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星に願いを
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そのうち一が口を開いた。
「武尊、あいつはどうしたんだ。車に置いて来たのか?」
「ううん、あれれ?そう言えば・・・。」
と、武尊が起き上がったとたんに白い影が武尊の太ももに乗っかった。
「いた!【比古さん】ったらどこ行ってたの。」
と、武尊がその頭や背中を優しく撫でた。
すると【比古さん】は、みゃぅ~、と小さくないた。
「こいつ、しばらく見ないうちにまた大きくなりやがったな。」
と、一も上半身を起こして武尊の膝の上にいる物を見た。
「最近はそうでもないよ、一にい。ま、最初はこんなに大きくなるとは思わなかったけど。」
と、武尊はその喉をごろごろと撫でた。
実はこの兄妹の父には兄がいた。
両親が亡くなったときに一達を引き取ると弁護士を通じて話があったが、一が就職したこともあり、その話は丁寧に断ったのだった。
海外に住んでいるというこの伯父は、それでも毎年クリスマスに3人に贈り物をしている。
武尊が大学へ入学した時にお祝いだと、この白猫を送ってきたのだった。
蒼紫も、蒼紫から連絡を受けた一も勉強に勤しまなくてはならない時に猫なんかだめだ、送り返せと武尊を説得しようとしたのだが、小さな小さな真っ白な毛並みの猫が『捨てないで』と言わんばかりに悲しげに鳴く声を聞いて武尊は絶対飼う!と譲らなかったのだ。
年ごろの女の子には姿は見せないがクリスマスにプレゼントをくれる伯父さんというのは足長おじさんを連想させるものらしい。
武尊はこんなにかわいい子猫を送ってくれた伯父に感謝してその子猫に【比古】と名付けた。
呼び捨てにするのは申し訳ないからと【さん】付けをして・・・。
これには兄達もさすがに閉口したが、武尊はニコニコだった。
武尊はこの子猫に真っ赤な首輪をプレゼントした。
結果、猫は武尊だけに異常に懐いて気が向けば武尊の後を犬のようについてくる。
そしてあれよあれよという間に片手に乗っかるほどの子猫は小型犬には負けないぐらいの巨大猫になっていた。
「ナーゴ、ナーゴ。」
と【比古さん】が武尊に何か言う。
「一にい、蒼紫にい、【比古さん】がそろそろ家にかえろうか・・・って言ってる。綺麗な星が見れてとっても良かった。」
「フン・・・、こいつがきたらロマンチックな空気も終わりだな。」
「一にい・・・また引っ掛かれるよ、そんな事言ったら・・。」
と武尊がため息をつく。
「仕方があるまい、武尊が十分楽しんだというなら帰るか。」
と蒼紫もため息をつきながら立ち上がった。
「また、来年もみんなで来ようね!」
と武尊は、満天の夜空をまぶたに焼き付けつと、【比古さん】を抱いて立ち上がった。
「武尊、あいつはどうしたんだ。車に置いて来たのか?」
「ううん、あれれ?そう言えば・・・。」
と、武尊が起き上がったとたんに白い影が武尊の太ももに乗っかった。
「いた!【比古さん】ったらどこ行ってたの。」
と、武尊がその頭や背中を優しく撫でた。
すると【比古さん】は、みゃぅ~、と小さくないた。
「こいつ、しばらく見ないうちにまた大きくなりやがったな。」
と、一も上半身を起こして武尊の膝の上にいる物を見た。
「最近はそうでもないよ、一にい。ま、最初はこんなに大きくなるとは思わなかったけど。」
と、武尊はその喉をごろごろと撫でた。
実はこの兄妹の父には兄がいた。
両親が亡くなったときに一達を引き取ると弁護士を通じて話があったが、一が就職したこともあり、その話は丁寧に断ったのだった。
海外に住んでいるというこの伯父は、それでも毎年クリスマスに3人に贈り物をしている。
武尊が大学へ入学した時にお祝いだと、この白猫を送ってきたのだった。
蒼紫も、蒼紫から連絡を受けた一も勉強に勤しまなくてはならない時に猫なんかだめだ、送り返せと武尊を説得しようとしたのだが、小さな小さな真っ白な毛並みの猫が『捨てないで』と言わんばかりに悲しげに鳴く声を聞いて武尊は絶対飼う!と譲らなかったのだ。
年ごろの女の子には姿は見せないがクリスマスにプレゼントをくれる伯父さんというのは足長おじさんを連想させるものらしい。
武尊はこんなにかわいい子猫を送ってくれた伯父に感謝してその子猫に【比古】と名付けた。
呼び捨てにするのは申し訳ないからと【さん】付けをして・・・。
これには兄達もさすがに閉口したが、武尊はニコニコだった。
武尊はこの子猫に真っ赤な首輪をプレゼントした。
結果、猫は武尊だけに異常に懐いて気が向けば武尊の後を犬のようについてくる。
そしてあれよあれよという間に片手に乗っかるほどの子猫は小型犬には負けないぐらいの巨大猫になっていた。
「ナーゴ、ナーゴ。」
と【比古さん】が武尊に何か言う。
「一にい、蒼紫にい、【比古さん】がそろそろ家にかえろうか・・・って言ってる。綺麗な星が見れてとっても良かった。」
「フン・・・、こいつがきたらロマンチックな空気も終わりだな。」
「一にい・・・また引っ掛かれるよ、そんな事言ったら・・。」
と武尊がため息をつく。
「仕方があるまい、武尊が十分楽しんだというなら帰るか。」
と蒼紫もため息をつきながら立ち上がった。
「また、来年もみんなで来ようね!」
と武尊は、満天の夜空をまぶたに焼き付けつと、【比古さん】を抱いて立ち上がった。