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続・五月雨(明治・東京)
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(雨音をYouTubeか何かで別窓で開いて聞きながらを推奨。)
翌日、斎藤は出発前の煙草を吸っていた。
斎藤より遅れて起きてしまった武尊は服を着るのもそぞろに慌てて準備をする。
そして、
「斎藤さん、ちょっと待ってくださいね。」
と言って武尊はは雨戸を開いて軒下にテルテル坊主をつるす。
「何だそれは。」
もちろんテルテル坊主と言うのは見ればわかるわけだが・・・。
「そろそろ雨もいいかな・・・・、と思って。今日も途中山道だから雨が降ってるとぬかるむでしょ?」
と、武尊は答えた。
(道がぬかるむと歩くのが大変なんだよね・・・。)
と、思いながら。
斎藤は廊下で一向に止まない雨と、どんよりした空を見ながらため息をついた。
そんな斎藤に、
「斎藤さん、機嫌悪くしないでくださいよ。」
と、武尊は振りかえりながら言った。
「誰が機嫌が悪いだと?」
と、斎藤は外の景色から武尊に視線を移して答えた。
「機嫌悪いでしょ。」
と、武尊がクスっと微笑みながら言う。
斎藤は武尊のそんな視線に、フンと顔を背け
「悪くないぞ。」
と手短に答える。
「嘘。」
と、また武尊はにこやかに答えた。
一昨日、斎藤はこんな時ぐらい一緒に入ってもいいだろうと武尊の入浴している所へ押し入った。
その時の武尊の顔が、驚いて唖然となっているのが面白く、武尊にちょっと悪戯をした。
斎藤はこのまま腕の中で啼かせてやろうと思っていたのだが、あまりにも夜中遅かったので逸る息子を何とか黙らせそのまま寝た。
昨晩も悪戯をした。
一緒に入ってくれと頼んだのは武尊の方だ。
何だかんだと言っても武尊は斎藤が触れると身を震わせて感じている。
その反応は斎藤の欲望を煽るには十分すぎた。
斎藤がそのままお楽しみを・・・と思っていた矢先、流石にに二日続きで雨の中遠出して歩いた為、武尊は結構疲れていたのだろうか。
武尊は風呂から出た後、斎藤が煙草を吸っている間に寝てしまったのだった。
折角武尊との行為をゆっくり楽しもうと考えていたのに戻って来たら幼子のように無垢な寝顔で寝ているのを見て流石に斎藤も手が出せなかったのだ。
(また明日も遠出からな・・・。)
と、斎藤は武尊の寝顔を見ながら仕方がない、と諦めたのだった。
斎藤は自分では気にしていないが歩くのは早い。
身長が高い分だけコンパスも武尊より長い。
===人間の歩幅は平均的に身長の45%、===
つまり斎藤の身長183cmの一歩は約82cm。
それに対し、武尊は163cm、一歩は約75cm。
武尊にはその差7cmに歩く速さの負担がある。
斎藤は仕事の時に歩く事なんかで自分の仕事が自分のペースでやれないのはイライラするぐらい好きではない。
というのを武尊は分かっている。
斎藤のお荷物になりたくないからと、斎藤に合わせて武尊は歩く。
もちろん斎藤は武尊がそうやって自分に合わせているのを知っているので、こうやって寝てしまった武尊を見ても何も言えなかった。
道中の途中途中で斎藤は、
「大丈夫か。」
聞く度に武尊は笑って、
「大丈夫ですよ、これくらい。」
と言ってはいたが、やはり遠距離にもなると武尊の自覚以上に身体の方は疲れていたようだ。
という事で、やる気満々だった斎藤はそのやる気を折られ欲求不満のまま朝を迎えたのであった。
「斎藤さん、お腹すいてるでしょ。」
「大丈夫だ。蕎麦屋の親父もこの雨だ、客も入っているとは思えんしな。急ぐことはない。」
「そうじゃなくて・・・・。」
武尊はテルテル坊主をもうちょっとでつるし終わる。
紐を結びながら、
「今日は喰っちゃっていいですよ。」
と言った。
「は?」
武尊の突拍子もない言葉に斎藤は思わず顔を武尊の方に向けた。
「今日はちゃんと喰わせてあげますから。」
と、武尊も首を斎藤の方に向けて微笑む。
そして紐を結び終わると、身体を斎藤に向けて
「二度とは言わん。・・・って、あ、もう二回言っちゃってたか。」
と、誰かの真似をして肩をふふっとあげた。
「・・・・・・・・・。」
斎藤は思わず煙草の灰が床に落ちそうになるのを忘れるぐらいに武尊に見入った。
そんな斎藤に、
