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2017 年越しそば
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ぴんぽーん。
丁度お湯が沸くころに玄関の呼び鈴が鳴った。
「あれ?誰だろ?」
「こんな時間に・・変質者かもしれん。俺が出るから武尊はここにいろ。」
と、菜ばしを蒼紫から渡され武尊はうなづいた。
東京から帰ってくる長男の一なら、呼び鈴なんか鳴らさずガチャっと普通に玄関を開けて入ってくるはずだからだ。
「誰だ。」
蒼紫がドスの聞いた声で玄関に向かって呼びかけると、ガチャリとドアが開きわらわらと人が入って来た。
「お前ら・・。」
見知ったその姿に蒼紫は目を丸くする。
そして最後に入った一が渋い顔で蒼紫に言った。
「やはりお前の知り合いか。男四人で玄関前で寒そうにうろうろしやがってたんで首根っこ押さえて連れて来てやったぞ。」
一が壁際を通り靴を脱ぐとその男達は玄関にいっせいに土下座した。
「御頭!何で御頭がやめるんですか!御頭は悪くないのに!」
「お前らうちでその名前で呼ぶなと言ってるだろが。」
一は蒼紫と男達を横目で見ると軽くため息を吐いた。
すると玄関の声を聞きつけた武尊がトトトと軽い足音を立てて玄関にやって来た。
「一にいおかえりなさい!蒼紫にい、お湯沸いたよ!ほら、般若さんたちも上がって!沢山作ったからお蕎麦食べて行ってね!さ、早く!」
男六人の中に花が咲く。
「上がってもらえ。」
一は肩をすくめると笑顔で、
「武尊、ただいま。」
と言って鞄を武尊に差し出した。
「一にい、ちゃんと手を洗ってね。般若さん達もよ。じゃ、私はテーブルの準備しないとね。ほら、蒼紫にいも早く!」
********
今年の斎ノ森家の年越しはとても賑やかだった。
ただ一人、手打ちの蕎麦を一人で十人前は食べるぞと意気込んで帰って来た一は少々残念そうだったが。
=END=
2017.12.31
丁度お湯が沸くころに玄関の呼び鈴が鳴った。
「あれ?誰だろ?」
「こんな時間に・・変質者かもしれん。俺が出るから武尊はここにいろ。」
と、菜ばしを蒼紫から渡され武尊はうなづいた。
東京から帰ってくる長男の一なら、呼び鈴なんか鳴らさずガチャっと普通に玄関を開けて入ってくるはずだからだ。
「誰だ。」
蒼紫がドスの聞いた声で玄関に向かって呼びかけると、ガチャリとドアが開きわらわらと人が入って来た。
「お前ら・・。」
見知ったその姿に蒼紫は目を丸くする。
そして最後に入った一が渋い顔で蒼紫に言った。
「やはりお前の知り合いか。男四人で玄関前で寒そうにうろうろしやがってたんで首根っこ押さえて連れて来てやったぞ。」
一が壁際を通り靴を脱ぐとその男達は玄関にいっせいに土下座した。
「御頭!何で御頭がやめるんですか!御頭は悪くないのに!」
「お前らうちでその名前で呼ぶなと言ってるだろが。」
一は蒼紫と男達を横目で見ると軽くため息を吐いた。
すると玄関の声を聞きつけた武尊がトトトと軽い足音を立てて玄関にやって来た。
「一にいおかえりなさい!蒼紫にい、お湯沸いたよ!ほら、般若さんたちも上がって!沢山作ったからお蕎麦食べて行ってね!さ、早く!」
男六人の中に花が咲く。
「上がってもらえ。」
一は肩をすくめると笑顔で、
「武尊、ただいま。」
と言って鞄を武尊に差し出した。
「一にい、ちゃんと手を洗ってね。般若さん達もよ。じゃ、私はテーブルの準備しないとね。ほら、蒼紫にいも早く!」
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今年の斎ノ森家の年越しはとても賑やかだった。
ただ一人、手打ちの蕎麦を一人で十人前は食べるぞと意気込んで帰って来た一は少々残念そうだったが。
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2017.12.31