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レンタカー
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翌日、一は朝から半端なく暑い外へ出かけた。
レンタカーの予約はネットでも出来るが出来ればすぐに使える足が欲しかったのでレンタカー屋まで先に出向くことにしたのだ。
そのレンタカー屋の近くの交番を通りかかった時、一は道路に車のキーが落ちていることに気が付き思わず拾ったその時だった。
交番から大柄な男が出て来てその男は一の顔を見て驚きつつも声を弾ませて声をかけた。
「斎ノ森先輩!」
「ん、その声は島田か?」
聞き覚えのある声に振り返った一も目を見開いた。
「こんな所で会うなんて奇遇ですね!」
「それはこっちのセリフだ。」
島田は一の警察学校の後輩なのだがとても優秀なので三年前から内閣総理大臣の警備を担当する部署に配置されている。
ということで一もこんな京都の地方交番で島田に出くわすとは思いもしなかったのだ
「何でお前がこんなところに居るんだ。」
「いや~、ばあちゃん・・いや、祖母が自転車にぶつかられて危篤状態になってまして、やっと休暇を取って駆け付けたんですが俺の顔見たとたん元気になっちゃって、ははは・・あ、その時にここの交番の巡査が祖母を助けてくれたというので御礼に来たところだったんです。」
そいう島田に斎藤はフッと笑みを返す。
「そうか、それは良かったな。」
「ええ、まあお陰様です・・て、あれ!?それ俺の車の鍵ですか!?」
島田は目を丸くしながら斎藤が握る大き目のキーホルダーとキーを見て自分のポケットを探るが入ってない。
「これお前のか。」
「はい、って、どうして先輩が。」
「ここに落ちてたぞ。」
と、一は今立っている自分の足元を顎で示した。
「そうですか!いや、よかった!ありがとうございます!助かりました!」
島田はお礼を言いつつキーを受け取ると、
「ところで先輩はどちらまで?よかったら送りますよ!」
と言った。
「いや、このままレンタカー屋に行って車を調達するところだ。今回は車で帰ってきてないからな。」
「え?」
島田ははたと思いついたように、
「それなら先輩、俺の車使ってくださいよ!全然こっちに帰ってこれないから乗る機会がなくて。車も使ってやらないと調子悪くなりますし是非!」
と申し出た。
「それじゃお前が困らないか?こっちにいる間乗るだろう?」
「いや、俺はこのまま東京に帰りますから。少しでも車回してくれた方が助かります!」
島田は一の運転が並外れて上手い事を知っているし何より尊敬する先輩に使われる事の方が嬉しいのだ。
「そうか?」
思わず押し切られるような返事をした一に島田はすかさず『こっちです!』とすぐそこのコインパーキングに止まっているでかい車の前で止まった。
「これか・・。」
三人で乗るにはでかすぎと思うほどのハイエースのロングバン。
だが乗り込む時に見えた後ろの装備品を見て一の目が鋭く光った。
「これはキャンピングカー仕様なのか?」
「そうです!定年後は家族で日本中を旅行するのが夢なんです。」
と、島田は目を輝かせて言った。
「定年まで後何年あると思ってるんだ、気が早すぎだぞ。」
少し呆れながらも島田のそんな性格の可愛さに口元に笑みを浮かべる一だった。
という事でひょんなことから一は島田を京都駅まで送るとそのまま車を休暇の間借りることになったのだ。
レンタカーの予約はネットでも出来るが出来ればすぐに使える足が欲しかったのでレンタカー屋まで先に出向くことにしたのだ。
そのレンタカー屋の近くの交番を通りかかった時、一は道路に車のキーが落ちていることに気が付き思わず拾ったその時だった。
交番から大柄な男が出て来てその男は一の顔を見て驚きつつも声を弾ませて声をかけた。
「斎ノ森先輩!」
「ん、その声は島田か?」
聞き覚えのある声に振り返った一も目を見開いた。
「こんな所で会うなんて奇遇ですね!」
「それはこっちのセリフだ。」
島田は一の警察学校の後輩なのだがとても優秀なので三年前から内閣総理大臣の警備を担当する部署に配置されている。
ということで一もこんな京都の地方交番で島田に出くわすとは思いもしなかったのだ
「何でお前がこんなところに居るんだ。」
「いや~、ばあちゃん・・いや、祖母が自転車にぶつかられて危篤状態になってまして、やっと休暇を取って駆け付けたんですが俺の顔見たとたん元気になっちゃって、ははは・・あ、その時にここの交番の巡査が祖母を助けてくれたというので御礼に来たところだったんです。」
そいう島田に斎藤はフッと笑みを返す。
「そうか、それは良かったな。」
「ええ、まあお陰様です・・て、あれ!?それ俺の車の鍵ですか!?」
島田は目を丸くしながら斎藤が握る大き目のキーホルダーとキーを見て自分のポケットを探るが入ってない。
「これお前のか。」
「はい、って、どうして先輩が。」
「ここに落ちてたぞ。」
と、一は今立っている自分の足元を顎で示した。
「そうですか!いや、よかった!ありがとうございます!助かりました!」
島田はお礼を言いつつキーを受け取ると、
「ところで先輩はどちらまで?よかったら送りますよ!」
と言った。
「いや、このままレンタカー屋に行って車を調達するところだ。今回は車で帰ってきてないからな。」
「え?」
島田ははたと思いついたように、
「それなら先輩、俺の車使ってくださいよ!全然こっちに帰ってこれないから乗る機会がなくて。車も使ってやらないと調子悪くなりますし是非!」
と申し出た。
「それじゃお前が困らないか?こっちにいる間乗るだろう?」
「いや、俺はこのまま東京に帰りますから。少しでも車回してくれた方が助かります!」
島田は一の運転が並外れて上手い事を知っているし何より尊敬する先輩に使われる事の方が嬉しいのだ。
「そうか?」
思わず押し切られるような返事をした一に島田はすかさず『こっちです!』とすぐそこのコインパーキングに止まっているでかい車の前で止まった。
「これか・・。」
三人で乗るにはでかすぎと思うほどのハイエースのロングバン。
だが乗り込む時に見えた後ろの装備品を見て一の目が鋭く光った。
「これはキャンピングカー仕様なのか?」
「そうです!定年後は家族で日本中を旅行するのが夢なんです。」
と、島田は目を輝かせて言った。
「定年まで後何年あると思ってるんだ、気が早すぎだぞ。」
少し呆れながらも島田のそんな性格の可愛さに口元に笑みを浮かべる一だった。
という事でひょんなことから一は島田を京都駅まで送るとそのまま車を休暇の間借りることになったのだ。