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ちょい牙突で西瓜割(明治・東京)
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一瞬の間に西瓜がまるで爆発したかのように粉々に汁をまき散らしながら飛びちるのがスローモーションのように弥彦の目に映る。
そして同時に剣心の服も顔も西瓜の汁まみれになった。
「おろろ。」
困ったように眉毛を下げて笑う抜刀斉に斎藤は
(フ、いいざまだ抜刀斉・・むっ。)
思わず満面の笑みを浮かべそうになった斎藤の視界に武尊の姿が入り斎藤の顔の筋肉が硬直する。
「武尊っ。」
思わず名を呼んだ武尊の背中は同じく西瓜の汁まみれになっていた。
武尊は剣心が洗濯をした後絞って干す前になっていた洗濯物を身体を張って守ったのだった。
「土岐殿!これはすまないでござる!」
近寄ろうとする剣心に武尊は手を出して制した。
「別に気にしないでください。それよりこれを。」
と、咄嗟に胸に抱えて西瓜の爆発から守った風呂敷を剣心に差し出した。
「赤鼈甲の御主人からです。『先日危ない所を助けて頂いた御礼です』と、預かりました。」
「何故土岐殿がこれを?」
「いえ、こちらも用事で赤鼈甲にたまたま寄った時に御店主から預かっただけです。市民の要望に出来るだけそうのは警官の務めですから。」
武尊は一礼し、手がベタベタの剣心の代わりに弥彦に包みを手渡し斎藤の横に立った。
「じゃあな、抜刀斉。確かに渡したからな。」
と斎藤と武尊は踵を返した。
「待って武尊さん、服洗っていけば。」
と、薫が武尊の背後から声をかけるが武尊は軽く振り返り「お気になさらず。」と言うと斎藤と神谷道場を後にした。
ずっしり重たい風呂敷包を着替えから戻って来た剣心と一緒にみんなで開けてみると二段の重箱にぷるりんと黒光りのする上等な水ようかんが入っていた。
左之助は興奮して目を輝かせて言った。
「すげーな!西瓜は残念だったがこれにありつけるんだったら今日はここに来たかいがあったっていうもんだぜ!」
「でも俺は西瓜が食べたかった・・。」
ぼそっと呟いた弥彦に剣心が
「あの西瓜は熟れ過ぎであんまり美味しくない西瓜でござったよ。」
と優しく言った。
「そうなのよ、出稽古の帰りに売り物にならないからって割ろうとしていたお百姓さんがいたから西瓜割りでもしようかって頂いてきたものだから・・ああなっても結果仕方がないっていうか。」
「それよりも凄いのは斎藤の眼力でござるな。斎藤もあれがきっと熟れ過ぎの西瓜と見破ったのだから。」
そして同時に剣心の服も顔も西瓜の汁まみれになった。
「おろろ。」
困ったように眉毛を下げて笑う抜刀斉に斎藤は
(フ、いいざまだ抜刀斉・・むっ。)
思わず満面の笑みを浮かべそうになった斎藤の視界に武尊の姿が入り斎藤の顔の筋肉が硬直する。
「武尊っ。」
思わず名を呼んだ武尊の背中は同じく西瓜の汁まみれになっていた。
武尊は剣心が洗濯をした後絞って干す前になっていた洗濯物を身体を張って守ったのだった。
「土岐殿!これはすまないでござる!」
近寄ろうとする剣心に武尊は手を出して制した。
「別に気にしないでください。それよりこれを。」
と、咄嗟に胸に抱えて西瓜の爆発から守った風呂敷を剣心に差し出した。
「赤鼈甲の御主人からです。『先日危ない所を助けて頂いた御礼です』と、預かりました。」
「何故土岐殿がこれを?」
「いえ、こちらも用事で赤鼈甲にたまたま寄った時に御店主から預かっただけです。市民の要望に出来るだけそうのは警官の務めですから。」
武尊は一礼し、手がベタベタの剣心の代わりに弥彦に包みを手渡し斎藤の横に立った。
「じゃあな、抜刀斉。確かに渡したからな。」
と斎藤と武尊は踵を返した。
「待って武尊さん、服洗っていけば。」
と、薫が武尊の背後から声をかけるが武尊は軽く振り返り「お気になさらず。」と言うと斎藤と神谷道場を後にした。
ずっしり重たい風呂敷包を着替えから戻って来た剣心と一緒にみんなで開けてみると二段の重箱にぷるりんと黒光りのする上等な水ようかんが入っていた。
左之助は興奮して目を輝かせて言った。
「すげーな!西瓜は残念だったがこれにありつけるんだったら今日はここに来たかいがあったっていうもんだぜ!」
「でも俺は西瓜が食べたかった・・。」
ぼそっと呟いた弥彦に剣心が
「あの西瓜は熟れ過ぎであんまり美味しくない西瓜でござったよ。」
と優しく言った。
「そうなのよ、出稽古の帰りに売り物にならないからって割ろうとしていたお百姓さんがいたから西瓜割りでもしようかって頂いてきたものだから・・ああなっても結果仕方がないっていうか。」
「それよりも凄いのは斎藤の眼力でござるな。斎藤もあれがきっと熟れ過ぎの西瓜と見破ったのだから。」