※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
朝の騒動
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「兄さん・・その恰好ちょっとやばくない?」
「何だ、これのどこがヤバイんだ。」
昨年の夏季休暇、斎ノ森の兄妹はキャンプへ行ったが一昨年は日帰りで海へ行ったのであった。
とあるツテで行った小さいが綺麗なビーチ。
海の家などは一切ないが、静かで落ち着ける場所だった。
一はいつもの黒のTシャツに麦わら帽子、黒のピッタリの水着をはいていた。
「何で競泳用なのさ・・・武尊はまだ彼氏もいないんだよ。」
一の履いている競泳用の水着は一の息子の形を如実に表していた。
「だからこうやってTシャツを着てるんじゃないか。裾で丁度隠れるだろ・・・と、帽子が飛ぶとこだった。」
一は急に吹いた風で帽子が飛ばされそうだと咄嗟に片手で押さえた。
「そういうお前は何だ。」
「何だって言われても俺は普通の水着だよ。」
「ふん、俺が知らないとでも思っているのか?その太腿にサバイバルナイフをそれぞれ二本巻いているだろ。」
「・・・万が一の為だよ。何かあったら兄さんに一本渡すからここは見逃してよ。」
やれやれと、一は弟を見て煙草をふかした。
一は自分が警官だと分かっていて銃刀法違反を見逃せとサラッという弟に渋い顔をすると、
「お前が持っているというのはあくまでも俺の勝手な想像だ。・・・武尊にばれるなよ。」
「そのへんは抜かりないよ。あ、武尊がやっと来た。」
二人の兄に向かって走ってくる妹。
そんな一生懸命な姿に二人の兄は思わず顔をほころばせ・・・いや、一は顔をしかめた。
「何だ蒼紫、ちゃんとした水着を買ってやらなかったのか。」
「あれが良いんだって。武尊は露出が多いのやチャラチャラしたのは好きじゃないんだよ。」
今年買った新しい水着に着替えると言う妹の姿がどんなに可愛いか、いろいろ想像して心の中で期待を膨らませていた一だったが目に入ったのは灰色にちょっとピンクのラインが入った七分袖とハーフパンツの丈のセパレーツ。
一歩間違えればダイビングスーツのような水着に一の期待は外れた。
よく見れば何を着ても可愛い妹なんだが、ビキニとまでいかなくても白地に柄物のパレオぐらいは・・と小さくため息をついた。
「一にい、蒼紫にい、お待たせ!さあ入ろう!」
「ちゃんと準備体操しないと危ないぞ。」
「ここまで全速力で走って来たんだもん!準備体操は終り!」
そう言ってザバザバと海へ飛び込んでいく妹を兄達は目を細めて見ていた。
「何だ、これのどこがヤバイんだ。」
昨年の夏季休暇、斎ノ森の兄妹はキャンプへ行ったが一昨年は日帰りで海へ行ったのであった。
とあるツテで行った小さいが綺麗なビーチ。
海の家などは一切ないが、静かで落ち着ける場所だった。
一はいつもの黒のTシャツに麦わら帽子、黒のピッタリの水着をはいていた。
「何で競泳用なのさ・・・武尊はまだ彼氏もいないんだよ。」
一の履いている競泳用の水着は一の息子の形を如実に表していた。
「だからこうやってTシャツを着てるんじゃないか。裾で丁度隠れるだろ・・・と、帽子が飛ぶとこだった。」
一は急に吹いた風で帽子が飛ばされそうだと咄嗟に片手で押さえた。
「そういうお前は何だ。」
「何だって言われても俺は普通の水着だよ。」
「ふん、俺が知らないとでも思っているのか?その太腿にサバイバルナイフをそれぞれ二本巻いているだろ。」
「・・・万が一の為だよ。何かあったら兄さんに一本渡すからここは見逃してよ。」
やれやれと、一は弟を見て煙草をふかした。
一は自分が警官だと分かっていて銃刀法違反を見逃せとサラッという弟に渋い顔をすると、
「お前が持っているというのはあくまでも俺の勝手な想像だ。・・・武尊にばれるなよ。」
「そのへんは抜かりないよ。あ、武尊がやっと来た。」
二人の兄に向かって走ってくる妹。
そんな一生懸命な姿に二人の兄は思わず顔をほころばせ・・・いや、一は顔をしかめた。
「何だ蒼紫、ちゃんとした水着を買ってやらなかったのか。」
「あれが良いんだって。武尊は露出が多いのやチャラチャラしたのは好きじゃないんだよ。」
今年買った新しい水着に着替えると言う妹の姿がどんなに可愛いか、いろいろ想像して心の中で期待を膨らませていた一だったが目に入ったのは灰色にちょっとピンクのラインが入った七分袖とハーフパンツの丈のセパレーツ。
一歩間違えればダイビングスーツのような水着に一の期待は外れた。
よく見れば何を着ても可愛い妹なんだが、ビキニとまでいかなくても白地に柄物のパレオぐらいは・・と小さくため息をついた。
「一にい、蒼紫にい、お待たせ!さあ入ろう!」
「ちゃんと準備体操しないと危ないぞ。」
「ここまで全速力で走って来たんだもん!準備体操は終り!」
そう言ってザバザバと海へ飛び込んでいく妹を兄達は目を細めて見ていた。