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柚子湯(明治・京都)
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「おお、蒼紫。柚子湯は良かろう。うんうん、何も言わんでもいい。そのツルツルな顔を見るとよう温まったというのが分かるぞい。それにほんのり柚子のええ匂いがするぞ。」
風呂場から自室に帰ろうとする蒼紫とすれ違った翁が言った。
「翁・・こんなこんな夜更けに何をしている。」
こんな時間に風呂に入るのも通常ではあり得ないこと故、何故翁が風呂に向かう廊下にいるのか蒼紫は不審に思ったのだった。
「なに、お前が帰って来て風呂を沸かし直したとお増が言うんでの。儂も今夜は酔い覚ましにひと風呂浴びてから寝ようと思っての。柚子湯は温まるからのぅ!ひゃっひゃっひゃっ!」
どうやら翁は今夜も飲みに出ていたようでまだ酔っているようだった。
「・・そのまま沈んでこい。」
蒼紫はチッと舌打ちしそうになりながら垣根をみると確かにあと二つほど小さな柚子がなっているのが見えた。
「・・今年も千枚漬けの季節だな。近々持って行ってやるぞ。」
と蒼紫は武尊の喜ぶ顔を想像し優しい目を柚子に向けたのだった。
2016.12.18
風呂場から自室に帰ろうとする蒼紫とすれ違った翁が言った。
「翁・・こんなこんな夜更けに何をしている。」
こんな時間に風呂に入るのも通常ではあり得ないこと故、何故翁が風呂に向かう廊下にいるのか蒼紫は不審に思ったのだった。
「なに、お前が帰って来て風呂を沸かし直したとお増が言うんでの。儂も今夜は酔い覚ましにひと風呂浴びてから寝ようと思っての。柚子湯は温まるからのぅ!ひゃっひゃっひゃっ!」
どうやら翁は今夜も飲みに出ていたようでまだ酔っているようだった。
「・・そのまま沈んでこい。」
蒼紫はチッと舌打ちしそうになりながら垣根をみると確かにあと二つほど小さな柚子がなっているのが見えた。
「・・今年も千枚漬けの季節だな。近々持って行ってやるぞ。」
と蒼紫は武尊の喜ぶ顔を想像し優しい目を柚子に向けたのだった。
2016.12.18