翌朝



蒼紫は布団で目覚める。



「しばらくぶりに何か夢を見たような気がするが、思い出せんな・・・・。」



蒼紫はきちっと布団をたたむと台所へ向かった。



朝食を準備すると昨日診療所の手伝いから帰ってきた操が寝ている部屋へ向かう｡






操は布団を蹴飛ばし、幸せそうな顔で涎を垂らし寝ていた。



「操、朝だ起きろ。今日も手伝いに行くんだろう。」



むにゃむにゃ・・



操はまだまだ眠りの中・・・。






そんな様子を見守る四つの魂。


式尉：「だめだなこりゃ｡般若よ・・悪いが俺には操様からは色気が感じられねぇな。」



火男：「こりゃ、俺でもその気になれねぇ｡・・般若、夢に出る相手間違えたんでないか。」



癋見：「まずは操様を何とかしないと・・・｡」



般若：「ぬぅ～。操様、情けないですぞ！そのような御姿では・・。この般若が何としても一人前の花嫁にして差し上げなければ。」



火男：「俺達死んでるのにどうやってやるんだよ、般若。」



般若：「そうだった～！」



一同：「・・・・・。」




心配ごとが多くて四人ともまだまだ成仏できそうにない・・・・｡