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柚子湯(明治・京都)
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「蒼紫様、お風呂が沸きました。」
通常であれば時期葵屋の亭主となる立場の蒼紫は二番風呂と決まっているのだが(一番風呂は当代葵屋の亭主、翁である)、蒼紫の希望で座禅で遅くなるときは他の者に先に入れと言ってあるのだ。
この夜も十六夜の月が南中を過ぎた頃に蒼紫は帰ってきた。
すっかり冷めた湯をお増が気を利かせて沸かし直してくれたのだった。
「別に俺の事は構うなと言ってあるだろう。足湯だけでいい。」
「そんなことは言わないでくださいよ。折角沸かしたんですからとにかく今夜は絶対入ってくださいね。」
「・・・。」
お増の口調に何か含みのある強い裏を感じた蒼紫は特に興味はなかったが風呂場へ向かうことにした。
通常であれば時期葵屋の亭主となる立場の蒼紫は二番風呂と決まっているのだが(一番風呂は当代葵屋の亭主、翁である)、蒼紫の希望で座禅で遅くなるときは他の者に先に入れと言ってあるのだ。
この夜も十六夜の月が南中を過ぎた頃に蒼紫は帰ってきた。
すっかり冷めた湯をお増が気を利かせて沸かし直してくれたのだった。
「別に俺の事は構うなと言ってあるだろう。足湯だけでいい。」
「そんなことは言わないでくださいよ。折角沸かしたんですからとにかく今夜は絶対入ってくださいね。」
「・・・。」
お増の口調に何か含みのある強い裏を感じた蒼紫は特に興味はなかったが風呂場へ向かうことにした。