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「あ、一にい、おかえりなさい。外、暑かったでしょ。」
武尊はリビングにいてテレビを見ていたところ、帰って来た一は冷蔵庫から麦茶を取り出して一気飲みした。
「嗚呼、相変わらず暑いな京都は。」
「そうでしょ、もうすぐお昼だけどどうしようか・・おそうめんでいい?」
昨日の事が嘘のように見える武尊の様子を一は注意深く見た。
「ん?どうかしたの?」
武尊は一のそんな視線にきょとんとしてちょっと首を傾げて一を見た。
一はこの様子ならとりあえず【今】は大丈夫だなと思い武尊に対しいつもの一スマイルを返した。、
「いや、何でもない。それよりこの間テレビで京都の特集をやっていてな、うまそうな蕎麦が映っていた。」
と言った。
「じゃあ、せっかくこっちに戻って来ているしそこに食べに行く?あ・・・でも一にい、今回車で帰ってきてないんだっけ。遠いの?そこ。」
「下賀茂神社の近くだったぞ。行けば分かる。」
「下賀茂・・・。」
下賀茂神社まではバスを乗りついて行けば行ける。
だがこの暑さ・・・そしてまだまだ大量出血中の三日目・・・。
武尊は一瞬頭の中で、
『一にい、うちにある乾麺の蕎麦でいい?』
と言おうとしたが、すでに蕎麦に期待をかけた兄のキラキラ光る目に武尊は淡い希望を捨てなければならなかった。
「・・じゃあ、少し早いけどもう行く?お昼時は混むと思うから。」
と、武尊はバスで行く時間を考えてそう一に提案した。
一も、
「少し早いが行くか。ちょっと待ってろ、鍵を取ってくる。」
「鍵?」
武尊は、家の鍵ならたった今帰って来たばかりでそのままポケットにいれているんじゃないかと思った。
武尊は兄を見ていると一は居間にある斎ノ森家のキーボックスを開け、そこから蒼紫のバイクの鍵を取り出した。
「車庫にバイクがあった。あいつ乗って行かなかったみたいなだ。」
「うん、最近ガソリンが高いからってあんまり乗ってないよ。・・・って、まさかバイクで行くの!?」
「他に何で行くっていうんだ。」
「え?バスじゃないの?」
「暑い。」
「・・・・。」
炎天下、アスファルトの照り返しをまともに受けるバイクよりまだバスの方が冷房が効いているのでましじゃないかと思った武尊だったが、そうと決めた兄の意見=(イコール)は決定なのがこの斎ノ森家のルールみたいなものなので武尊は何も言えなかった。
「一にい・・私バイク乗った事ないよ?」
「あ?俺の後ろでいいだろう。」
「二人乗りもないよ、それに私ヘルメット持ってないよ。」
武尊のこの返事に一はそうだったとちょっと思案した。
蒼紫がバイクを買った頃、武尊はまだ高校生だった。
一は自分は若しかしたらバイクに乗る事があるかもしれないと自分用のヘルメットは部屋に置いてあるのだが武尊のは買っていなかった。
そして今、自分のメットを武尊に貸すか、自分は自分のをかぶり蒼紫のメットを武尊にかぶれと言うべきか真剣に悩んだ。
(ちっ、俺のを貸すのは不自然すぎるか・・。)
一は心の中で舌打ちして武尊に、
「蒼紫のを使えばいい、車庫にあったからな。俺は部屋から自分のを持ってくる。」
と言った。
「わかった、じゃあ5分だけ待って。準備してくる。」
「嗚呼、じゃあ5分後に出るか。」
武尊はリビングにいてテレビを見ていたところ、帰って来た一は冷蔵庫から麦茶を取り出して一気飲みした。
「嗚呼、相変わらず暑いな京都は。」
「そうでしょ、もうすぐお昼だけどどうしようか・・おそうめんでいい?」
昨日の事が嘘のように見える武尊の様子を一は注意深く見た。
「ん?どうかしたの?」
武尊は一のそんな視線にきょとんとしてちょっと首を傾げて一を見た。
一はこの様子ならとりあえず【今】は大丈夫だなと思い武尊に対しいつもの一スマイルを返した。、
「いや、何でもない。それよりこの間テレビで京都の特集をやっていてな、うまそうな蕎麦が映っていた。」
と言った。
「じゃあ、せっかくこっちに戻って来ているしそこに食べに行く?あ・・・でも一にい、今回車で帰ってきてないんだっけ。遠いの?そこ。」
「下賀茂神社の近くだったぞ。行けば分かる。」
「下賀茂・・・。」
下賀茂神社まではバスを乗りついて行けば行ける。
だがこの暑さ・・・そしてまだまだ大量出血中の三日目・・・。
武尊は一瞬頭の中で、
『一にい、うちにある乾麺の蕎麦でいい?』
と言おうとしたが、すでに蕎麦に期待をかけた兄のキラキラ光る目に武尊は淡い希望を捨てなければならなかった。
「・・じゃあ、少し早いけどもう行く?お昼時は混むと思うから。」
と、武尊はバスで行く時間を考えてそう一に提案した。
一も、
「少し早いが行くか。ちょっと待ってろ、鍵を取ってくる。」
「鍵?」
武尊は、家の鍵ならたった今帰って来たばかりでそのままポケットにいれているんじゃないかと思った。
武尊は兄を見ていると一は居間にある斎ノ森家のキーボックスを開け、そこから蒼紫のバイクの鍵を取り出した。
「車庫にバイクがあった。あいつ乗って行かなかったみたいなだ。」
「うん、最近ガソリンが高いからってあんまり乗ってないよ。・・・って、まさかバイクで行くの!?」
「他に何で行くっていうんだ。」
「え?バスじゃないの?」
「暑い。」
「・・・・。」
炎天下、アスファルトの照り返しをまともに受けるバイクよりまだバスの方が冷房が効いているのでましじゃないかと思った武尊だったが、そうと決めた兄の意見=(イコール)は決定なのがこの斎ノ森家のルールみたいなものなので武尊は何も言えなかった。
「一にい・・私バイク乗った事ないよ?」
「あ?俺の後ろでいいだろう。」
「二人乗りもないよ、それに私ヘルメット持ってないよ。」
武尊のこの返事に一はそうだったとちょっと思案した。
蒼紫がバイクを買った頃、武尊はまだ高校生だった。
一は自分は若しかしたらバイクに乗る事があるかもしれないと自分用のヘルメットは部屋に置いてあるのだが武尊のは買っていなかった。
そして今、自分のメットを武尊に貸すか、自分は自分のをかぶり蒼紫のメットを武尊にかぶれと言うべきか真剣に悩んだ。
(ちっ、俺のを貸すのは不自然すぎるか・・。)
一は心の中で舌打ちして武尊に、
「蒼紫のを使えばいい、車庫にあったからな。俺は部屋から自分のを持ってくる。」
と言った。
「わかった、じゃあ5分だけ待って。準備してくる。」
「嗚呼、じゃあ5分後に出るか。」