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後でWeb拍手に移行しますがとりあえず師匠編

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それは今年の紅葉が一番見ごろになった日の事だった。



「武尊、たまには紅葉狩りにでも行くか。勿論美味い酒を買ってだがな。」


「わぁ!いいですね!行きましょう!」


ここは京都は京都でも街中からかなり遠い山の中。

当然小屋の周りは紅葉だらけなのだがそれでも比古の誘いは武尊にとっていつも新鮮なのだ。

何故ならちょっと足を延ばしただけで武尊のまだまだ知らない絶景を教えてくれるからだ。


********


背負子に竹籠。

中には自作のお茶セットも入っている。


(とはいっても蒼紫に頼んで手に入れたアメリカ製のパーコレータだけど。)


コーヒー豆などはそうそう手に入るものではないが緑茶でも熱々で外で飲めるのは最高だと武尊はふうふう言いつつお茶を飲んだ。

そして目の前の愛しい人を見ると本当に美味そうに日本酒をあおっている・・底なしに。


「ん?何だ?また俺に惚れ直したのか。」


にやりとしながら恥ずかし気もなく吐くセリフだが何度聞いても嬉しいのは惚れた弱みだろうか。


「そ・う・よ。」


本音を隠すのも悔しいので逆に全力で肯定の返事を返すと比古はそれに満足気に口元を上げながらまた一献飲み干す。


(・・本当にお酒を飲む姿が様になる。)


肝硬変で死ぬんじゃないかと心配になるくらいだがこれだけ飲むのに酔った姿を見たことがない。

本当は水だったり・・?と思ったこともあったがちゃんとお酒だった。

そんな事を思いながら赤や黄色に染まった山肌を見下ろす。


「んー!天気もいいし本当に今日は最高!」


立ち上って絶景に向い武尊が喜ぶと比古は、


「こっちからの方がよく見えるぜ。」


と武尊を手招きする。


「そう?」


と言いつつ武尊が比古の所まで行くとぐっと手を引っ張られその懐に引き寄せられた。

比古は自分の太腿に武尊を座らせ目の前の景色の一点を指さして見せた。


「ほら、ここから見て見ろ。」


比古の言葉に景色を見直すとなるほど、山の稜線、空の青、光が当たって黄金に輝く黄色の葉に紅がコントラスよくちりばめられた見事な景色が目に映った。


まるで秋を丸ごと切り取ったような自然のキャンバスに武尊は感嘆のためいきをもらした。


「な、良いだろ。」


武尊の耳元でそう言った比古の息がくすぐったい。

武尊はそのくすぐったさに肩をあげながら『うん!』と答えた。


「じゃ、遠慮なく・・。」


と比古が答えた瞬間武尊の腰に回されていた比古の腕にぐっと力が入り武尊は比古と密着させられた。


「ふえっ?」


なになに!?と武尊が動揺していると比古の反対の手が横の袴の隙間からスッと入ってきて武尊の内ももをなぞった。
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