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火花
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「わっ、わ・・わざとじゃないんだからね!!」
武尊はリビングまで一に引きずられた後、何とか自力でダイニングテーブルの椅子に座った。
「何を慌てている。それくらい分かっている。」
一は冷蔵庫から冷やし緑茶を武尊の為にコップ一杯注いでテーブルに置いた。
「蒼紫にいの日焼けがすごかったからピンクのローション出してあげようと思って探しに行ったら見えただけなの!!」
武尊はまだまだ言い訳足らないという勢いで一に話す。
「分かった分かった、だから落ち着け。」
一は武尊の隣に座って武尊の頭をポンポンと二回軽く撫でた。
「も~~!シーツは汚すわ、熱中症になるわ、蒼紫にいのお尻見ちゃうわ・・私なにやってるんだろ~~~!」
まるで酔っ払いの泣き上戸のように武尊は緑茶を一気に飲み干すとワーっと机につっぷした。
やれやれと思いつつもこんな武尊が一は正直可愛いと思った。
だがそこで一の脳裏をかすめたのは先程の蒼紫の目だった。
「・・で、俺が電話している間に決まったのか?」
「え?」
振られたのは蒼紫が帰ってきたら今年はみんなで何処に行こうかという計画。
武尊は顔を上げて一を見た。
「まだ・・だよ。だって一にいがいつ帰ってこれるか分からなかったじゃない。蒼紫にいは明日は合宿の片づけあるし。」
「だが行きたいと思っていた所はあるだろ。」
「海・・。」
武尊はこの暑さもあって出かけるならやっぱり海だと思っていた。
だけど生理中だし泳げないしと武尊はため息をつく。
「海か・・別に泳がなくとも足だけ浸かるぐらいでいいなら行ってみるか。レンタカーも明後日なら取れるだろ。」
「そう!?」
武尊の顔がパァァと明るくなった。
だがすぐに蒼紫の酷い日焼けを思い出してシュンとなった。
「あ・・でも蒼紫にいこれ以上焼けると死んじゃうかも・・。」
『死ぬか阿呆!』とすぐさま突っ込みを入れようと思ったが可愛い武尊をこれ以上気落ちさせたくない一は柄にもないと思いながら、
「あいつは大丈夫だ。」
「そうだよね!蒼紫にいなら大丈夫だよね!じゃあ私ちょっとネットで色々調べてくる!」
「嗚呼、そうしろ。」
武尊は嬉しそうに階段を上がって行った後、一は椅子から立ち上がり冷蔵庫から350mlの缶ビールを取り出しプシュっと開けた。
ゴクゴクと喉を鳴らしながらビールを胃に送り込みカタリと缶をテーブルに置いた一の顔は先程武尊と話していた時の顔とは全く違った。
まるで狼のような鋭い目。
一は蒼紫の尻事件に邪魔をされた先程の電話の内容を考察していたのだ。
武尊はリビングまで一に引きずられた後、何とか自力でダイニングテーブルの椅子に座った。
「何を慌てている。それくらい分かっている。」
一は冷蔵庫から冷やし緑茶を武尊の為にコップ一杯注いでテーブルに置いた。
「蒼紫にいの日焼けがすごかったからピンクのローション出してあげようと思って探しに行ったら見えただけなの!!」
武尊はまだまだ言い訳足らないという勢いで一に話す。
「分かった分かった、だから落ち着け。」
一は武尊の隣に座って武尊の頭をポンポンと二回軽く撫でた。
「も~~!シーツは汚すわ、熱中症になるわ、蒼紫にいのお尻見ちゃうわ・・私なにやってるんだろ~~~!」
まるで酔っ払いの泣き上戸のように武尊は緑茶を一気に飲み干すとワーっと机につっぷした。
やれやれと思いつつもこんな武尊が一は正直可愛いと思った。
だがそこで一の脳裏をかすめたのは先程の蒼紫の目だった。
「・・で、俺が電話している間に決まったのか?」
「え?」
振られたのは蒼紫が帰ってきたら今年はみんなで何処に行こうかという計画。
武尊は顔を上げて一を見た。
「まだ・・だよ。だって一にいがいつ帰ってこれるか分からなかったじゃない。蒼紫にいは明日は合宿の片づけあるし。」
「だが行きたいと思っていた所はあるだろ。」
「海・・。」
武尊はこの暑さもあって出かけるならやっぱり海だと思っていた。
だけど生理中だし泳げないしと武尊はため息をつく。
「海か・・別に泳がなくとも足だけ浸かるぐらいでいいなら行ってみるか。レンタカーも明後日なら取れるだろ。」
「そう!?」
武尊の顔がパァァと明るくなった。
だがすぐに蒼紫の酷い日焼けを思い出してシュンとなった。
「あ・・でも蒼紫にいこれ以上焼けると死んじゃうかも・・。」
『死ぬか阿呆!』とすぐさま突っ込みを入れようと思ったが可愛い武尊をこれ以上気落ちさせたくない一は柄にもないと思いながら、
「あいつは大丈夫だ。」
「そうだよね!蒼紫にいなら大丈夫だよね!じゃあ私ちょっとネットで色々調べてくる!」
「嗚呼、そうしろ。」
武尊は嬉しそうに階段を上がって行った後、一は椅子から立ち上がり冷蔵庫から350mlの缶ビールを取り出しプシュっと開けた。
ゴクゴクと喉を鳴らしながらビールを胃に送り込みカタリと缶をテーブルに置いた一の顔は先程武尊と話していた時の顔とは全く違った。
まるで狼のような鋭い目。
一は蒼紫の尻事件に邪魔をされた先程の電話の内容を考察していたのだ。