「さ、斎藤さん行きますよ!お腹もすいたし、御蕎麦食べてちゃっちゃと終わらせましょう!」
と言った。
斎藤は、
「そうだな。とっとと終わらせてうまいものでも喰うか。」
と、立ち上がりフッと笑った。
翌日、斎藤は出発前の煙草を吸っていた。
斎藤より遅れて起きてしまった武尊は服を着るのもそぞろに慌てて準備をする。
そして、
「斎藤さん、ちょっと待ってくださいね。」
と言って武尊はは雨戸を開いて軒下にテルテル坊主をつるす。
「何だそれは。」
もちろんテルテル坊主と言うのは見ればわかるわけだが・・・。
「そろそろ雨もいいかな・・・・、と思って。今日も途中山道だから雨が降ってるとぬかるむでしょ?」
と、武尊は答えた。
(道がぬかるむと歩くのが大変なんだよね・・・。)
と、思いながら。
斎藤は廊下で一向に止まない雨と、どんよりした空を見ながらため息をついた。
そんな斎藤に、
「斎藤さん、機嫌悪くしないでくださいよ。」
と、武尊は振りかえりながら言った。
「誰が機嫌が悪いだと?」
と、斎藤は外の景色から武尊に視線を移して答えた。
「機嫌悪いでしょ。」
と、武尊がクスっと微笑みながら言う。
斎藤は武尊のそんな視線に、フンと顔を背け
「悪くないぞ。」
と手短に答える。
「嘘。」
と、また武尊はにこやかに答えた。
一昨日、斎藤はこんな時ぐらい一緒に入ってもいいだろうと武尊の入浴している所へ押し入った。
その時の武尊の顔が、驚いて唖然となっているのが面白く、武尊にちょっと悪戯をした。
斎藤はこのまま腕の中で啼かせてやろうと思っていたのだが、あまりにも夜中遅かったので逸る息子を何とか黙らせそのまま寝た。
昨晩も悪戯をした。
一緒に入ってくれと頼んだのは武尊の方だ。
何だかんだと言っても武尊は斎藤が触れると身を震わせて感じている。
その反応は斎藤の欲望を煽るには十分すぎた。
斎藤がそのままお楽しみを・・・と思っていた矢先、流石にに二日続きで雨の中遠出して歩いた為、武尊は結構疲れていたのだろうか。
武尊は風呂から出た後、斎藤が煙草を吸っている間に寝てしまったのだった。
折角武尊との行為をゆっくり楽しもうと考えていたのに戻って来たら幼子のように無垢な寝顔で寝ているのを見て流石に斎藤も手が出せなかったのだ。
(また明日も遠出からな・・・。)
と、斎藤は武尊の寝顔を見ながら仕方がない、と諦めたのだった。
斎藤は自分では気にしていないが歩くのは早い。
身長が高い分だけコンパスも武尊より長い。
===人間の歩幅は平均的に身長の45%、===
つまり斎藤の身長183cmの一歩は約82cm。
それに対し、武尊は163cm、一歩は約75cm。
武尊にはその差7cmに歩く速さの負担がある。
斎藤は仕事の時に歩く事なんかで自分の仕事が自分のペースでやれないのはイライラするぐらい好きではない。
というのを武尊は分かっている。
斎藤のお荷物になりたくないからと、斎藤に合わせて武尊は歩く。
もちろん斎藤は武尊がそうやって自分に合わせているのを知っているので、こうやって寝てしまった武尊を見ても何も言えなかった。
道中の途中途中で斎藤は、
「大丈夫か。」
聞く度に武尊は笑って、
「大丈夫ですよ、これくらい。」
と言ってはいたが、やはり遠距離にもなると武尊の自覚以上に身体の方は疲れていたようだ。
という事で、やる気満々だった斎藤はそのやる気を折られ欲求不満のまま朝を迎えたのであった。
「斎藤さん、お腹すいてるでしょ。」
「大丈夫だ。蕎麦屋の親父もこの雨だ、客も入っているとは思えんしな。急ぐことはない。」
「そうじゃなくて・・・・。」
武尊はテルテル坊主をもうちょっとでつるし終わる。
紐を結びながら、
「今日は喰っちゃっていいですよ。」
と言った。
「は?」
武尊の突拍子もない言葉に斎藤は思わず顔を武尊の方に向けた。
「今日はちゃんと喰わせてあげますから。」
と、武尊も首を斎藤の方に向けて微笑む。
そして紐を結び終わると、身体を斎藤に向けて
「二度とは言わん。・・・って、あ、もう二回言っちゃってたか。」
と、誰かの真似をして肩をふふっとあげた。
「・・・・・・・・・。」
斎藤は思わず煙草の灰が床に落ちそうになるのを忘れるぐらいに武尊に見入った。
そんな斎藤に、
「さ、斎藤さん行きますよ!お腹もすいたし、御蕎麦食べてちゃっちゃと終わらせましょう!」
と言った。
斎藤は、
「そうだな。とっとと終わらせてうまいものでも喰うか。」
と、立ち上がりフッと笑った。