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ちょい牙突で西瓜割(明治・東京)
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剣心一家が美味しく水ようかんを頂いている間、斎藤と武尊はというと・・。
「ほんと、意地悪なんだから。どうして余計なことするかな。おかげで西瓜まみれ。」
と武尊は斎藤の横でぼやいた。
「お前こそ勝手に巻き込まれるな、阿呆。」
楽しい余興が気の揉む事態になってしまったと斎藤の眉間に皺がよる。
「っていうか、こっち帰り道じゃないよ。」
あまりにスタスタ歩く斎藤について行くのが必至で気がつけば村はずれの古寺に着いた。
「・・また密偵関係の仕事?」
武尊が小声で聞いてみると、
「そんなはずないだろうが。ったくお前は・・。」
と、斎藤は突然武尊を捕まえた。
「ちょっ!?」
面喰う武尊の腕を斎藤はずんずん引っ張り寺の井戸の前に連れて来た。
そしていきなり、
「脱げ。」
と武尊に言った。
「えー!?」
有無を言わせない斎藤の突然の言葉に武尊が驚いて目を皿のように見開くと、
「この暑いのに甘ったるい匂いをずっと横でさせられるのはかなわん。」
と、井戸に鶴瓶を落とし水をくみ上げた。
「でででもっ!」
脱いだとこなんて誰かに見られたらと武尊は焦って胸元をぎゅっとしめた・・その瞬間ザバッっと顔面に水の塊がぶち当たった。
「ぶっ!何をっ!」
「フ、ずぶ濡れついでにさっさと脱げ。ここは廃仏毀(き)釈後に廃寺になった所だ、誰もいない。」
「それを早く言ってよ!」
武尊はビチャビチャになった上着を一応辺りを気にしつつ脱いだ。
「貸せ。」
上着を持つ武尊の手からそれを奪い取るように武尊を服を掴むが、斎藤はついでにもう片方の腕で武尊の腰を背後から引き寄せた。
「ちょっ!?」
「ここにも汁が飛んでるぞ。」
と、斎藤は身を少しかがめると武尊の耳の裏側をぺろりと舐めた。
「ひっ!?」
「なんて声出すんだ、そんなに良かったか。」
斎藤はわざと声を低くして武尊の耳元で声を流し込むとそのまま耳たぶをはんだ。
「うっ・・ほんと、意地悪・・。」
「意地悪だと?フッ、だが好きだろう?お前は俺の意地悪が。」
「ぁ・・。」
斎藤は武尊の耳裏から首筋へと舌を這わずと武尊の甘い声が漏れる。
「馬鹿・・こんなとこで・・」
「『こんなところで』何だ?」
斎藤がチュっと首筋を吸い上げると武尊のお腹の中が疼き出す。
「ぅ・・ぁ・・・・」
身体の奥底から湧いて来るこの熱に耐えることなど無駄な事・・武尊はそれを良く知っている。
求めてくれるのならいつでもどこでもこの愛しい人を受け入れたい。
そんな濡れた目で斎藤を見返すと、斎藤は満足に目を細めて、
「だが少し『お預け』だ。まずはこいつを洗ってからだな。いい子にして待っていれば乾く間に可愛がってやってもいいぞ。」
とにんまりと笑った。
「もう本当に意地悪っ!」
武尊は真っ赤になった顔を膨らませてぷうと腕汲みした。
それからシャワシャワと蝉が大合唱する大木の木陰で蝉ではない雌の声がしばらく鳴き続けたのは誰も知る由がない。
2019/8/10
「ほんと、意地悪なんだから。どうして余計なことするかな。おかげで西瓜まみれ。」
と武尊は斎藤の横でぼやいた。
「お前こそ勝手に巻き込まれるな、阿呆。」
楽しい余興が気の揉む事態になってしまったと斎藤の眉間に皺がよる。
「っていうか、こっち帰り道じゃないよ。」
あまりにスタスタ歩く斎藤について行くのが必至で気がつけば村はずれの古寺に着いた。
「・・また密偵関係の仕事?」
武尊が小声で聞いてみると、
「そんなはずないだろうが。ったくお前は・・。」
と、斎藤は突然武尊を捕まえた。
「ちょっ!?」
面喰う武尊の腕を斎藤はずんずん引っ張り寺の井戸の前に連れて来た。
そしていきなり、
「脱げ。」
と武尊に言った。
「えー!?」
有無を言わせない斎藤の突然の言葉に武尊が驚いて目を皿のように見開くと、
「この暑いのに甘ったるい匂いをずっと横でさせられるのはかなわん。」
と、井戸に鶴瓶を落とし水をくみ上げた。
「でででもっ!」
脱いだとこなんて誰かに見られたらと武尊は焦って胸元をぎゅっとしめた・・その瞬間ザバッっと顔面に水の塊がぶち当たった。
「ぶっ!何をっ!」
「フ、ずぶ濡れついでにさっさと脱げ。ここは廃仏毀(き)釈後に廃寺になった所だ、誰もいない。」
「それを早く言ってよ!」
武尊はビチャビチャになった上着を一応辺りを気にしつつ脱いだ。
「貸せ。」
上着を持つ武尊の手からそれを奪い取るように武尊を服を掴むが、斎藤はついでにもう片方の腕で武尊の腰を背後から引き寄せた。
「ちょっ!?」
「ここにも汁が飛んでるぞ。」
と、斎藤は身を少しかがめると武尊の耳の裏側をぺろりと舐めた。
「ひっ!?」
「なんて声出すんだ、そんなに良かったか。」
斎藤はわざと声を低くして武尊の耳元で声を流し込むとそのまま耳たぶをはんだ。
「うっ・・ほんと、意地悪・・。」
「意地悪だと?フッ、だが好きだろう?お前は俺の意地悪が。」
「ぁ・・。」
斎藤は武尊の耳裏から首筋へと舌を這わずと武尊の甘い声が漏れる。
「馬鹿・・こんなとこで・・」
「『こんなところで』何だ?」
斎藤がチュっと首筋を吸い上げると武尊のお腹の中が疼き出す。
「ぅ・・ぁ・・・・」
身体の奥底から湧いて来るこの熱に耐えることなど無駄な事・・武尊はそれを良く知っている。
求めてくれるのならいつでもどこでもこの愛しい人を受け入れたい。
そんな濡れた目で斎藤を見返すと、斎藤は満足に目を細めて、
「だが少し『お預け』だ。まずはこいつを洗ってからだな。いい子にして待っていれば乾く間に可愛がってやってもいいぞ。」
とにんまりと笑った。
「もう本当に意地悪っ!」
武尊は真っ赤になった顔を膨らませてぷうと腕汲みした。
それからシャワシャワと蝉が大合唱する大木の木陰で蝉ではない雌の声がしばらく鳴き続けたのは誰も知る由がない。
2019/8/10