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天文学部集合!
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「俺達四人組よ~♪うほほっ、うほほっ、うほほのほ♪」
「やめんか火男、その変な歌。しかも○十年前のアニソンのエンディングみたいな。」
「そんな事言ったってよ般若、見て見ろよ。周りは俺達を見ると逃げてくぜ。はっ!」
「俺達を恐れて逃げていくなら結構、だが変な歌う集団だと思われては情けない。」
「そうだぜ、俺達は今や観斎(かんさい)大学ナンバーワンの不良グループなんだぜ。もっとビビッてもらってもいいぐらいだな。」
「ナンバーワンって言っても自称だけどな。って痛っ!」
癋見、リーダーの般若から頭を叩かれた。
平均年齢二十歳で自分達のことを不良と言うのもどうかと思うが彼らは今、この学校ではできれば会いたくない人と思われる存在であった。
ここ観斎大学は京都にある。
敷地面積でいえばそれこそ近畿で敷地面積ナンバーワン、バス停が校内に5箇所もある巨大キャンパスを持つ大学である。
創設者は明治生まれの武田観柳斎という男。
まるで幕末京都で活躍した新撰組五番隊組長のようであるが同姓同名というだけで全くの別人である。
しかし彼が築き上げた莫大な財産はこの広大な大学創設の元となった。
「しかし般若よ、そろそろカモでもひっかけてカツアゲしねぇと。」
「そうだな。」
「しかしみんな我々の姿を見て避けて歩いていきますぜ。」
「俺腹減っただ。」
「もうちょっと待て火男、金が手に入れば駅前の牛丼屋で特盛食べれるじゃないか。ん・・前からぼんぼんっぽいのが来たぞ。よし、フォーメーションAだ!」
いまいち世間の流行とかけ離れた言葉を使う四人だったが、フォーメーションAとは何のことはない、四人で歩道いっぱいに横並びで歩くことである。
前から来たのは品の良いぼんぼんに見える長身でミドルヘアーの男。
丁度本を見ながら歩いているので前方に気が付いていないようだった。
ドン。
彼は丁度般若と式尉の間を通り抜けようとした時、般若はわざとその男にぶつかった。
「おい兄さんよぉ、どこに目つけて歩いてんだよ、痛てぇじゃねーか。治療代は五万円にまけてやるからさっさと金を出した方がいいぜ。」
目をむいて毒を吐く蛇のような顔で迫った般若だったがぶつかられた男は驚くほど冷静だった。
「ぶつかって来たのはそっちの方だろう、だが俺は今忙しい。見逃してやるからさっさと消えろ。」
「何だとぉ!」
フォーメーションAは標的と接触後、その標的を取り囲むような隊形に変化する。
ぶつかられた男を中心に四人はその男を取り囲んだ。
姿もちょっと異形な四人。
普通であったならビビッて震え上がるであろうものの、その男は、
「昼休みに部活の準備をしなければならないんだ。お前らに関わっている暇はない。」
と、言うと幻影のように彼らの間をすり抜けており気が付けば何メートル先でまた同じように本を読みながら歩いていた。
「昼飯が行っちまう!早く追っかけようぜ。」
と癋見が言うと、
「無駄だぜ・・般若を見て見ろよ。あの般若が一歩も動けてないんだぜ。」
と式尉が言った。
「あの若造め・・この般若、久々に本気で潰す相手を見つけたぞ。」
「あ~あ、また始まったよ般若の弱いものいじめがよ。どうでもいいけど早く昼飯食おうぜ。」
般若があの若い学生を若造と呼んでいたが実は二歳般若の方が若い。
式尉に至ってはすでに二十八歳だ。
だが彼らはまだ一回生。
実はここ観斎大学は裏では今時裏金で入学出来ると黒い噂が飛び交う大学なのである。
それでも巨大資本をバックにした・・・・と言えば聞こえはいいが金に物を言わして有名トレーナーやコーチを雇って体育系部活の全国大会入賞はいつものこと、、また学習においては海外のその道の専門教授が講師であったり、国立大並のラボが使い放題とあって入学希望者は絶えない。
学力、金、あるいはもっと複雑な理由で在籍する学生達がいるのがこの大学なのである。
リーダーを般若とするこの今時不良のグループはグループ名を【御庭番衆】という。
