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火花
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「どうした武尊!」
一は武尊の声は風呂場からと判断し現場に急行した。
よもや俺の前で武尊を襲う命知らずの変質者が乱入したのか!などと思いつつ駆けつけた一が見た物は腰を抜かして座り込んでる武尊と何ともバツが悪そうな蒼紫が脱いだTシャツで下半身を隠している図。
唖然とする一だったがどういう状況で叫び声が起こったのかは理解出来た。
アワアワと口が半開きのまま蒼紫を見つめている武尊に一は手拭き用に掛かっていたタオルを武尊の頭からかぶせて目隠しをするとため息をつき蒼紫に言った。
「帰ったのか。」
「今しがたね。汗を流そうとシャワーを浴びようとしたら急に武尊が入って来るんだもの。兄さんこそ帰ってると思わなかったよ。」
「色々都合があってな。俺が突然帰って来るのはいつもの事だろ。」
「そうだね。」
「それとも俺が帰って来てはまずい事でもあるのか。」
「別に。」
少しの間、兄弟の間に沈黙が流れた。
その沈黙の間にまるで線香花火の火花のような小さな火花が静かに弾けた。
一と蒼紫の間で直接このような火花を散らしたのは初めてだったかもしれない。
だがそれは互いが確実に武尊を異性として本気で意識しているという事がはっきり分かった瞬間だった。
火花が一瞬途切れた時、蒼紫はその場の空気を切るように風呂場のドアを開け一に背を向けた。
沈黙していた一だったが蒼紫の尻と上下のコントラスの見事さに思わず、
「・・焼けたな。」
と声を漏らした。
「・・まあね。」
「武尊に見られたのか。」
「お尻だけだよ。丁度後ろ向いていたし。」
一はそこでもう一度ため息を吐き視線を武尊に戻して言った。
「武尊、蒼紫の尻ぐらい小さい時から見てるだろうが。というか昔は俺らがお前を風呂にいれてやってたんだ。今更どうって事ないだろうが。」
「あるよ!」
タオルの下から武尊が即答した。
「まあ、とりあえず腰抜かして座り込んでないでこっちに来い。」
一は武尊の首根っこを掴みズルズルと引きずって脱衣所から退出した。
賑やかが去って脱衣所には複雑な気分の蒼紫が取り残された。
(しかし武尊のあの『キャー』とはどういう意味だったんだ・・)
武尊の叫び声が蒼紫の頭の中でリフレインする。
自問しつつ蒼紫はシャワーのレバーをまわした。
一は武尊の声は風呂場からと判断し現場に急行した。
よもや俺の前で武尊を襲う命知らずの変質者が乱入したのか!などと思いつつ駆けつけた一が見た物は腰を抜かして座り込んでる武尊と何ともバツが悪そうな蒼紫が脱いだTシャツで下半身を隠している図。
唖然とする一だったがどういう状況で叫び声が起こったのかは理解出来た。
アワアワと口が半開きのまま蒼紫を見つめている武尊に一は手拭き用に掛かっていたタオルを武尊の頭からかぶせて目隠しをするとため息をつき蒼紫に言った。
「帰ったのか。」
「今しがたね。汗を流そうとシャワーを浴びようとしたら急に武尊が入って来るんだもの。兄さんこそ帰ってると思わなかったよ。」
「色々都合があってな。俺が突然帰って来るのはいつもの事だろ。」
「そうだね。」
「それとも俺が帰って来てはまずい事でもあるのか。」
「別に。」
少しの間、兄弟の間に沈黙が流れた。
その沈黙の間にまるで線香花火の火花のような小さな火花が静かに弾けた。
一と蒼紫の間で直接このような火花を散らしたのは初めてだったかもしれない。
だがそれは互いが確実に武尊を異性として本気で意識しているという事がはっきり分かった瞬間だった。
火花が一瞬途切れた時、蒼紫はその場の空気を切るように風呂場のドアを開け一に背を向けた。
沈黙していた一だったが蒼紫の尻と上下のコントラスの見事さに思わず、
「・・焼けたな。」
と声を漏らした。
「・・まあね。」
「武尊に見られたのか。」
「お尻だけだよ。丁度後ろ向いていたし。」
一はそこでもう一度ため息を吐き視線を武尊に戻して言った。
「武尊、蒼紫の尻ぐらい小さい時から見てるだろうが。というか昔は俺らがお前を風呂にいれてやってたんだ。今更どうって事ないだろうが。」
「あるよ!」
タオルの下から武尊が即答した。
「まあ、とりあえず腰抜かして座り込んでないでこっちに来い。」
一は武尊の首根っこを掴みズルズルと引きずって脱衣所から退出した。
賑やかが去って脱衣所には複雑な気分の蒼紫が取り残された。
(しかし武尊のあの『キャー』とはどういう意味だったんだ・・)
武尊の叫び声が蒼紫の頭の中でリフレインする。
自問しつつ蒼紫はシャワーのレバーをまわした。