よほどお腹がすいていたのか？



それともよほど口に合ったのか。



揚げたての納豆の揚げ物１０個すべてをぱくぱくとその場で食べられ目を丸くして驚くお増と武尊。



お増の証言で大会の勝者は武尊になるはずだったのだが、豆は撒いてないから、と言う武尊の強い申し出により最終勝者は当初の予定通り蒼紫に決まった。





そして表彰式の後、翁が皆に煎り豆を持たせて声を張り上げた。（お増が精魂込めて作ったものを使用｡(笑)）



「では最後に、今年も皆の無病息災を願って、豆をまくのじゃ。それ、鬼は－外！」



「鬼は－外！」



「福は－内！」



「福は－内！」



中庭に御庭番衆＋１の声が響く。



これにて今年の豆まきは終了となった｡





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翌日、蒼紫は翁に武尊が葵屋で働いている理由を聞きそびれたことと、おいしい揚げ物を作る武尊のことが気になって、もっと話がしたいと思い、武尊を引きずるように有馬温泉へ連れていった。



それを見たお近が店で二人のことを言いふらし、その後葵屋がえらい騒ぎになったことは言うまでもない・・。



豆知識：
節分の日付は今は、毎年2月3日ですが、これは1985年から2024年ごろまでに限ったことで、過去や未来では2日だったり4日だった、という事を書き終えてから知りました。(;'∀')ヒャァ