彼らは広大なキャンパスの誰にも目の届かない資材置き場の裏で売れ残りのパン(火男の実家はあまり売れないパン屋さん)をかじりながら話をしていた。
「やめんか火男、その変な歌。しかも○十年前のアニソンのエンディングみたいな。」
「そんな事言ったってよ般若、見て見ろよ。周りは俺達を見ると逃げてくぜ。はっ!」
「俺達を恐れて逃げていくなら結構、だが変な歌う集団だと思われては情けない。」
「そうだぜ、俺達は今や観斎(かんさい)大学ナンバーワンの不良グループなんだぜ。もっとビビッてもらってもいいぐらいだな。」
「ナンバーワンって言っても自称だけどな。って痛っ!」
癋見、リーダーの般若から頭を叩かれた。
平均年齢二十歳で自分達のことを不良と言うのもどうかと思うが彼らは今、この学校ではできれば会いたくない人と思われる存在であった。
ここ観斎大学は京都にある。
敷地面積でいえばそれこそ近畿で敷地面積ナンバーワン、バス停が校内に5箇所もある巨大キャンパスを持つ大学である。
創設者は明治生まれの武田観柳斎という男。
まるで幕末京都で活躍した新撰組五番隊組長のようであるが同姓同名というだけで全くの別人である。
しかし彼が築き上げた莫大な財産はこの広大な大学創設の元となった。
「しかし般若よ、そろそろカモでもひっかけてカツアゲしねぇと。」
「そうだな。」
「しかしみんな我々の姿を見て避けて歩いていきますぜ。」
「俺腹減っただ。」
「もうちょっと待て火男、金が手に入れば駅前の牛丼屋で特盛食べれるじゃないか。ん・・前からぼんぼんっぽいのが来たぞ。よし、フォーメーションAだ!」
いまいち世間の流行とかけ離れた言葉を使う四人だったが、フォーメーションAとは何のことはない、四人で歩道いっぱいに横並びで歩くことである。
前から来たのは品の良いぼんぼんに見える長身でミドルヘアーの男。
丁度本を見ながら歩いているので前方に気が付いていないようだった。
ドン。
彼は丁度般若と式尉の間を通り抜けようとした時、般若はわざとその男にぶつかった。
「おい兄さんよぉ、どこに目つけて歩いてんだよ、痛てぇじゃねーか。治療代は五万円にまけてやるからさっさと金を出した方がいいぜ。」
目をむいて毒を吐く蛇のような顔で迫った般若だったがぶつかられた男は驚くほど冷静だった。
「ぶつかって来たのはそっちの方だろう、だが俺は今忙しい。見逃してやるからさっさと消えろ。」
「何だとぉ!」
フォーメーションAは標的と接触後、その標的を取り囲むような隊形に変化する。
ぶつかられた男を中心に四人はその男を取り囲んだ。
姿もちょっと異形な四人。
普通であったならビビッて震え上がるであろうものの、その男は、
「昼休みに部活の準備をしなければならないんだ。お前らに関わっている暇はない。」
と、言うと幻影のように彼らの間をすり抜けており気が付けば何メートル先でまた同じように本を読みながら歩いていた。
「昼飯が行っちまう!早く追っかけようぜ。」
と癋見が言うと、
「無駄だぜ・・般若を見て見ろよ。あの般若が一歩も動けてないんだぜ。」
と式尉が言った。
「あの若造め・・この般若、久々に本気で潰す相手を見つけたぞ。」
「あ~あ、また始まったよ般若の弱いものいじめがよ。どうでもいいけど早く昼飯食おうぜ。」
般若があの若い学生を若造と呼んでいたが実は二歳般若の方が若い。
式尉に至ってはすでに二十八歳だ。
だが彼らはまだ一回生。
実はここ観斎大学は裏では今時裏金で入学出来ると黒い噂が飛び交う大学なのである。
それでも巨大資本をバックにした・・・・と言えば聞こえはいいが金に物を言わして有名トレーナーやコーチを雇って体育系部活の全国大会入賞はいつものこと、、また学習においては海外のその道の専門教授が講師であったり、国立大並のラボが使い放題とあって入学希望者は絶えない。
学力、金、あるいはもっと複雑な理由で在籍する学生達がいるのがこの大学なのである。
リーダーを般若とするこの今時不良のグループはグループ名を【御庭番衆】という。
彼らは広大なキャンパスの誰にも目の届かない資材置き場の裏で売れ残りのパン(火男の実家はあまり売れないパン屋さん)をかじりながら話をしていた。