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陶芸修行(その1)(明治・京都)
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「どうだ、うまく出来てるか?」
朝から土をこねくりまわしている武尊の様子を見に比古が作業場へやって来た。
「う~ん・・・・、何かいまいち・・・・。」
土を形にするのが思っていたよりも難しいことに気が付いた武尊だった。
比古が土をどんどん形にしていくのを見ていて簡単だ、と思ったのが大きな間違いだったと改めて陶芸の難しさを実感した。
(なめてたわ・・・。)
というより、私ってこんなに不器用だったっけ?
と、武尊は思わずそんな自分にがっくりした。
「ふふーん。」
と言いながら比古が覗き込んでくる。
「も-!、そんなににやにやしながら見なくってもいいじゃないですか-!どうせ私は下手ですよ-!」
武尊はちょっとくやしくて口をとがらせる。
そりゃ、比古さんは師匠なんだから上手にきまってるじゃないですか-!
と、武尊が心の中で叫んでいると、
「武尊、今日はそこまでだ。一日、根を詰めればいいってもんじゃあねぇぜ。」
と、本日終了の声。
比古は、武尊の作業の進捗状況をぐるっと見まわすと、
「早く上がって来いよ。」
と言い先に作業場を出た。
武尊は
(もうちょっと・・・・。)
と、いう気持ちはあるが、師匠がそう言うなら仕方がない。
比古の後ろ姿を見送ると武尊は小さくため息をついては今日の作業を終える事にした。
「そろそろ夕飯の支度をしなくっちゃいけないしね。比古さんもお腹すいただろうから・・・。」
比古は比古で二、三日前からずっと木を削っている。
最近また何か作るつもりでいるらしいのだが、内緒だと言って教えてくれない。
昨日は街へ行って真っ黒の鉄の箱みたいな物とブリキ?の円筒を買ってきたみたいだ。
比古は武尊に作業の工程を教えると時間の合間を見て自分の作業をしていた。
武尊の今日の修行内容と言えば・・・・。
朝から昼までは土の荒練りについて教わった。
昼からは菊練り。
ようやく土が出来たと、先ほどからやっと、形づくりに入ったとこだった。
今からやるぞ-と、思っていたら、気がつけばもう夕方近く。
武尊は立ちあがると、
「うわ~、肩こってる!指もぱんぱん!何より土のこねすぎで腕が筋肉痛ぅ~!」
とあちこちの痛みに悲鳴を上げた。
それでも時間も時間で、ぼちぼち夕飯の支度をしなければと、武尊が手を洗いに川の方へ下りて行くと煙のにおいがした。
(煙?!どこから?・・・もしかして山火事?!)
そんな不安が武尊の胸をよぎり、武尊は急いで川へ向かって降りて行った。
事によってはすぐ比古さんに知らせなければ、と状況を見に急いだ。
朝から土をこねくりまわしている武尊の様子を見に比古が作業場へやって来た。
「う~ん・・・・、何かいまいち・・・・。」
土を形にするのが思っていたよりも難しいことに気が付いた武尊だった。
比古が土をどんどん形にしていくのを見ていて簡単だ、と思ったのが大きな間違いだったと改めて陶芸の難しさを実感した。
(なめてたわ・・・。)
というより、私ってこんなに不器用だったっけ?
と、武尊は思わずそんな自分にがっくりした。
「ふふーん。」
と言いながら比古が覗き込んでくる。
「も-!、そんなににやにやしながら見なくってもいいじゃないですか-!どうせ私は下手ですよ-!」
武尊はちょっとくやしくて口をとがらせる。
そりゃ、比古さんは師匠なんだから上手にきまってるじゃないですか-!
と、武尊が心の中で叫んでいると、
「武尊、今日はそこまでだ。一日、根を詰めればいいってもんじゃあねぇぜ。」
と、本日終了の声。
比古は、武尊の作業の進捗状況をぐるっと見まわすと、
「早く上がって来いよ。」
と言い先に作業場を出た。
武尊は
(もうちょっと・・・・。)
と、いう気持ちはあるが、師匠がそう言うなら仕方がない。
比古の後ろ姿を見送ると武尊は小さくため息をついては今日の作業を終える事にした。
「そろそろ夕飯の支度をしなくっちゃいけないしね。比古さんもお腹すいただろうから・・・。」
比古は比古で二、三日前からずっと木を削っている。
最近また何か作るつもりでいるらしいのだが、内緒だと言って教えてくれない。
昨日は街へ行って真っ黒の鉄の箱みたいな物とブリキ?の円筒を買ってきたみたいだ。
比古は武尊に作業の工程を教えると時間の合間を見て自分の作業をしていた。
武尊の今日の修行内容と言えば・・・・。
朝から昼までは土の荒練りについて教わった。
昼からは菊練り。
ようやく土が出来たと、先ほどからやっと、形づくりに入ったとこだった。
今からやるぞ-と、思っていたら、気がつけばもう夕方近く。
武尊は立ちあがると、
「うわ~、肩こってる!指もぱんぱん!何より土のこねすぎで腕が筋肉痛ぅ~!」
とあちこちの痛みに悲鳴を上げた。
それでも時間も時間で、ぼちぼち夕飯の支度をしなければと、武尊が手を洗いに川の方へ下りて行くと煙のにおいがした。
(煙?!どこから?・・・もしかして山火事?!)
そんな不安が武尊の胸をよぎり、武尊は急いで川へ向かって降りて行った。
事によってはすぐ比古さんに知らせなければ、と状況を見に急いだ。