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年越そばと煩悩(明治・東京)
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御馳走さまでした、と武尊はお礼と年末の挨拶をして斎藤と帰路につく。
「間に合ってよかったですね、斎藤さん!」
これでどうにか年を越せる心の準備ができたと、ホクホク顔の武尊の目の前になにやら白いものが・・・・。
「あ・・・・雪・・・・。」
と、武尊が言うと、斎藤も、
「道理で冷えると思ったら・・・。」
と、立ち止まって夜空を仰ぐ。
雪に気が付いてものの数十秒立たないうちにものすごい雪が降ってきた。
「うわ~、なにこれ!積りそう!」
武尊が舞い落ちる雪に手を伸ばしたその時、ボ~~~~ンと、雪の所為だかどことなく小さく聞こえる鐘の音。
「あ、もう、除夜の鐘が・・・・。」
「ああ・・・。」
「鐘は煩悩の数だけ突くって言うけど私は百八つじゃ、足らないや。ははっ。」
と、笑う武尊に、
「どんな煩悩を持っているんだ。」
と斎藤が聞く。
「え・・・・っと。」
特に具体的に考えていたわけではないので答えるのにしどろもどろしていると、斎藤が武尊の腰に手を回しグイッと引き寄せた。
「斎藤さん?!」
と、まさか外では何もしないでしょう?と思いつつ斎藤の行動が読めない武尊は顔をあげて斎藤を見た。
すると、
「俺の煩悩は只一つ・・・・。わかるな?」
と、真面目な顔で見つめられる。
その瞳にドキっとしていると、ゆっくり斎藤の顔が近づいて来る。
「斎藤さん、ダメッ!ここ、外!」
っと抵抗する武尊に斎藤は、
「こんな時間、誰も外にいやしない。それにこの雪だ・・・。」
と、言いながら武尊の唇を奪った。
雪が斎藤の髪と肩に積もっていく。
長い口付け・・・。
ピチャッ・・・。
時々斎藤は武尊に息継ぎをさせるために唇を開放するがわざと音をたてる。
そうすることが武尊の神経をより犯すことを知っている。
「あっ・・・・、ん・・・。」
唇を開放させられる度に武尊は甘い声を漏らす。
蕎麦屋を出る時、残しては申し訳ないと一気に流し込んだお酒の所為もあって感度が上がっている武尊はすでに斎藤の口付けに酔っている。
「も・・・・、だめ・・・。」
息継ぎの際の僅かな時間を持って武尊が小さく抗議するが、
「まだだ・・・・。」
斎藤が甘く囁く。
「うっ・・・、んっ・・・・。」
いつしか武尊も斎藤の背中に手を回す。
斎藤の優しい口付けにとうとう武尊も心のまま斎藤を求め始めた。
そんな武尊を見て思わずほくそ笑む斎藤。
己の煩悩も相手を愛するが故。
そんな二人を雪が覆い隠すように降り積もる行く年来る年。
白いシルエットが二つ、誰もいない通りで鐘が鳴り終わるまで重なっていた。
「間に合ってよかったですね、斎藤さん!」
これでどうにか年を越せる心の準備ができたと、ホクホク顔の武尊の目の前になにやら白いものが・・・・。
「あ・・・・雪・・・・。」
と、武尊が言うと、斎藤も、
「道理で冷えると思ったら・・・。」
と、立ち止まって夜空を仰ぐ。
雪に気が付いてものの数十秒立たないうちにものすごい雪が降ってきた。
「うわ~、なにこれ!積りそう!」
武尊が舞い落ちる雪に手を伸ばしたその時、ボ~~~~ンと、雪の所為だかどことなく小さく聞こえる鐘の音。
「あ、もう、除夜の鐘が・・・・。」
「ああ・・・。」
「鐘は煩悩の数だけ突くって言うけど私は百八つじゃ、足らないや。ははっ。」
と、笑う武尊に、
「どんな煩悩を持っているんだ。」
と斎藤が聞く。
「え・・・・っと。」
特に具体的に考えていたわけではないので答えるのにしどろもどろしていると、斎藤が武尊の腰に手を回しグイッと引き寄せた。
「斎藤さん?!」
と、まさか外では何もしないでしょう?と思いつつ斎藤の行動が読めない武尊は顔をあげて斎藤を見た。
すると、
「俺の煩悩は只一つ・・・・。わかるな?」
と、真面目な顔で見つめられる。
その瞳にドキっとしていると、ゆっくり斎藤の顔が近づいて来る。
「斎藤さん、ダメッ!ここ、外!」
っと抵抗する武尊に斎藤は、
「こんな時間、誰も外にいやしない。それにこの雪だ・・・。」
と、言いながら武尊の唇を奪った。
雪が斎藤の髪と肩に積もっていく。
長い口付け・・・。
ピチャッ・・・。
時々斎藤は武尊に息継ぎをさせるために唇を開放するがわざと音をたてる。
そうすることが武尊の神経をより犯すことを知っている。
「あっ・・・・、ん・・・。」
唇を開放させられる度に武尊は甘い声を漏らす。
蕎麦屋を出る時、残しては申し訳ないと一気に流し込んだお酒の所為もあって感度が上がっている武尊はすでに斎藤の口付けに酔っている。
「も・・・・、だめ・・・。」
息継ぎの際の僅かな時間を持って武尊が小さく抗議するが、
「まだだ・・・・。」
斎藤が甘く囁く。
「うっ・・・、んっ・・・・。」
いつしか武尊も斎藤の背中に手を回す。
斎藤の優しい口付けにとうとう武尊も心のまま斎藤を求め始めた。
そんな武尊を見て思わずほくそ笑む斎藤。
己の煩悩も相手を愛するが故。
そんな二人を雪が覆い隠すように降り積もる行く年来る年。
白いシルエットが二つ、誰もいない通りで鐘が鳴り終わるまで重なっていた。