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蒼紫ヴァレンタインに苦戦する・の巻
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雲一つない黒い夜空に遅く少し欠けた月が真上から冷たい光を照らす。
身を切るような冷たさと月の姿に少し落ち着いた蒼紫は部屋へ戻り(もちろん二階の窓から)布団に潜り込んだのだった。
翌日・・
蒼紫が部屋から出てドアを閉じようとするとドアノブに可愛い袋がかけてあった。
思わず中をのぞくとピンクのハートの厚紙に手書きで【ハッピーバレンタイン蒼紫にい】の文字。
ドキっとしながらカードと同梱の小さな箱を開けると昨日武尊が作っていたトリュフが三つ入っていた。
「!」
一瞬心臓が止まりそうになったと蒼紫は思いながら愛しい武尊を想いその袋を抱きしめた。
幸せいっぱいな気持ちで下へ降りて朝ごはんを作ろうとダイニングルームへ行ってみるとテーブルの上には可愛く梱包した袋があと5つ・・。
蒼紫はギョっとしながらそこにいる武尊と目が合った。
「おはよう蒼紫にい。ごめん、今片付けるね!」
そして眠そうに目をごしごしこする武尊に、
「あ、そうそう。天文学部の部員さんの分も作ったから蒼紫にい渡してもらっていい?いっつも蒼紫にいがお世話になってるからお礼に作っておいたの。」
とにっこり言われて蒼紫はさらに言葉が出なかった。
「これは誰のだ・・。」
と、蒼紫は残った一つを指さした。
これが本命用か!・・まさか徳川教授へだとか言わないよな、と蒼紫が思っていると、
「もちろん一にいのだよ。昨日遅くに帰ってくるってラインに入ってたじゃない。中央警察署に朝早く寄るから起こしてくれって書いてあったし私そろそろ起こしてくるね。」
とのこと。
蒼紫は半開きになった口が閉じられない。
確かに昨日は天文学部から帰って来る時からスマホなんか見ていなかった、いや見られるような余裕などなかったと蒼紫は愕然とした。
恐らく自分が外へ出ている間に一は帰って来たのだろう。
なんたる油断!
そして自分の運命に立ちふさがる恋敵のような兄に対し、
「俺は・・俺は負けるわけにはいかぬ!」
と決意を固める蒼紫だった。
2017.2.14
身を切るような冷たさと月の姿に少し落ち着いた蒼紫は部屋へ戻り(もちろん二階の窓から)布団に潜り込んだのだった。
翌日・・
蒼紫が部屋から出てドアを閉じようとするとドアノブに可愛い袋がかけてあった。
思わず中をのぞくとピンクのハートの厚紙に手書きで【ハッピーバレンタイン蒼紫にい】の文字。
ドキっとしながらカードと同梱の小さな箱を開けると昨日武尊が作っていたトリュフが三つ入っていた。
「!」
一瞬心臓が止まりそうになったと蒼紫は思いながら愛しい武尊を想いその袋を抱きしめた。
幸せいっぱいな気持ちで下へ降りて朝ごはんを作ろうとダイニングルームへ行ってみるとテーブルの上には可愛く梱包した袋があと5つ・・。
蒼紫はギョっとしながらそこにいる武尊と目が合った。
「おはよう蒼紫にい。ごめん、今片付けるね!」
そして眠そうに目をごしごしこする武尊に、
「あ、そうそう。天文学部の部員さんの分も作ったから蒼紫にい渡してもらっていい?いっつも蒼紫にいがお世話になってるからお礼に作っておいたの。」
とにっこり言われて蒼紫はさらに言葉が出なかった。
「これは誰のだ・・。」
と、蒼紫は残った一つを指さした。
これが本命用か!・・まさか徳川教授へだとか言わないよな、と蒼紫が思っていると、
「もちろん一にいのだよ。昨日遅くに帰ってくるってラインに入ってたじゃない。中央警察署に朝早く寄るから起こしてくれって書いてあったし私そろそろ起こしてくるね。」
とのこと。
蒼紫は半開きになった口が閉じられない。
確かに昨日は天文学部から帰って来る時からスマホなんか見ていなかった、いや見られるような余裕などなかったと蒼紫は愕然とした。
恐らく自分が外へ出ている間に一は帰って来たのだろう。
なんたる油断!
そして自分の運命に立ちふさがる恋敵のような兄に対し、
「俺は・・俺は負けるわけにはいかぬ!」
と決意を固める蒼紫だった。
2017.2.14