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ちょい牙突で西瓜割(明治・東京)
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「相変わらず阿呆共が集まると五月蠅いな。」
「んだと?」
突然現れた斎藤の姿に左之助は不機嫌100%の声を返した。
それに反し剣心は、
「これは斎藤、この暑いのに見回りでござるか。」
と、ニコニコ顔だ。
斎藤はその気の抜けた顔にフンと一瞥すると弥彦を見た。
「な、なんだよ。お前には関係ないだろ・・。」
突然斎藤に睨まれ弥彦は思わずたじろいだ。
斎藤は、
「ま、要するにだ。そこの鳥頭に取られないようにしたいということだろ?」
と突然口元をにんまりさせて弥彦に言った。
いきなり思いもしない事を生暖かい口調で言われ弥彦は面喰った。
「お、おう・・。」
弥彦は尻つぼみに返事をすると更に斎藤は言った。
「だが独り占めはいかんな。こういう物は皆で分けるべきじゃないのか?」
それを聞いて左之助が喜んだ。
「お!?斎藤のくせに良い事いうじゃねぇか!おらっ弥彦、斎藤もそういってることだしとっととそれを俺に寄こせ。」
「馬鹿かてめぇは!お前に渡したらぜってー俺は一口も食えなくて終わるのは目に見えてるんだっつーの!」
弥彦がガルルルと左之助を睨みつけている傍で剣心は困り笑いを斎藤に向けて洗濯する手をせっせと動かしながら言った。
「ま、いつもの事でござるから弥彦と左之のことは置いといて良いでござるよ斎藤。でここまで来たのは何か用事でも・・。」
斎藤はふと弥彦の持っている西瓜に目を止めていたが剣心の言葉が終わらないうちに
「では俺が西瓜を分けてやろうか?その目で見ることが出来るかは知らんが。」
と、言った。
「目で・・見る・・?西瓜を分けるのにか?」
弥彦は西瓜を抱えながら目をぱちくりさせた。
「そうだ、まずその西瓜を抜刀斉に渡せ。」
「あ?」
弥彦は狐につままれたように剣心に「ほらよ。」と西瓜を渡した。
立ち上がって西瓜を受け取った剣心に斎藤は言った。
「動くなよ、抜刀斉。」
と、斎藤はスラリと刀を抜いて構えた。
「こらっ、斎藤!何しやがるっ!」
いきなり殺気を溢れさせた斎藤に自分の所為で剣心が危ない状況になってしまったと弥彦は焦った。
「薫!何ボサっと見てるんだよ!剣心がっ!」
と叫んだが薫は、
「大丈夫よ、剣心を見てごらんなさい。逆刃刀に手をかけてもないでしょ。」
と団扇でパタパタっと自分の顔を扇いだ。
「お前のつれは随分なお人よしだな。そしてお前もだ抜刀斉。俺を信用していいのか?もしかしたらお前の頭も西瓜とお同じ末路を辿るかもしれんぞ。」
とニヤリと笑い牙突の構えをとった。
その場の空気が汗だくになるほど蒸し暑いのが一瞬で凍り付く。
その空気の中剣心は穏やかに言った。
「お主が持てと言ったのでござるよ斎藤。弥彦の為に秘剣の披露ありがとうでござるよ。」
剣心は胸の前に西瓜を両手で持ち、斎藤と正対した。
「フン。」
斎藤がそう言って地面を蹴ったのと同時にもう一つ全力で駆け出した気配が一つあった。
「んだと?」
突然現れた斎藤の姿に左之助は不機嫌100%の声を返した。
それに反し剣心は、
「これは斎藤、この暑いのに見回りでござるか。」
と、ニコニコ顔だ。
斎藤はその気の抜けた顔にフンと一瞥すると弥彦を見た。
「な、なんだよ。お前には関係ないだろ・・。」
突然斎藤に睨まれ弥彦は思わずたじろいだ。
斎藤は、
「ま、要するにだ。そこの鳥頭に取られないようにしたいということだろ?」
と突然口元をにんまりさせて弥彦に言った。
いきなり思いもしない事を生暖かい口調で言われ弥彦は面喰った。
「お、おう・・。」
弥彦は尻つぼみに返事をすると更に斎藤は言った。
「だが独り占めはいかんな。こういう物は皆で分けるべきじゃないのか?」
それを聞いて左之助が喜んだ。
「お!?斎藤のくせに良い事いうじゃねぇか!おらっ弥彦、斎藤もそういってることだしとっととそれを俺に寄こせ。」
「馬鹿かてめぇは!お前に渡したらぜってー俺は一口も食えなくて終わるのは目に見えてるんだっつーの!」
弥彦がガルルルと左之助を睨みつけている傍で剣心は困り笑いを斎藤に向けて洗濯する手をせっせと動かしながら言った。
「ま、いつもの事でござるから弥彦と左之のことは置いといて良いでござるよ斎藤。でここまで来たのは何か用事でも・・。」
斎藤はふと弥彦の持っている西瓜に目を止めていたが剣心の言葉が終わらないうちに
「では俺が西瓜を分けてやろうか?その目で見ることが出来るかは知らんが。」
と、言った。
「目で・・見る・・?西瓜を分けるのにか?」
弥彦は西瓜を抱えながら目をぱちくりさせた。
「そうだ、まずその西瓜を抜刀斉に渡せ。」
「あ?」
弥彦は狐につままれたように剣心に「ほらよ。」と西瓜を渡した。
立ち上がって西瓜を受け取った剣心に斎藤は言った。
「動くなよ、抜刀斉。」
と、斎藤はスラリと刀を抜いて構えた。
「こらっ、斎藤!何しやがるっ!」
いきなり殺気を溢れさせた斎藤に自分の所為で剣心が危ない状況になってしまったと弥彦は焦った。
「薫!何ボサっと見てるんだよ!剣心がっ!」
と叫んだが薫は、
「大丈夫よ、剣心を見てごらんなさい。逆刃刀に手をかけてもないでしょ。」
と団扇でパタパタっと自分の顔を扇いだ。
「お前のつれは随分なお人よしだな。そしてお前もだ抜刀斉。俺を信用していいのか?もしかしたらお前の頭も西瓜とお同じ末路を辿るかもしれんぞ。」
とニヤリと笑い牙突の構えをとった。
その場の空気が汗だくになるほど蒸し暑いのが一瞬で凍り付く。
その空気の中剣心は穏やかに言った。
「お主が持てと言ったのでござるよ斎藤。弥彦の為に秘剣の披露ありがとうでござるよ。」
剣心は胸の前に西瓜を両手で持ち、斎藤と正対した。
「フン。」
斎藤がそう言って地面を蹴ったのと同時にもう一つ全力で駆け出した気配が一つあった。