかったので)に乗せたまではよかったがそこで蒼紫が、
「武尊、そう言えば寝具がないぞ。それは借りれないのか?」
と言うと武尊は、
「あ---!忘れてた!」
と叫んだ。
「荷物を見ててくれ武尊、聞いてくる。」
と言って蒼紫は管理棟に戻って行った。
一人になった武尊。
「ふぅ・・・、暑いな。」
と、額の汗をぬぐった。
辺りを見回せばぐるりと森に囲まれセミの声がする。
でも自然に囲まれ空気がいいと、武尊は笑った。
そこへ蒼紫が戻って来た。
「どうだった蒼紫にい。」
「ああ、寝具の貸し出しはしていないそうだ。」
「え~!どうしよう。一にいに怒られちゃう!」
「真夏だし、そんなに問題はないだろう。明け方ちょっと冷えるかもしれないがな。とりあえず行こう。」
「そうだね。一にい、車でイライラしながら煙草吸ってるかもしれないから。」
と、蒼紫が荷車を引き武尊はその横を歩く。
「ねぇ、蒼紫にい、炭はもらってこなくて良かったの?」
「炭はもう置いてあるそうだ。」
「そっか、でもここっていいよね。自分のテントの前で火が使えるんだから。なかなかないよねこんな所。」
「嗚呼、楽でいい。」
「食べて眠くなったらすぐに寝れるしね!」
「まあ、その分だけ火に注意しなければならないがな。」
300mぐらい歩くと借りたエリアが見えてきた。
「あそこにE-6って看板が出てるよ!一にいの車もある。一にいに悪いけど安いアクリル毛布でいいから買ってきてもらおうかな・・・・。」
と言った時、武尊の目にはすでに缶ビールを片手に煙草を吸ってる兄の姿が目に入った。
「遅かった・・・。」
がっくりしている武尊に比べ、一はビールを片手に上機嫌だ。
「何が遅かっただ。遅かったのはお前らだろう。」
武尊の呟きはしっかり一に聞こえていたようだ。
「そりゃあこっちは荷物引っ張って歩いて来たんだもん・・・・。一にい・・・もう結構飲んだ?」
「あ?半分ぐらいだがどうした。」
「いや・・・若し飲んでなかったら・・・。」
と、武尊と蒼紫で寝具が借りれなかったことを説明した。
「無い物はしょうがないだろう。まあ、真夏だからそんなに冷えはしないから大丈夫だ。雨は降らなさそうだから火が落ちたらタープを折りたたんでテントの中に敷けば幾分地面の硬さもましになるだろうし、俺の車に非常用のアルミ毛布が1枚あったはずだ。寒ければ使えばいい。」
それを聞いて武尊は、
「さっすが一にい!」
と手をたたいて喜んだ。
「よかったな武尊。さあテントとか下ろしてしまおう。立てるのは俺達がやっておくから荷車を返してきてくれないか。」
「わかった、まかせて、蒼紫にい。・・・・・て、そういえば【比古さん】は?」
と、車の方を見る武尊に一は、
「俺が車から下りる時に俺の足もとを抜けて何処かいったぞ。」
と言った。
「大丈夫かなぁ。」
「心配だったら置いて来ればよかったんだ。」
「ん~、でもそれじゃあ帰って来てからすねるし・・・。」
「猫がすねるか!」
「すねるんだよ、【比古さん】は。まあ・・・すぐ何処かへ行っちゃうけどいつも戻って来るから大丈夫だよね?」
と、自分でも疑問形な言葉を言ったりするが不思議なことに不安感がまったく感じられない猫だった。
武尊が荷車を返してきたときにはさすが若い男二人、テントはしっかり立っていた。
タ-プも張って日陰が出来たその下に敷物を引いて二人とも寝転がっていた。
「ん、もう!いい年した若い男がどうして寝てるの!」
「寝てるんじゃないさ武尊、自然を感じてるんだよ。」
蒼紫は武尊もおいでとニコッと笑って一と自分の間の隙間に手招きした。
こんな時はいつも武尊の席は真ん中と決まっている。
「も-。」
と言いつつ武尊も寝ころがるが直ぐに、
「暑~い!」
と言ってガバっと起きた。
「一にいも蒼紫にいもよくそんな所で寝てられるわね-。」
と、言いつつ武尊はク-ラ-ボックスから烏龍茶を取り出しごくごく飲んだ。
一息ついて武尊は、
「ねぇ、地図見たら管理棟の裏に川が流れてるみたいなんだけど・・・」
と、武尊が話している最中に一の携帯が鳴った。
「はい・・・、ああ、俺だ。」
と一は立ち上がってちょっと離れた木の下に移動して何やら話始めた。
兄二人を誘おうとした武尊だったが、電話を切った一は、
「悪い、少し電話をかけなければならない。長くなりそうだ。」
と言った。
「ここまで来て仕事~?でも仕方ないか、お仕事なら。」
と武尊は残念そうに言った。
「悪いな。蒼紫すまんが一緒に行ってやってくれ。」
「いいよ。行こうか武尊。」
「うん、じゃあ行って来るね。もし早く終わったら来てね。」
「嗚呼。」
そう返事をするとすぐにどこかへ電話をかけ始めた一を見て武尊と蒼紫はテントを離れた。
入り口の地図に従って進めば武尊達の区画はキャンプ場の一番奥だった。
途中の管理棟に寄り、蒼紫と武尊はそこで車から降りた。
