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夏の名物(明治・京都)
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ゆるやかにカーブを描く川の岸から三メートルぐらいまでは深さが膝ぐらいまでしかない。
川岸近くに座り半身浴みたいな感じで涼をとるときもあるが今は比古に呼ばれているのでもうちょっと深いとこまで行かないといけない。
比古のいるところは武尊の腰ぐらいの深さだ。
お腹が水に浸かると急に冷たさを感じる。
武尊が近くまで来ると比古は武尊が流されないように片手を武尊の腰に回して自分の方に引き寄せた。
引き締まった肉体に触れると武尊は「・・ぁ」と小さく声をあげた。
お日様の下で見るその肉体は本当に眩しいほどだ。
比古は武尊が何を思っているのか分かるのか、ニヤリと笑う。
「惚れたか。」
「ん、もー!分かってて聞くんだから!」
本当に毎回毎回聞く同じセリフ。
だけど武尊は毎回毎回惚れ直すのだ。
それがしっかり比古にバレバレなのが少し悔しいけど腰に回される大きな手に安心感を覚え、武尊はそっと比古にくっつくのだ。
しかしそれはちょっと危険なことで、、、というのは時々比古は悪戯をするからだ。
大抵は浮力を利用し(利用しなくても比古にはお茶の子サイサイなのだが)、武尊のお尻を自分の曲げた前腕に乗せ、沢山口づけをくれたりするのだが、時折、武尊をそのままバンザーイと持ち上げて川にざぶーんを投げてみたりする。
また時には欲に任せ武尊を手で愛撫し半身川につかりながら青空の下での駅弁・・。
でも何をされようが武尊はそれが比古の愛だと分かるから、時にはブーブー言いつつも笑顔なのだ。
嬉しそうな武尊の顔を見て比古も上機嫌だ。
そこで比古はもう一度、
「夏の名物で他には。」
と聞いた。
武尊はこの段階で何故比古がこのような質問をしたのか気が付くべきだった。
そうすれば少なくとも回答を間違えるというミスは防げたのかもしれない。
「夏・・。」
武尊は心当りのあるものを思い浮かべた。
そういえば昨日も今日に劣らず暑かったけど、蒼紫が葵屋自家製の【冷やしあめ】と【漬物】を持ってきた。
蒼紫が漬物を持ってくるのはこの頃月いちになっていたのだが、昨日は【冷やしあめ】という極上の甘味もあったのだからたまらなかった。
武尊はまだ棚に残っている冷やしあめを思い浮かべて、
「冷やしあめ!」
と言うと比古の顔がサッと曇った。
「漬物屋の【冷やしあめ】が俺より良いっていうのか?」
最近蒼紫は比古の中では葵屋の若旦那からすっかり漬物屋扱いになっている。
それはさておき、ドスのきいた比古の声に、
(やばっ!もしかして答え間違えた!?)
と武尊は心の中で思い、慌てて首を横に振るが時既に遅し。
比古は武尊が蒼紫の事を思い出すだけでイラっとくるのだ。
「二人きりの楽しい時間に他の男を思い出すとはいい度胸じゃねぇか。」
「別に蒼紫のことなんて一言も言ってない!ひ、比古さん・・落ち着いて・・」
嫌な予感しかしない比古の笑みに武尊は後ずさりしようとするが比古の手は更に強く武尊の腰を抱く。
「俺の前で二度と違う男を思い出すなんぞ、まだ躾が足りねぇらしいな。」
更に口角をあげる比古の笑みはもう恐怖以外何物でもない。
「えっ!?何でそうなるのぉおお~!」
大自然の中では武尊の叫びもセミの声と同じように森に吸収された。
川岸近くに座り半身浴みたいな感じで涼をとるときもあるが今は比古に呼ばれているのでもうちょっと深いとこまで行かないといけない。
比古のいるところは武尊の腰ぐらいの深さだ。
お腹が水に浸かると急に冷たさを感じる。
武尊が近くまで来ると比古は武尊が流されないように片手を武尊の腰に回して自分の方に引き寄せた。
引き締まった肉体に触れると武尊は「・・ぁ」と小さく声をあげた。
お日様の下で見るその肉体は本当に眩しいほどだ。
比古は武尊が何を思っているのか分かるのか、ニヤリと笑う。
「惚れたか。」
「ん、もー!分かってて聞くんだから!」
本当に毎回毎回聞く同じセリフ。
だけど武尊は毎回毎回惚れ直すのだ。
それがしっかり比古にバレバレなのが少し悔しいけど腰に回される大きな手に安心感を覚え、武尊はそっと比古にくっつくのだ。
しかしそれはちょっと危険なことで、、、というのは時々比古は悪戯をするからだ。
大抵は浮力を利用し(利用しなくても比古にはお茶の子サイサイなのだが)、武尊のお尻を自分の曲げた前腕に乗せ、沢山口づけをくれたりするのだが、時折、武尊をそのままバンザーイと持ち上げて川にざぶーんを投げてみたりする。
また時には欲に任せ武尊を手で愛撫し半身川につかりながら青空の下での駅弁・・。
でも何をされようが武尊はそれが比古の愛だと分かるから、時にはブーブー言いつつも笑顔なのだ。
嬉しそうな武尊の顔を見て比古も上機嫌だ。
そこで比古はもう一度、
「夏の名物で他には。」
と聞いた。
武尊はこの段階で何故比古がこのような質問をしたのか気が付くべきだった。
そうすれば少なくとも回答を間違えるというミスは防げたのかもしれない。
「夏・・。」
武尊は心当りのあるものを思い浮かべた。
そういえば昨日も今日に劣らず暑かったけど、蒼紫が葵屋自家製の【冷やしあめ】と【漬物】を持ってきた。
蒼紫が漬物を持ってくるのはこの頃月いちになっていたのだが、昨日は【冷やしあめ】という極上の甘味もあったのだからたまらなかった。
武尊はまだ棚に残っている冷やしあめを思い浮かべて、
「冷やしあめ!」
と言うと比古の顔がサッと曇った。
「漬物屋の【冷やしあめ】が俺より良いっていうのか?」
最近蒼紫は比古の中では葵屋の若旦那からすっかり漬物屋扱いになっている。
それはさておき、ドスのきいた比古の声に、
(やばっ!もしかして答え間違えた!?)
と武尊は心の中で思い、慌てて首を横に振るが時既に遅し。
比古は武尊が蒼紫の事を思い出すだけでイラっとくるのだ。
「二人きりの楽しい時間に他の男を思い出すとはいい度胸じゃねぇか。」
「別に蒼紫のことなんて一言も言ってない!ひ、比古さん・・落ち着いて・・」
嫌な予感しかしない比古の笑みに武尊は後ずさりしようとするが比古の手は更に強く武尊の腰を抱く。
「俺の前で二度と違う男を思い出すなんぞ、まだ躾が足りねぇらしいな。」
更に口角をあげる比古の笑みはもう恐怖以外何物でもない。
「えっ!?何でそうなるのぉおお~!」
大自然の中では武尊の叫びもセミの声と同じように森に吸収された。