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クリスマスの夜には(前編)
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*イブ・・日付変更線越え*
「遅くなった・・。」
蒼紫はバイクのエンジンをブルンと一回ふかすと近所迷惑になるエンジン音をすぐ切った。
京都の繁華街の店は一部を除き未だ23時早々に喫茶店などは閉店する。
蒼紫のバイト先はお酒を扱うとは言え通常24時までが営業時間なのだが、今日はオーナーの翁が想いを寄せていたミサにふられたとかで大トラになり蒼紫に絡みまくっていたのだ。
「あの爺め・・自分の酒癖が悪いというのがあの歳になってもわからんのか・・。」
蒼紫が自宅を見上げれば、家の一階は電気がついていた。
灯り。
そう、蒼紫にとって武尊の待つ家の灯りこそが自分の心安らぐ場所なのだ。
蒼紫は翁のことなど頭から一掃し、これから自分が成すべき事の段取りを頭の中で復習した。
灯りがついているという事はまだリビングにいる可能性が高い。
ファーストフードの店のバイトならいくら何でも自分より早く帰っているはずで、もしかしたら風呂から上がったばかりなのではないかと蒼紫は武尊の湯上りほわほわの姿を想像し自分で頬を赤くした。
「俺としたことが・・落ち着かなくては。」
蒼紫はコートのポケットに入っている武尊へのクリスマスプレゼント兼プロポーズ用の指輪の箱を握りしめた。
「・・い・・行くぞ。」
蒼紫は固唾を飲みこむと玄関のノブに手をかけた。
カチャ。
(開いている!?)
蒼紫は武尊らしからぬ行動に驚きつつも少し苛立った。
「まったく不用心にもほどがある。あれほど俺がいない時には戸締りをしっかりしろと言ってあるのに。変な奴らが入って来たらどうするつもりなんだ。」
ぶつぶつと独りで小言を言いながら蒼紫は玄関を開けた。
「!」
そして愕然とした。
明らかに男の靴が二足。
それを見た蒼紫は武尊の事が心配で靴を投げ捨てるように脱ぐと急いで奥のリビングへと向かった。
「遅くなった・・。」
蒼紫はバイクのエンジンをブルンと一回ふかすと近所迷惑になるエンジン音をすぐ切った。
京都の繁華街の店は一部を除き未だ23時早々に喫茶店などは閉店する。
蒼紫のバイト先はお酒を扱うとは言え通常24時までが営業時間なのだが、今日はオーナーの翁が想いを寄せていたミサにふられたとかで大トラになり蒼紫に絡みまくっていたのだ。
「あの爺め・・自分の酒癖が悪いというのがあの歳になってもわからんのか・・。」
蒼紫が自宅を見上げれば、家の一階は電気がついていた。
灯り。
そう、蒼紫にとって武尊の待つ家の灯りこそが自分の心安らぐ場所なのだ。
蒼紫は翁のことなど頭から一掃し、これから自分が成すべき事の段取りを頭の中で復習した。
灯りがついているという事はまだリビングにいる可能性が高い。
ファーストフードの店のバイトならいくら何でも自分より早く帰っているはずで、もしかしたら風呂から上がったばかりなのではないかと蒼紫は武尊の湯上りほわほわの姿を想像し自分で頬を赤くした。
「俺としたことが・・落ち着かなくては。」
蒼紫はコートのポケットに入っている武尊へのクリスマスプレゼント兼プロポーズ用の指輪の箱を握りしめた。
「・・い・・行くぞ。」
蒼紫は固唾を飲みこむと玄関のノブに手をかけた。
カチャ。
(開いている!?)
蒼紫は武尊らしからぬ行動に驚きつつも少し苛立った。
「まったく不用心にもほどがある。あれほど俺がいない時には戸締りをしっかりしろと言ってあるのに。変な奴らが入って来たらどうするつもりなんだ。」
ぶつぶつと独りで小言を言いながら蒼紫は玄関を開けた。
「!」
そして愕然とした。
明らかに男の靴が二足。
それを見た蒼紫は武尊の事が心配で靴を投げ捨てるように脱ぐと急いで奥のリビングへと向かった。