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お得意様の依頼(明治・葵屋)
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蒼紫の部屋で手習いを教えてもらっていた武尊。
そこへ翁がやって来て
「蒼紫、お得意様の依頼でな・・・。」
とはじまった翁の話。
どうやら今日の暮れ六つまでに100個のカボチャに切り込み細工をして届けなければならないそうだ。
「なんで俺がそんなことをしなければならないんだ。」
ただでさえ武尊と一緒に過ごせる時間は少ないというのに。
蒼紫は不機嫌に答えた。
「お得意様の依頼を大事にすることはこの葵屋の若旦那としては当然の事じゃと思うがのぅ。それに・・・・お主に 『斬れぬものはない』 んじゃなかったかの。」
翁は蒼紫に、にま~っと笑うと
「じゃ、よろしくな。」
と言って出た言った。
「くそぅ・・・翁のやつあのことをまだ根にもっているのか。」
珍しく感情を表に出す蒼紫を見て武尊は翁と蒼紫の間になにかあったのかな?と思いつつ
「蒼紫、手伝うよ。あんまり時間もないし。私、調理場にいって包丁借りてくるね!」
そう言って武尊はパタパタと出て行った。
武尊は翁が置いていったカボチャの図面を見ながら
「えい!」
っと包丁を突き立てるが皮が思ったよりもかなり固く滑った包丁で指を切ってしまった。
「痛!」
「大丈夫か、武尊。」
「あ、大丈夫・・・。」
と言いつつ武尊が振り返ると
「蒼紫?」
蒼紫は先ほど着ていた着流しとは全く違う黒い服に身を包み長い刀を持っていた。
武尊の言いたいことは分かる蒼紫であったが話せば長くなるので
「武尊、今は何も聞くな。・・・・指を見せてみろ。」
武尊は握りしめていた創口部を蒼紫に見せた。
指先から血がにじんでいる。
「あ・・・・・。」
蒼紫はその血のにじんでいる指を口にくわえて血を舐めとった。
「これでいいだろう。思ったより出血は少ない。だが、包丁を持つには痛むはずだ。俺が斬ろう・・・。」
そう言うと蒼紫は武尊にカボチャを頭の上で持つように指示をした。
「蒼紫?これで切るの?」
「ああ。武尊、俺を信じて動くなよ。」
「うん・・・・。」
「いくぞ。・・・・・回転剣舞六連!」
武尊の周りをつむじ風が幾重にも取り巻いたと思うとカボチャの破片が飛び散った。
(うわお!一瞬!?)
「どんどんいくぞ、武尊。」
「あ、はい!」
そうやってどんどんカボチャが片付いていく・・・。
(蒼紫・・・・すごいよ!本当はこれ専門の職人だったりして!あの服はカボチャ専門職人の匠の服なのね!)
武尊に咲くのは大ボケの花・・・・。
蒼紫は蒼紫で小さな声で
「あのくそじじぃ、今度は本当に終わりにしてやる。絶対武尊が手伝うというのが分かってて、俺が手伝わざるを得ない状況になると・・・・小太刀を持ち出すとわかっててこの話を振りやがって!」
と腹立たしさで、あっという間に100個終わった。
めでたしめでたし。
ということで今回も翁の勝ち-!
そこへ翁がやって来て
「蒼紫、お得意様の依頼でな・・・。」
とはじまった翁の話。
どうやら今日の暮れ六つまでに100個のカボチャに切り込み細工をして届けなければならないそうだ。
「なんで俺がそんなことをしなければならないんだ。」
ただでさえ武尊と一緒に過ごせる時間は少ないというのに。
蒼紫は不機嫌に答えた。
「お得意様の依頼を大事にすることはこの葵屋の若旦那としては当然の事じゃと思うがのぅ。それに・・・・お主に 『斬れぬものはない』 んじゃなかったかの。」
翁は蒼紫に、にま~っと笑うと
「じゃ、よろしくな。」
と言って出た言った。
「くそぅ・・・翁のやつあのことをまだ根にもっているのか。」
珍しく感情を表に出す蒼紫を見て武尊は翁と蒼紫の間になにかあったのかな?と思いつつ
「蒼紫、手伝うよ。あんまり時間もないし。私、調理場にいって包丁借りてくるね!」
そう言って武尊はパタパタと出て行った。
武尊は翁が置いていったカボチャの図面を見ながら
「えい!」
っと包丁を突き立てるが皮が思ったよりもかなり固く滑った包丁で指を切ってしまった。
「痛!」
「大丈夫か、武尊。」
「あ、大丈夫・・・。」
と言いつつ武尊が振り返ると
「蒼紫?」
蒼紫は先ほど着ていた着流しとは全く違う黒い服に身を包み長い刀を持っていた。
武尊の言いたいことは分かる蒼紫であったが話せば長くなるので
「武尊、今は何も聞くな。・・・・指を見せてみろ。」
武尊は握りしめていた創口部を蒼紫に見せた。
指先から血がにじんでいる。
「あ・・・・・。」
蒼紫はその血のにじんでいる指を口にくわえて血を舐めとった。
「これでいいだろう。思ったより出血は少ない。だが、包丁を持つには痛むはずだ。俺が斬ろう・・・。」
そう言うと蒼紫は武尊にカボチャを頭の上で持つように指示をした。
「蒼紫?これで切るの?」
「ああ。武尊、俺を信じて動くなよ。」
「うん・・・・。」
「いくぞ。・・・・・回転剣舞六連!」
武尊の周りをつむじ風が幾重にも取り巻いたと思うとカボチャの破片が飛び散った。
(うわお!一瞬!?)
「どんどんいくぞ、武尊。」
「あ、はい!」
そうやってどんどんカボチャが片付いていく・・・。
(蒼紫・・・・すごいよ!本当はこれ専門の職人だったりして!あの服はカボチャ専門職人の匠の服なのね!)
武尊に咲くのは大ボケの花・・・・。
蒼紫は蒼紫で小さな声で
「あのくそじじぃ、今度は本当に終わりにしてやる。絶対武尊が手伝うというのが分かってて、俺が手伝わざるを得ない状況になると・・・・小太刀を持ち出すとわかっててこの話を振りやがって!」
と腹立たしさで、あっという間に100個終わった。
めでたしめでたし。
ということで今回も翁の勝ち-!