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柚子湯(明治・京都)
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「ん・・この香りは・・。」
風呂の戸を開いた蒼紫が嗅いだのは柚子の香り。
更に風呂板を寄せると、蒼紫の顔を柚子の香りをたっぷり含んだ湯気がもわっと包んだ。
湯気が消えた後、蒼紫は湯に浮かんでいたる小さな柚子を見止めた。
『柚子も自作しようか・・』
そう言った武尊の言葉が蒼紫の脳裏に甦った。
「そうか、だからお増はあんな風に言ったのだな。」
蒼紫は納得し身体を洗い湯船に身を沈めると、ぷかぷかと浮いている柚子を湯の中で手に取った。
『武尊、【桃栗3年柿8年、柚子の大馬鹿18年】というのを知っているか。柚子が実をつけるようになるにはかなりかかるぞ。』
『じゃあ接ぎ木はどうかな?』
そんな会話をしたのは三年前。
武尊の意見を取り入れ庭の片隅にあったカラタチの木に接ぎ木をした柚子の実がなったのだ。
実がなるのは通常四~五年かかると言われている柚子がもう実をつけたことに驚いた蒼紫だったが、小さくとも何故かはにかんでいるようなその実が武尊のように思え思わず笑みがこぼれた。
だがこの柚子、最後の風呂だという事でそうとう湯につかってふやけているようだった。
蒼紫が握ると皮から油分とともに強い香りが放たれるのだが、その皮はふにゃふにゃといった触感だった。
きっと操が揉んだのだろう・・と蒼紫は思いつつも自分も手の中の柚子を握らずにいられない。
そっと握ったつもりだったのに・・
ピッ
ひびが入ったと思ったら皮が少しめくれた。
嗚呼、、と思いつつも蒼紫はついその皮をぺりっと少しめくった。
蜜柑と同様、房が見えた。
蜜柑を食べるときはこんな行儀の悪いことはしないと思いつつも、蒼紫は皮の剥けた柚子の中心に思わず人差し指を突っ込んだ。
プス・・
と言いたいところだが、蒼紫の指は音もなく第二関節まで柚子に埋め込まれた。
そしてこれまた何気なしにだが指を曲げた蒼紫だったが、そこで思わず『うっ。』と唸った。
柚子の【わた】、つまりあの白いところだがそこを指で触って蒼紫はあるところと感触が似ていることに思わず固まってしまったのだ。
そう、武尊のあの部分。
濡れた入り口に指を滑り込ませたあの部分に、だ。
狭くつぶつぶと起伏のあるあの感触かと蒼紫は何度も指を曲げたり伸ばしたりとその感触を確かめた。
たかが柚子。
なのにそれが武尊の柚子というだけでこんなにも自分を誘っているのかと蒼紫は思いたくなってしまう。
柚子なのにまるで人間の、いや、武尊のあの部分と似ていると思うのはどうかしていると思いつつも指は止まらない。
違うのは武尊のはとろけそうに熱いというだけなのにと蒼紫は甘い記憶を辿っていた。
そのうちに蒼紫は何を思ったか、指を抜き、そして半分硬くなった己自身をその穴にあてがい一気に貫いた・・・
・・柚子は一瞬のうちに大破した。
と同時に蒼紫の『くっ』と呻く声が低く風呂場に響いたのだった。
風呂の戸を開いた蒼紫が嗅いだのは柚子の香り。
更に風呂板を寄せると、蒼紫の顔を柚子の香りをたっぷり含んだ湯気がもわっと包んだ。
湯気が消えた後、蒼紫は湯に浮かんでいたる小さな柚子を見止めた。
『柚子も自作しようか・・』
そう言った武尊の言葉が蒼紫の脳裏に甦った。
「そうか、だからお増はあんな風に言ったのだな。」
蒼紫は納得し身体を洗い湯船に身を沈めると、ぷかぷかと浮いている柚子を湯の中で手に取った。
『武尊、【桃栗3年柿8年、柚子の大馬鹿18年】というのを知っているか。柚子が実をつけるようになるにはかなりかかるぞ。』
『じゃあ接ぎ木はどうかな?』
そんな会話をしたのは三年前。
武尊の意見を取り入れ庭の片隅にあったカラタチの木に接ぎ木をした柚子の実がなったのだ。
実がなるのは通常四~五年かかると言われている柚子がもう実をつけたことに驚いた蒼紫だったが、小さくとも何故かはにかんでいるようなその実が武尊のように思え思わず笑みがこぼれた。
だがこの柚子、最後の風呂だという事でそうとう湯につかってふやけているようだった。
蒼紫が握ると皮から油分とともに強い香りが放たれるのだが、その皮はふにゃふにゃといった触感だった。
きっと操が揉んだのだろう・・と蒼紫は思いつつも自分も手の中の柚子を握らずにいられない。
そっと握ったつもりだったのに・・
ピッ
ひびが入ったと思ったら皮が少しめくれた。
嗚呼、、と思いつつも蒼紫はついその皮をぺりっと少しめくった。
蜜柑と同様、房が見えた。
蜜柑を食べるときはこんな行儀の悪いことはしないと思いつつも、蒼紫は皮の剥けた柚子の中心に思わず人差し指を突っ込んだ。
プス・・
と言いたいところだが、蒼紫の指は音もなく第二関節まで柚子に埋め込まれた。
そしてこれまた何気なしにだが指を曲げた蒼紫だったが、そこで思わず『うっ。』と唸った。
柚子の【わた】、つまりあの白いところだがそこを指で触って蒼紫はあるところと感触が似ていることに思わず固まってしまったのだ。
そう、武尊のあの部分。
濡れた入り口に指を滑り込ませたあの部分に、だ。
狭くつぶつぶと起伏のあるあの感触かと蒼紫は何度も指を曲げたり伸ばしたりとその感触を確かめた。
たかが柚子。
なのにそれが武尊の柚子というだけでこんなにも自分を誘っているのかと蒼紫は思いたくなってしまう。
柚子なのにまるで人間の、いや、武尊のあの部分と似ていると思うのはどうかしていると思いつつも指は止まらない。
違うのは武尊のはとろけそうに熱いというだけなのにと蒼紫は甘い記憶を辿っていた。
そのうちに蒼紫は何を思ったか、指を抜き、そして半分硬くなった己自身をその穴にあてがい一気に貫いた・・・
・・柚子は一瞬のうちに大破した。
と同時に蒼紫の『くっ』と呻く声が低く風呂場に響いたのだった。