一は『先に場所を下見して来る。』と行ってしまった。
管理人に券を見せてテントとタ-プとコンロと荷車(コンロまで車に乗らなかったので)に乗せたまではよかったがそこで蒼紫が、
「武尊、そう言えば寝具がないぞ。それは借りれないのか?」
と言うと武尊は、
「あ---!忘れてた!」
と叫んだ。
「荷物を見ててくれ武尊、聞いてくる。」
と言って蒼紫は管理棟に戻って行った。
一人になった武尊。
「ふぅ・・・、暑いな。」
と、額の汗をぬぐった。
辺りを見回せばぐるりと森に囲まれセミの声がする。
でも自然に囲まれ空気がいいと、武尊は笑った。
そこへ蒼紫が戻って来た。
「どうだった蒼紫にい。」
「ああ、寝具の貸し出しはしていないそうだ。」
「え~!どうしよう。一にいに怒られちゃう!」
「真夏だし、そんなに問題はないだろう。明け方ちょっと冷えるかもしれないがな。とりあえず行こう。」
「そうだね。一にい、車でイライラしながら煙草吸ってるかもしれないから。」
と、蒼紫が荷車を引き武尊はその横を歩く。
「ねぇ、蒼紫にい、炭はもらってこなくて良かったの?」
「炭はもう置いてあるそうだ。」
「そっか、でもここっていいよね。自分のテントの前で火が使えるんだから。なかなかないよねこんな所。」
「嗚呼、楽でいい。」
「食べて眠くなったらすぐに寝れるしね!」
「まあ、その分だけ火に注意しなければならないがな。」
300mぐらい歩くと借りたエリアが見えてきた。
「あそこにE-6って看板が出てるよ!一にいの車もある。一にいに悪いけど安いアクリル毛布でいいから買ってきてもらおうかな・・・・。」
と言った時、武尊の目にはすでに缶ビールを片手に煙草を吸ってる兄の姿が目に入った。
「遅かった・・・。」
がっくりしている武尊に比べ、一はビールを片手に上機嫌だ。
「何が遅かっただ。遅かったのはお前らだろう。」
武尊の呟きはしっかり一に聞こえていたようだ。
「そりゃあこっちは荷物引っ張って歩いて来たんだもん・・・・。一にい・・・もう結構飲んだ?」
「あ?半分ぐらいだがどうした。」
「いや・・・若し飲んでなかったら・・・。」
と、武尊と蒼紫で寝具が借りれなかったことを説明した。
「無い物はしょうがないだろう。まあ、真夏だからそんなに冷えはしないから大丈夫だ。雨は降らなさそうだから火が落ちたらタープを折りたたんでテントの中に敷けば幾分地面の硬さもましになるだろうし、俺の車に非常用のアルミ毛布が1枚あったはずだ。寒ければ使えばいい。」
それを聞いて武尊は、
「さっすが一にい!」
と手をたたいて喜んだ。
「よかったな武尊。さあテントとか下ろしてしまおう。立てるのは俺達がやっておくから荷車を返してきてくれないか。」
「わかった、まかせて、蒼紫にい。・・・・・て、そういえば【比古さん】は?」
と、車の方を見る武尊に一は、
「俺が車から下りる時に俺の足もとを抜けて何処かいったぞ。」
と言った。
「大丈夫かなぁ。」
「心配だったら置いて来ればよかったんだ。」
「ん~、でもそれじゃあ帰って来てからすねるし・・・。」
「猫がすねるか!」
「すねるんだよ、【比古さん】は。まあ・・・すぐ何処かへ行っちゃうけどいつも戻って来るから大丈夫だよね?」
と、自分でも疑問形な言葉を言ったりするが不思議なことに不安感がまったく感じられない猫だった。
武尊が荷車を返してきたときにはさすが若い男二人、テントはしっかり立っていた。
タ-プも張って日陰が出来たその下に敷物を引いて二人とも寝転がっていた。
「ん、もう!いい年した若い男がどうして寝てるの!」
「寝てるんじゃないさ武尊、自然を感じてるんだよ。」
蒼紫は武尊もおいでとニコッと笑って一と自分の間の隙間に手招きした。
こんな時はいつも武尊の席は真ん中と決まっている。
「も-。」
と言いつつ武尊も寝ころがるが直ぐに、
「暑~い!」
と言ってガバっと起きた。
「一にいも蒼紫にいもよくそんな所で寝てられるわね-。」
と、言いつつ武尊はク-ラ-ボックスから烏龍茶を取り出しごくごく飲んだ。
一息ついて武尊は、
「ねぇ、地図見たら管理棟の裏に川が流れてるみたいなんだけど・・・」
と、武尊が話している最中に一の携帯が鳴った。
「はい・・・、ああ、俺だ。」
と一は立ち上がってちょっと離れた木の下に移動して何やら話始めた。
兄二人を誘おうとした武尊だったが、電話を切った一は、
「悪い、少し電話をかけなければならない。長くなりそうだ。」
と言った。
「ここまで来て仕事~?でも仕方ないか、お仕事なら。」
と武尊は残念そうに言った。
「悪いな。蒼紫すまんが一緒に行ってやってくれ。」
「いいよ。行こうか武尊。」
「うん、じゃあ行って来るね。もし早く終わったら来てね。」
「嗚呼。」
そう返事をするとすぐにどこかへ電話をかけ始めた一を見て武尊と蒼紫はテントを離れた。