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狼(明治・東京)【続き物・明治編・中巻】16辺りの話
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流石に疲れが溜まるな・・・・。
斎藤は縁の行方を捜査する指揮をとっているため連日仮眠をとる為警視庁に戻ってくるのが明け方だ。
(もう、起きる時間か・・・・。)
一服しようと体を起こすと・・・・・・。
(なんだ、この天井の高さは。)
床が異常に近いうえに下を向くと何かいつもと違うものが見える。
(なんだこれは!!犬の足、いや、手か!?俺の手か!?)
これには斎藤も慌てて辺りを駆けまわる。
武尊は今日も時尾さんから着替えを預かって斎藤が仮眠している部屋の前で斎藤が起きるのを待機していた。
いつもだったら靴音と、扉の隙間から微かに煙草の匂いがしてくるのに、今日は何か床をこする、というか引っ掻く音がする。
「?」
武尊は何だろうと思い、カチャっとノブを回し、中を除く。
「斎藤さん、おはようございます・・・・・ぅ?」
しかし、扉の中にいたのは斎藤ではなく・・・・・、
(犬?!)
何ぃ?っと、武尊も一瞬、パニックになる。
なんでこんなところに犬が?
でも、犬っていっても秋田犬ぐらい大きいし、でも、顔がもっと、厳しいし、狼犬みたいな・・・・・。
狼犬・・・・、ってもしかしてこれって、絶滅した日本狼????
そう言われてみればそんな気もする。
が、何よりも目つきが悪すぎる狼だ。
これって、まさか・・・・・、もしかして・・・・・。
「まさか、斎藤さん!?」
斎藤も、武尊が自分だとわかってくれて近寄ってくる。
「斎藤さんなの?どうしてこんなことに・・・。」
と、狼の姿の斎藤に目線を合わせるためしゃがみ込む。
(俺の方がどうしてこうなったか知りたいぞ!)
っと喋ろうとするが、パクパク口が動くだけで言葉にならない。
出来るのは唸ること、吠えること、これくらいだ。
喋れないのと煙草が吸えないことでイライラが頂点に達したとき、
「ふっ、無様だな、斎藤。」
と、声がした。
いつのまにか蒼紫が壁にもたれかかり、斎藤を憐れむような目で見る。
が、口元は笑っている。
「狼は狼・・・・。よかったな、斎藤、これで本当の壬生の狼になれたじゃないか。」
と、斎藤を挑発するような言葉を投げかける。
そして、
「狼のお前には武尊を満足させることなど出来まい。だが、安心しろ、これからは俺が武尊を愛し、守っていく。」
斎藤は武尊を奪われることが許せず蒼紫の喉元に噛みつこうと飛び掛かるが蒼紫は小太刀を二本抜くと斎藤めがけて斬りかかった。
「斎藤さん!危ない!」
武尊が斎藤をかばう様に立ちふさがった。
斎藤の前に血の雨が降る。
斎藤は縁の行方を捜査する指揮をとっているため連日仮眠をとる為警視庁に戻ってくるのが明け方だ。
(もう、起きる時間か・・・・。)
一服しようと体を起こすと・・・・・・。
(なんだ、この天井の高さは。)
床が異常に近いうえに下を向くと何かいつもと違うものが見える。
(なんだこれは!!犬の足、いや、手か!?俺の手か!?)
これには斎藤も慌てて辺りを駆けまわる。
武尊は今日も時尾さんから着替えを預かって斎藤が仮眠している部屋の前で斎藤が起きるのを待機していた。
いつもだったら靴音と、扉の隙間から微かに煙草の匂いがしてくるのに、今日は何か床をこする、というか引っ掻く音がする。
「?」
武尊は何だろうと思い、カチャっとノブを回し、中を除く。
「斎藤さん、おはようございます・・・・・ぅ?」
しかし、扉の中にいたのは斎藤ではなく・・・・・、
(犬?!)
何ぃ?っと、武尊も一瞬、パニックになる。
なんでこんなところに犬が?
でも、犬っていっても秋田犬ぐらい大きいし、でも、顔がもっと、厳しいし、狼犬みたいな・・・・・。
狼犬・・・・、ってもしかしてこれって、絶滅した日本狼????
そう言われてみればそんな気もする。
が、何よりも目つきが悪すぎる狼だ。
これって、まさか・・・・・、もしかして・・・・・。
「まさか、斎藤さん!?」
斎藤も、武尊が自分だとわかってくれて近寄ってくる。
「斎藤さんなの?どうしてこんなことに・・・。」
と、狼の姿の斎藤に目線を合わせるためしゃがみ込む。
(俺の方がどうしてこうなったか知りたいぞ!)
っと喋ろうとするが、パクパク口が動くだけで言葉にならない。
出来るのは唸ること、吠えること、これくらいだ。
喋れないのと煙草が吸えないことでイライラが頂点に達したとき、
「ふっ、無様だな、斎藤。」
と、声がした。
いつのまにか蒼紫が壁にもたれかかり、斎藤を憐れむような目で見る。
が、口元は笑っている。
「狼は狼・・・・。よかったな、斎藤、これで本当の壬生の狼になれたじゃないか。」
と、斎藤を挑発するような言葉を投げかける。
そして、
「狼のお前には武尊を満足させることなど出来まい。だが、安心しろ、これからは俺が武尊を愛し、守っていく。」
斎藤は武尊を奪われることが許せず蒼紫の喉元に噛みつこうと飛び掛かるが蒼紫は小太刀を二本抜くと斎藤めがけて斬りかかった。
「斎藤さん!危ない!」
武尊が斎藤をかばう様に立ちふさがった。
斎藤の前に血の雨が降る。