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《葵屋恒例豆まき大会》 京都・ちょいパロ
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「まったく・・・。翁は従業員にどういう躾をしているんだ。」
と、歩きながら蒼紫がぼやく。
帰ってきた早々、一応、若旦那という地位につけられたからにはそれなりの仕事をしないと・・・と思っている矢先だったのでお近と黒尉には少し脅しを入れたつもりであった。
「後三人か・・・・。」
と、蒼紫が呟いた時、蒼紫の歩いている前の竹が異様に動いた。
・・・・いや、動いたように見えた。
「その気配・・・、般若か?」
蒼紫が立ち止まって周囲を見回し、ある一点を見た。
そこから最初はぼんやりと、そして次第にはっきりと般若の姿が浮かびあがってきた。
「さすが蒼紫様・・・。けれど勝負は今から・・・。必ず勝って操様と蒼紫様、二人で温泉に行っていただきますぞ。」
「般若。操を甘やかすのもほどほどにしておけ。俺が誰の指図も受けない事はお前が一番よく知っているはずだ。」
「承知の上の進言でございます、蒼紫様。されど、賞品は勝者に選ぶ権利があるもの。勝ったあかつきには考えていただきますぞ。」
「ふん・・・・。戯言は勝ってから言ってもらおうか、般若。」
そう、蒼紫が言い終わるか終らないうちに般若が走り出す。
蒼紫を中心に般若が円を描くように走る。
竹やぶの竹と走っている般若の腕の入れ墨が奇妙な錯覚を起こしているような感覚になる。
そんな中、豆が思わぬ方向から飛んでくる。
だがそんな錯覚だけでなく根本的に何か違和感を感じる蒼紫は、流水の動きで般若の狙いをはずし、走っている般若に足をひっかけた。
ズデッ!
という音と同時に
「痛た-い!」
という声。
「やはり、操か。」
と言う蒼紫に
「やっぱり、ばれちゃった、般若君。」
と、転んだ般若が面をはずすとそこには操の顔。
「けっこういけてる考えだと思ったんだけどなー。残念~。」
とペロっと舌をだす操。
般若は走り出すとすぐに操に交代して、操は走りながら豆を投げると同時に般若もまた、隠れて蒼紫に豆を投げつけていたのであった。
「まあ、発想はまずまずだったな、操。」
と、蒼紫は言い残すと、最後のお増を探しにその場を離れた。
と、歩きながら蒼紫がぼやく。
帰ってきた早々、一応、若旦那という地位につけられたからにはそれなりの仕事をしないと・・・と思っている矢先だったのでお近と黒尉には少し脅しを入れたつもりであった。
「後三人か・・・・。」
と、蒼紫が呟いた時、蒼紫の歩いている前の竹が異様に動いた。
・・・・いや、動いたように見えた。
「その気配・・・、般若か?」
蒼紫が立ち止まって周囲を見回し、ある一点を見た。
そこから最初はぼんやりと、そして次第にはっきりと般若の姿が浮かびあがってきた。
「さすが蒼紫様・・・。けれど勝負は今から・・・。必ず勝って操様と蒼紫様、二人で温泉に行っていただきますぞ。」
「般若。操を甘やかすのもほどほどにしておけ。俺が誰の指図も受けない事はお前が一番よく知っているはずだ。」
「承知の上の進言でございます、蒼紫様。されど、賞品は勝者に選ぶ権利があるもの。勝ったあかつきには考えていただきますぞ。」
「ふん・・・・。戯言は勝ってから言ってもらおうか、般若。」
そう、蒼紫が言い終わるか終らないうちに般若が走り出す。
蒼紫を中心に般若が円を描くように走る。
竹やぶの竹と走っている般若の腕の入れ墨が奇妙な錯覚を起こしているような感覚になる。
そんな中、豆が思わぬ方向から飛んでくる。
だがそんな錯覚だけでなく根本的に何か違和感を感じる蒼紫は、流水の動きで般若の狙いをはずし、走っている般若に足をひっかけた。
ズデッ!
という音と同時に
「痛た-い!」
という声。
「やはり、操か。」
と言う蒼紫に
「やっぱり、ばれちゃった、般若君。」
と、転んだ般若が面をはずすとそこには操の顔。
「けっこういけてる考えだと思ったんだけどなー。残念~。」
とペロっと舌をだす操。
般若は走り出すとすぐに操に交代して、操は走りながら豆を投げると同時に般若もまた、隠れて蒼紫に豆を投げつけていたのであった。
「まあ、発想はまずまずだったな、操。」
と、蒼紫は言い残すと、最後のお増を探しにその場を離れた。